糸掛け曼荼羅ダイアログ✨~やりたいことを初めて口に出してみたら……?! 和菓子教室の先生になった後藤さんの場合。
【糸掛け曼荼羅ダイアログワークショップ】
糸掛け曼荼羅は「ストリングアート」です。
その名の通り糸を幾層にも掛けながら曼荼羅を作ります。
一方のダイアログでは、最後に掛けた糸の色の意味を読み解きながら、対話を深めていきます。無意識だった思いが口をついて出てきて、さらにそれが実現することも。
今回は「糸掛け曼荼羅ダイアログ」に参加した後、そのワークショップで語った夢を実現させた和菓子教室講師・後藤鈴子さんにインタビューしました。
(インタビュアー:わたなべまりこ)
―その節はワークショップご参加ありがとうございました。糸掛け曼荼羅を実際に作った感想は?
糸の色を一瞬で、直感で、自分の気持ちに正直に選んでいきました。この色にしようと思ったら、他の方がその糸を持って行っちゃっていて、じゃあ他の色……なんてこともあったりして。その出来上がっていく過程が私には面白かった。
-このワークショップはダイアログ、対話もメインだったりするんですが、「今年中に叶えたいこと」というのが対話のお題だったんですよね。
仕事のお付き合いで和菓子を習い始めたんですが、いろいろあって和歌山で和菓子を教えないかという話が来たんです。え?私に教えられるの?と。でも、その話がダメになって、ただ和菓子教室はやりたいな、という思いはあって。その時に糸掛け曼荼羅があって、そこで「今年とか来年、和菓子教室をやってみたいんです」って言ったんです。
-曼荼羅を作った時の色は?
自分の意志とは全く違う色を選びました。あまりピンクは好きじゃないのに、今まで思っていた自分と違うイメージ…というか、あまり好きじゃない方のイメージで仕上がってしまった気がします。でも、それが新しい一歩の始まりで。脱皮したのかも(笑)。
―和菓子教室を始めることは今まで考えてはいたけれど、曼荼羅を作ったことで初めて口に出してみたんですよね。どうでしたか?
実は私、それまで自分がああしたいこうしたいって口に出して言ったことなかったんです。初めてじゃないかな、自分の思いを発言したの。そういうきっかけを作ってくれたんだと思うし、それができる場だったんだと思う。あれをきっかけに自分で言葉に出して、ああしたいこうしたいって言うことが大事なんだな、って思ったんです。
―喋ってみて違和感とかなかったですか?
全然。違和感なく、素直な気持ちでストレートに喋ったと思う。すごく喋りやすい場だった。あそこの場で聞いてくれてる人も、それに対して批判とかしないで受け入れてくれて。その雰囲気が良かった。私にとって自然で、気持ちよくお話しさせてもらいました。
―ワークショップはそのまま終了したんですよね。参加後、何か転機がありましたか?
そのあと沖縄のイベント(わたなべ主催の別イベント)があって。そこに和菓子を持って行ったら、参加者の人たちの中で「これを作りたい」って言ってくれた人がいたんですよね。じゃあ、もしよかったらやってみます?って言ってしまって。準備も何もないまま始めたら、後藤さん、来月もやるの?って。じゃ、このままやっちゃおうかな、と思って……。教室やったことないから、来てくれた人に「どういうふうにやればいいの?」って聞いて。みんなに教室を作ってもらったの(笑)。
―もし糸掛け曼荼羅がなくて、願いを言葉にしてなかったらどうなっていたと思いますか?
言葉にしてなかったら、沖縄のイベントで和菓子を習いたいという人との話はなかったかもしれないですよね。よく分からないけど、それがきっかけでそういうの(和菓子教室を開くこと)を呼び寄せた気もしますよね。背中を押してもらったのは確かで、私が口に出して和菓子教室を今年やってみたいと言ったから、このまま続けてやっちゃおうってジャンプできた気はする。
―今、和菓子教室はどのくらいの頻度でやっていて、生徒さんは何人くらい来ているんですか?
平日は本業があるので、毎週土日。30~40人が入れ代わり立ち代わりで来てくださっている。(ご実家がふぐ料理専門店のため)お店で毎月29日には和菓子を提供することにもなって(生徒さんと)みんなで和菓子を作って販売してます。今、お店にもどら焼きとあんみつを置いているんだけど、みなさん買ってくださって。この間は、お店に来てあんみつだけ食べて帰った人がいたって (笑)。
―和菓子の方が有名になってきた(笑)。最後にこのワークショップへの参加を検討されている方にどんなことをお伝えしたいですか?
知らない自分と出会える。新しい発見ができるので、ぜひ試してやってみたら、と。今まで知らなかった自分と対面できる面白さが私にはありました。自分の性格が変わるかもしれない。私は今まで自己表現をしたことがなかったけど、それができるようになったことで広がりが出ました。和菓子を通して本当にいい人たちと出会えていると感じます。楽しいです。感謝です。
―ありがとうございました。
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