食欲と空腹について
こんにちは!Sunbears(サンベアーズ)編集担当の久保田です。皆さんは「食欲」と「空腹」の違いを意識したことはありますか? 普段何気なく三度の食事をとっているアスリートの方も、「疲れた自分へのご褒美」などと言って甘いスイーツを頬張っているあなたも、ぜひこの機会に自分の身体の声に耳を傾けてみませんか? 今回はSunbearsマーケティングチームのCorina(コリナ)の英文記事を日本語でご紹介します。
食欲を理解する
仕事でお疲れですか? トレーニングの後に疲労を感じていませんか? テレビを見ながらずっと食べたかった唐揚げやチョコレートケーキを食べる準備はできていますか? その気持ち、皆さんもよくわかりますよね。
でもなぜ私たちはこのような食べ物を欲してしまうのでしょうか。身体が回復し正常に機能するために、最も栄養を必要とする時期になぜ高カロリーで栄養価の低い、どちらかといえばバランスの悪い選択肢に傾いてしまうのでしょうか。
そもそも「~が食べたい」という欲求とは何なのでしょう? 脳のどの部分がこの感覚をもたらすのでしょうか? そしてなにより、私たちの身体は本当は何を訴えようとしているのでしょうか? 何だかたくさんの疑問が沸いてきませんか。
有難いことにその答えはとてもシンプルで、私たちの健康状態について多くの洞察をもたらしてくれます。どういったことが分かるのかを見てみましょう。
食欲とは何か?
まず、食欲とは特定の食べ物が欲しいという強い気持ちのことです。この感覚は一見コントロールできないように見えるかもしれませんし、あるいは特定の食品なしでは空腹を満たせないとさえ思うかもしれません。でも生物学的な観点から見ると、食欲は空腹感とは異なることに留意することが重要です。
この感覚はどこから来るの?
「~が食べたい」という欲求はかなり複雑な現象で、食欲中枢だけでなく脳の複数の領域が関係しています。これらの領域は脳の報酬系の中枢神経(*訳者注)を構成しています。
つまり記憶や報酬、快楽をつかさどる脳の領域が、食欲の形成に関与しているのです。同様に、セロトニンやレプチンに関連するホルモンのアンバランスも関与しています。食欲は記憶と結びついているため、食欲を「心の飢え」と呼ぶ科学者もいます。空腹は私たちが生きていくために必要な飢餓信号ですが、食欲はそうではありません。むしろ私たちの身体が本当に必要としているものよりも、糖分や脂肪分が多いものを欲する傾向があるのです。
解釈
その理由のひとつは、高カロリー・低栄養価の不健康な食べ物は脳内で化学物質を放出し、速攻でその効果が出るよう設定されている傾向にあるからです。これらの化学物質は、私たちをすぐに満足させてくれますが、一時的にしか満足感は得られません。
例えば、砂糖は最も早くエネルギーに変換され、「シュガーラッシュ」(糖分による興奮状態)をもたらします。しかし、その後エネルギーレベルが急激に減少し、さらに糖分を欲するようになるため、着実に依存度を高めていきます。砂糖の中毒性は、世界中でかなりの割合の人が直面している問題です。
シュガーラッシュのような一時的な効果は私たちの身体には良いとは言えません。健康的でバランスのとれたライフスタイルを維持したり、物事を進歩させたり持続可能な判断をしたりするためのエネルギーと能力は徐々に低下し、不健康な悪循環に陥り、有害な食習慣を身につけてしまう危険性が高まります。
欲求への対処方法
食べたいという欲求を抑えるにはさまざまな方法があります。以下のテクニックを試してみましょう。
それぞれの欲求を理解する ー 身体の本当の欲求を自覚しましょう。
ストレスレベルを下げる ー ストレスは感情的で衝動的な食事につながる可能性があります。
水をたくさん飲む ー 空腹と喉の渇きは非常によく似た感覚を生み出します。
十分な睡眠をとる ー ホルモンを調整し、自制心を高め、合理的で有益な決断をする能力を高めます。
十分なタンパク質を摂る ー バランスの取れた食事は食欲を調整し、体の治癒能力を高めます。
風景を変える ー 不健康な習慣の引き金となる場所や状況を避け、代わりに身体のためになる選択をしましょう。
空腹を避ける ー 空腹時に食事をすると、私たちの体が実際に必要とするよりもはるかに高カロリーの食品が必要だと思いがちです。脳にだまされないようにしましょう。
以上が私たちが収集した最もお勧めの提案です。あなたの欲求を満たすユニークな方法は何ですか? 皆さんはどれくらいの頻度で自分の食欲を満たしていますか?
オリジナル英文:Corina Maereanu
和訳:久保田久美
オリジナルの英文記事はこちらのMediumに掲載中 ↓↓↓
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