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建築積算入門 1F床断熱材 サイズ選び



断熱材については、まずはこちらの記事を


1F床断熱材については、まずはこちらの記事をご覧ください。


床の断熱材

床下の断熱材の多くは、土台に板状の断熱材を打ちつけて留めています。

旭ファイバーグラスカタログより


1F床断熱の面積

床断熱材を貼る面積の公式は
床面積 - 土間 - ユニットバス =床下断熱の面積 です。

詳しい積算方法はこちらの記事をご覧ください。


床の断熱材の多くは板状のものです。
土台に合わせて必要であれば大きさをカットし、はめて打ち付けていきます。

上記の記事では
旭ファイバーグラスのアクリアUボート NTαを使用する場合を例にあげました。

旭ファイバーグラス カタログより

在来工法910P間隔の住宅の床断熱材に120x805x805のサイズのものを選びました。

幅805㎜のサイズは在来工法の910P住宅に、
幅820㎜のサイズは2x4の住宅用によく使用されます。

在来工法910Pの場合


在来工法では105角の柱が多く使用されます。
土台は柱を格子状に引き、その枠の中に断熱材を入れていきます。
上の図のオレンジ色が断熱材です。

910Pとは、柱の芯から芯までの距離が910㎜ということです。

柱の太さが105㎜(赤)、その半分は52.5㎜(緑)です。

断熱材の幅は
910(柱の芯から芯)-52.5(柱の半分の厚み)-52.5(柱の半分の厚み)=805(断熱材が必要なスペース)


旭ファイバーグラスのアクリアUボート NTα の幅805㎜のサイズが丁度良いサイズといえます。

2x4工法910Pの場合

2x4工法の場合、木口の厚さが幅2インチ、幅が4インチの木材を使用します。

本来2インチは50.8㎜、4インチは101.6㎜ですが、実際は乾燥の工程上、
38㎜x89㎜で規格化されています。


先ほどの図でいうところの
柱の厚みが89㎜、その半分が44.5㎜となります。

断熱材の幅は
910(柱の芯から芯)-44.5(柱の半分の厚み)-44.5(柱の半分の厚み)=821(断熱材が必要なスペース)

旭ファイバーグラスのアクリアUボート NTα の幅820㎜のサイズが丁度良いサイズといえます。

断熱材は繊維の隙間に空気を保持しており、気体の断熱性能を利用しています。
大きすぎるサイズの断熱材を無理やり押し込んでしまうと、繊維の隙間が小さくなり、断熱性能が落ちてしまいます。
小さすぎるサイズを選び隙間だらけになってしまっても、断熱効果は薄れてしまいます。


建築積算に興味をお持ちの方へ役立つ記事を掲載していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

お読みいただきありがとうございました。

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