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建築積算入門 断熱材 充填断熱と外張り断熱



断熱材の役割

①外の寒さ、暑さを家の中に入れないようにする
②建物の中で暖房や冷房をした熱を外に逃がしにくくする

◆充填断熱

充填断熱とは、柱の間に断熱材を入れる方法。

◎ 充填断熱のメリット

①もともと空間となっている柱の間に断熱材を入れるため、
外張り断熱と比較すると厚い断熱材を入れることができる。
②また繊維系の断熱材など安価な断熱材を使用することで、
建築コストを抑えることも可能。

△ 充填断熱のデメリット

①充填断熱は、断熱材と気密の施工面で注意が比較的難しい。
たとえば、筋交いがある場合、筋交いが断熱性能を落とす原因となる。
というのも、木は鉄やコンクリートに比べると熱は通しにくいが、
断熱材と比較すると、2.5倍以上熱を通しやすい材料。
②鉄骨造には不向き。外の寒さを室内に伝えてしまい、
熱逃げや結露などを誘発してしまう。


◆ 外張り断熱

外張り断熱とは、読んで字のごとく下の図のように、
断熱材を柱や梁などの構造躯体の外側に張りあげる方法。

◎ 外張り断熱のメリット

①内断熱(充填断熱)のように構造体(柱)で断熱が途切れないため、
建物内外を熱が通り抜ける部分が少なくなり断熱性能がより高くなる。
②建物の外側を断熱材ですっぽりと覆うので、
気密がとりやすい(家の隙間を小さくすることができる)。

△ 外張り断熱のデメリット

①建物の外側に断熱を行うため、断熱材使用量が増え建築価格が高くなる。②構造躯体の外側に断熱材を取り付けるため、
厚い断熱材は取り付けることができない。(30mm程度が一般的)
断熱できる限界がある。


以上となります。
建築積算に興味をお持ちの方へ役立つ記事を掲載していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

お読みいただきありがとうございました。


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