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建築積算入門 積算とは
積算とは
積算とは、建築図面から必要な材料の数量を算出し、それらに材料の単価を掛け合計金額を出す仕事です。
その際、積算に使用したデータなど、算出の根拠を明確にします。
必要に応じて、使用する資材などを記載する「明細書」や大まかな費用を提示する「概算書」を作成します。
特に費用の細かい部分まで見える化されるところが積算の魅力的な点です。
ゼネコン・ハウスメーカー・建材商社のなかで積算業務を担当することもあれば、積算を専門で行なっている企業や事務所、個人で業務委託を受ける場合もあります。
積算の具体的なプロセス
設計図の解析: まずは設計図を詳しく解析し、必要な材料や工事の範囲を把握します。
数量の積算: 次に、必要な材料の数量を算出します。例えば、石膏ボードの枚数や断熱材の坪数などです。
単価の設定: 材料や労働力の単価を設定します。市場価格や過去のデータを基にします。
コストの合計: 最後に、全てのコストを合計して見積書にします。これにより、プロジェクトの総予算が見積もられます。
このプロセスは、プロジェクトの初期段階から計画的に進められ、
予算管理やスケジュール管理に大きく影響します。
正確性が求められる重要性の高い仕事でもあります 😄
積算のよい点・大変な点
よい点✨
自身が積算した予算内で工事が完工できると、所属企業に利益をもたらします。提示予算の通りに工事が進められると、積算担当としての楽しさを感じるはずです。
多くの企業が在宅ワークを取り入れており、主婦・学生でも活躍できる仕事でもあります。
大変な点💦
長時間のデスクワークが続くこともあり、体力的・精神的な負担がかかる。
細かい作業が多い為、ミスが許されないプレッシャーが大きい。
大変な点もありますが、
積算がしっかり行われることでプロジェクト全体の成功に繋がると思うと、そのつらさも乗り越えられる気がします。
積算に向いている人の特徴
ディテール志向: 細かい部分に気を配れる人。数値や材料の精密な計算が必要な為。
分析力: データを解析し、材料の数量やコストを正確に計算できる人。
ストレス耐性: 長時間のデスクワークやプレッシャーにも負けずに頑張れる人。
積算職の年収
積算職の年収は職種や経験、勤務先によって異なりますが、
一般的には年収400万円から750万円程度とされています。
また、大手建設会社や国家機関で働く場合、さらに高くなることもあります。
積算に関する資格
建築積算士
「建築積算士」*¹は、公益財団法人日本建築積算協会が認定する民間資格です。建築物の工事費積算について、数量の算出から工事費の算定まで、専門的な知識と技術を証明できます。満17歳以上の方であれば、受験可能です。未経験から積算の仕事に挑戦するのであれば、まず資格取得を目指すのも良いでしょう。*¹参考:公益財団法人日本建築積算協会 「建築積算士制度の概要」
建築コスト管理士
建築積算士と同じく、「建築コスト管理士」*²は公益財団法人日本建築積算協会が認定する民間資格です。公益財団法人日本建築積算協会が認定する最上位の資格で、プロジェクトの企画から施工に至るすべての工程の積算を行うための専門知識と積算技術が問われます。
*²参考出典:公益財団法人日本建築積算協会 「建築積算士制度の概要」
まとめ
積算は、建設業界でなくてはならない仕事です。
積算専門の事務所やハウスメーカー、ゼネコン、建材商社など、活躍できる職場も幅広くあります。
マンションや工場、住宅や病院など、自分が関わった建物が長く残るのも魅力の1つ。
積算業務に興味がある方は、本記事を参考に求人さがしから始めてみてはいかがでしょうか。
建築積算に興味をお持ちの方へ役立つ記事を掲載していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
お読みいただきありがとうございました。