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建築積算入門 1F床断熱材

断熱材とは

建物の内部と外部の熱移動を減少させるもので、外気の影響を抑えることができます。
こちらの記事をご覧ください。

断熱材を貼る箇所は

断熱材を施工する箇所は、外気と室内の境界部分です。
・床
・外周の壁
・中間階の床
・界壁
・最上階の天井

断熱材の種類

断熱材の種類は
・グラスウール
・ロックウール
・セルロースファイバー
・ウレタンフォーム
・フェノールフォーム
など、用途や性質、価格によって様々なものがあります。

床の断熱材

床下の断熱材の多くは、土台に板状の断熱材を打ちつけて留めています。

旭ファイバーグラスカタログより

床の断熱材を貼らない箇所

・土間
土間とは主に玄関などの床にタイルを張っている箇所です。
一般的な広さの土間には断熱材を引く必要がありません。
土間は1F床よりも低く作られるため、土台を組むことができないので床断熱は不要です。


・ユニットバス
ユニットバスも土間と同様に土台を組むことができません。そのため床に断熱材は不要です。


積算開始

1F床断熱の面積

床断熱材を貼る面積の公式は
床面積 - 土間 - ユニットバス =床下断熱の面積 です。

それでは、積算してみましょう。

参考図面

まずは、1F床の面積を出します。

わかりやすくスペースを分けて計算します。

3.64mx3.64m=13.249㎡
2.730mx2.275m=6.210㎡
3.640mx7.280m=26.499㎡
合計すると45.958㎡
です。

玄関の面積を出す

玄関のタイル貼りの範囲を出します。
玄関の先にタイル張りの SIC(シューズインクローゼット)もあります。


図面によると
SIC(シューズインクローゼット)1.24㎡
玄関2.07㎡
合計 3.31㎡
です。

ユニットバスの面積を出す


次にユニットバスの面積を出します。
1.820mx1.820m=3.312㎡

一般的なユニットバスがこの広さで、畳2枚分(2畳)、1坪の広さと同じです。


床下断熱の面積を出す

公式は
床面積 - 土間 - ユニットバス =床下断熱の面積でしたね。

床面積 45.958㎡ - 玄関 3.31㎡ -ユニットバス 3.312㎡
= 床下断熱の面積39.336㎡


断熱材の必要枚数を積算する

旭ファイバーグラスのアクリアUボート NTαを使用する場合

旭ファイバーグラス カタログより


在来工法 910Pなので、120x805x805を選びます。
(詳しくは https://note.com/sunbasi/n/nf6e81adaf0cf  の記事をご覧ください。)


施工坪数1.5坪 6枚入りです。

床下断熱材の面積39.336㎡を坪数に換算します。


1坪の平米数は3.3124㎡です。

39.336 ÷ 3.3124=11.875坪

1ケース6枚入りで施工坪数1.5坪 なので
11.875坪 ÷ 1.5坪 =7.916ケース

1ケース6枚入りが8ケース必要という結果になります。


建築積算に興味をお持ちの方へ役立つ記事を掲載していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

お読みいただきありがとうございました。

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