建築積算入門 最上階平天井断熱材
断熱材について、まずはこちらの記事をご覧ください。
平天井
平天井とは床に対して平行に貼られている、水平で段差のない最も一般的な天井をいいます。
最上階平天井
最上階平天井とは、この図でいうところの黄色の箇所です。
(※今回はルーフバルコニー床は最上階平天井ではないものとして説明します。)
最上階平天井に必要な断熱材の面積は
一階床面積 + 外気に接する床 - ルーフバルコニー床 - 勾配天井投影面積
=最上階平天井断熱材面積 です。
一階床面積 (ピンク)
外気に接する床(青)
ルーフバルコニー床(オレンジ)
勾配天井投影面積(緑)
最上階平天井断熱材面積(黄色)
この図でいう
外気に接する床とは、一階よりも飛びだしている二階の床
ルーフバルコニーとは、床が下の階の屋根部分に該当するバルコニー
勾配天井投影面積とは、勾配天井部分を真上から見下ろし平面でとらえた面積をいいます。
平面図からみる
1F
2F
最上階平天井に必要な断熱材の面積は
一階床面積 + 外気に接する床 - ルーフバルコニー床 - 勾配天井投影面積
=最上階平天井断熱材面積 です。
一階床面積
1F床の面積はピンクで囲んだ範囲です。
面積は44.51㎡です。
外気に接する床
こちらの記事で外気に接する床について説明しています。
青く囲んだ箇所が、外気に接する床です。
外気に接する床の面積は5.07㎡でした。
ルーフバルコニー床
ルーフバルコニー床の面積とは、床が下の階の屋根部分に該当するバルコニーの面積をいいます。
ピンクが1Fの外周
赤がバルコニーの範囲です。
ルーフバルコニー床は1F床とバルコニーが重なった範囲です。
オレンジ色の箇所がルーフバルコニー面積に該当します。
ルーフバルコニー床の面積は3.62㎡です。
勾配天井投影面積
2平面図によると緑の線で囲んだ箇所が母屋下がりになっており、勾配天井になっております。
平面図上でとらえた勾配天井の面積が勾配天井投影面積です。
勾配天井投影面積は10.01㎡です。
最上階平天井断熱材面積
最上階平天井断熱材面積は
一階床面積 + 外気に接する床 - ルーフバルコニー床 - 勾配天井投影面積です。
一階床面積 44.51㎡ + 外気に接する床 5.07㎡ - ルーフバルコニー床 3.62㎡ - 勾配天井投影面積 10.01㎡=最上階平天井断熱材面積 35.95㎡
最上階平天井断熱材面積は 35.95㎡ です。
各部位に応じて使用する断熱材が異なるケースが多くあります。
グラスウール・ポリスチレンフォーム・吹き付け断熱など、、、
その場合、上記の公式を覚えておくと積算する際に非常に便利です。
建築積算に興味をお持ちの方へ役立つ記事を掲載していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
お読みいただきありがとうございました。