建築積算入門 廻り縁
廻り縁とは
廻り縁とは、天井と壁の境目に取り付ける部材のことです。
天井と壁の間にできてしまう隙間を隠す役割があります。
床と壁の接合接合部分に取り付ける巾木と同じような役割です。
有名なメーカー
基本的に建材メーカーであれば、用意しています。
・大建工業
・パナソニック
・永大産業
・LIXIL
・ノダ
etc...
規格サイズ
メーカーによって誤差がありますが、大体下記の寸法の廻り縁が多く作られています。
厚み 6〜9mm
高さ 15〜30mm
長さ 3900〜4000mm
入数 2本入または10本入
材質
・オレフィンシート
・無垢材
一般的な戸建て住宅では、オレフィンシートの巾木が採用されています。
不陸調整の有無
巾木同様、廻り縁には不陸調整が付いているものと付いていないものがあります。
不陸調整付の事を、スカート付と呼ぶ人もいます。
積算開始
モデル図面
早速、積算してみましょう!
まず、廻り縁を使わない場所を抑えておくことが
ポイントです。
【廻り縁を使用しない箇所】
・階段(1F)
・浴室
廻り縁の箇所に線を引いていきましょう。
廻り縁は、巾木同様1本の長さが約4000㎜です。
平面図上、1P(1モジュール)の長さは910㎜なので、
4Pで廻り縁1本必要として、積算します。
数えやすいように各部屋ごとに色分けしました。
洗面脱衣室(赤)… 2本
トイレ(黄緑)… 1.5本
玄関・ホール(水色)… 5本
LDK(ピンク)… 7.75本
合計 16.25
よって、上の図面に必要な廻り縁本数は17本です。
出隅、入隅には廻り縁用のコーナーキャップがあります。
出隅とは壁と壁、壁と柱などの二つの面が、ある角度で出合ったときの出っ張りの部分をいいます。
入隅(いりすみ)とは 壁など二つの面が出合った所の内側にへこんだ部分をいいます。
図面の出隅の箇所を黄色、入隅の箇所を青で印をつけました。
出隅… 5個
入隅… 29個
建築積算に興味をお持ちの方へ役立つ記事を掲載していきますので、どうぞよろしくお願いいたします😊
お読みいただきありがとうございました。