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VUCA時代を切り拓くデザイナーのキャリアとは?-後編-
こんにちは!Sun*デザインチームです。
この記事は「VUCA時代を切り拓くデザイナーのキャリアとは?-前編-」の後編になります。
前編では、社会や技術の進歩によってデザイナーのキャリアは広がり続けていることをご紹介しました。そんな時代においてデザイナーとしてキャリアの可能性を広げるには、様々なキャリアの可能性を知ることが重要だと考えています。そこで今回の記事ではSun*のデザイナーのキャリアを紐解き、デザイナーのキャリアの可能性について考えたいと思います。
インタビューから導き出された2つの軸
Sun*に在籍する4名のデザイナーにインタビューを行い、これまでの経験とそこで得た学びを調査しました。その結果から、キャリアの考え方(計画型・柔軟型)とスキルの広げ方(スペシャリスト・ジェネラリスト)の2つの軸に分けられると考えました。
計画型と柔軟型
1つ目の軸は計画型と柔軟型です。
計画型はなりたい姿から逆算して今必要なスキルや経験を考え、計画的にキャリアを形成するタイプです。自身の目標に着実に近づき、自己実現をしていける方といえます。
柔軟型は社会情勢や自分がやりたいことを起点にキャリアを形成するタイプです。社会や技術の進化に沿ってキャリアを選択する、柔軟性がある方といえます。
ジェネラリストとスペシャリスト
2つ目の軸はジェネラリストとスペシャリストです。
ジェネラリストは、幅広いスキルや知識を身につけ、視野が広いことが強みで、全体を統括するディレクションやマネジメントなどで強みを発揮します。
スペシャリストはスキルを深く突き詰めた専門性の高さが強みで、アウトプットに圧倒的な信頼感を持ち、精度の高さで価値発揮します。
インタビューのご紹介
前回ご紹介したキャリアマップで、それぞれ別の道を歩んできた4名をご紹介します。どのような体験を経て現在のスキルを獲得したのかを知り、みなさんがキャリアを検討する際に必要な体験を考えるヒントになれば幸いです。
計画型のマークさん
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目標から逆算して必要なスキルを学ぶ
マークさんは、目標を達成するために必要なスキルが何か、常に考え、行動することを大切にしていたそうです。デザイナーとして独立して働きたいという目標のために、独立前の職場では、様々な案件に携わりデザイン思考のスキルを実践的に学んだだけではなく、マネジメントや打ち合わせの仕方についても、独自で学んでいました。現在は会社に所属し、建築以外の分野で自分の価値を高めるために行動しています。
人との出会いを大切に
振り返るとキャリアの岐路に立った際は、常に人との出会いがありました。IDEO Tokyoが空間デザイナーを募集していることは、友達の友達から知り、Sun*に入社したきっかけは高校の時にシンガポールで出会った友人との再会でした。偶然の出会いによって入社した会社では、常に新しい領域・スキルを知るきっかけになり、その結果、建築からデザイン思考まで幅広い領域のスキルを身につけてきました。
柔軟型の南さん
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やりたいことを起点にキャリアを形成
キャリアの選択は、その時の状況を踏まえて、自分のやりたいことや身につけたいスキルを起点に考えていたそうです。受託・事業会社・海外勤務など幅広い経験を積み重ねた結果、様々な視点を獲得できたということです。
今後は関係性のデザインへ
これまでの経験から世の中のモヤモヤは複雑な事情が絡み合っていることに気づいた南さん。そんなモヤモヤを解決するにはプロダクトやサービスレベルではなく、組織や社会などより大きい対象へのデザインが必要だと考えています。今後はデザインの対象を広げ、世の中の「こんなはずじゃない」をなくすような活動をしていきたいそうです。
ジェネラリストのザッキーさん
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経験やスキルを求めてキャリアを選択
事業会社ではサービスの内容やコンテンツが大きく変化することが少ないため、フリーランスになり、いろんな制作物に携わる機会を得たり、UX領域に挑戦するためにSun*に入社するなど、経験したい業務を軸にキャリアを考えたそうです。
網羅的だが専門性が低いスキルセットへの悩み
デザインと実装で分業するのが一般的になった今、網羅的ではあるが専門性が低いスキルセットに不安を覚えエージェントに相談したところ、Webディレクターという可能性を知ったそうです。現在、PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の領域にも関心を持っているそうです。
スペシャリストの三澤さん
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制作に対するこだわり
キャリアのスタートである映像制作会社にいた頃、スマートフォンが普及し始め、アプリの新しい体験に面白さを感じました。ユーザーとして多くのアプリに触れる中で価値観や美意識が育っていったそうです。体験したアプリの中には、グラフィックやUIに対して自分なりのアイデアが浮かぶことが多かったことから、自らがデザインする側になって表現したいと考え、ゲーム会社でグラフィックからUIデザインまでをするようになりました。
価値観の変化
5年以上ゲーム事業会社に勤めていましたが、家族を持つことをきっかけに社会に対する視野が広がり、より社会全体の課題を解決するために力を使いたいと思うようになったそうです。20代のころは自分がやりたいことに飛びついていましたが、現在はより社会との接点を意識するようになりました。
おわりに
2回にわたってデザイナーのキャリアを紹介しましたが、いかがでしたか?
社会や技術が目まぐるしく進化し、デザイナーとして求められる領域が広がり続けている時代において、キャリアを選択していくのは非常に難しいことです。そのような時代においては、さまざまなキャリアの選択肢知ることが、自身のキャリアの可能性を広げる一助となると冒頭で述べたように、この記事がみなさんのキャリア形成のヒントになれば幸いです。
以前の記事では、デザイナーにおすすめのAIツールをご紹介しておりますので、よろしければご覧ください。