PowerPointコメント機能の2013以前と2016以降の互換性について
PowerPointは2013以前と2016以降だとコメント機能に互換性がないよ!って現象に職場で遭遇して困ったのと、警告メッセージで検索しても解決法とかが一切出てこなかったので、よくある備忘録的な感じで初noteを記してみる。
警告メッセージで検索してもまともな解決策が全く得られないのは腹が立つので、自分のためでもあるo(`ω´*)oプンスカ!!
ある日職場にて
「PowerPointに確認コメント入れて客先に送ったら、警告メッセージでOnedriveに保存してくれって言われたんだけどナニコレ?」
…こっちがナニコレと聞きたいが、警告メッセージを送ってもらったところ、下記のようなものだった。
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コメントはWEBでのみ
このファイルのコメントが新しい機能で更新されました。
コメントを表示または追加するには、ファイルをOneDriveに保存してから、PowerPoint for webで開いてください
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コメント機能のせいで見られなくなっているのと、とりあえずコメントが見られれば良いってことだったんで、ひとまずは吹き出しオブジェクトにコメントをコピペして対応しておく。
とはいえこのお客さんとはまだちょっとやり取りが続くそうなので、解決法を探っておいて欲しいとのこと。
しかし警告メッセージで検索するも、Excelの記事はあったものの(Excelもコメント機能に更新があって旧バージョンのコメント機能が「メモ」と名前を変えて残っている。その解説記事が引っかかってた)、PowerPointではヒットなし。
そして会社でメインで使用しているPCはMicrosoft365に移行済みなので警告メッセージの出る環境での確認はできず。
どうしたものかと以前使ってたOffice2013を引っ張り出すと、ようやく該当の警告メッセージが出てきた。
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Web 用 PowerPoint でプレゼンテーションを開き、コメントを表示または追加する
このメッセージが表示される理由
新しいバージョンのPowerPointを使用しているユーザーがファイルに追加したコメントを含むプレゼンテーションを開いた場合、この新しいコメント形式は、使用している PowerPointのバージョンと互換性がありません。
コメントを表示する方法
新しいバージョンまたはPowerPoint for Microsoft 365を PowerPoint 2019場合は、最新バージョンに更新されている必要があります。 [ファイル]ページの[>アカウント]> Office確認します。
更新後も、または以前のバージョンの PowerPointを使用している場合でも、 Web 用 PowerPointを使用してコメントを表示および編集できます。 黄色 のメッセージ バーの [開く] をクリックして、プレゼンテーションを Web 用 PowerPoint。 ファイルが OneDriveに保存されていない場合は、最初にメッセージ バーの[名前を付けて保存] をクリックしてファイルを OneDrive に保存し、ファイルを Web 用 PowerPointで開く必要があります。
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…とのこと。ところどころ日本語が怪しいのは機械翻訳そのままなんだろうなぁ(ヽ'ω`)
まとめると、
「コメント機能を更新してあげたから、新バージョンで入れたコメントは旧バージョンでは見られなくなってるよ!新バージョン以外で見たり編集したいならOneDriveに保存してWeb版PowerPointを使ってね!」
…と言うことらしい。ヨケイナコトシヤガッテ
しかしここで1つ突っ込みたいのは、2013で開いた際の警告メッセージは
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ウェブ上のコメントのみ
このファイルのコメントは、新しいアビリティーで更新されました。
コメントを表示または追加するには、ファイルをOneDriveに保存してから、PowerPoint for webで開いてください
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…となっていて、事の発端になったお客さんのとこでの警告メッセージと微妙に異なるのである。
どうやらOfficeのバージョンにより謎のバリエーションがあるようだ。
詳細情報が明らかに機械翻訳なのに、警告メッセージには謎のバリエーション…マイクロソフトって「もう少しそこはなんとかならなかったのか」と思わせる事象や機能については天性のものだよなぁホント。
正直ユーザーを煽っているとしか思えんが…本人達は至って真面目なんだろうなぁ(ヽ'ω`)
ともあれいくつか試行錯誤してみた結果、
新バージョンのPowerPointでコメントを入れて保存する
⇒新バージョンにのみ対応したコメント機能になってしまう
(古いバージョンのPowerPointで開いた際に「ウェブ上のコメント云々」の警告が出る)
古いバージョンのPowerPointでコメントを入れて保存する
⇒新バージョンでも旧コメント機能で編集できる状態になる
(その後編集して旧バージョンで開いても「ウェブ上のコメント云々」の警告がでない)
ということで、2013を使用している人とPowerPointをやり取りする際に、どうしてもコメント機能を使用したい場合は、
・2013以前のPowerPointで何かしらのコメントを入れてもらったファイルでその後の編集を行う
こうするしかない模様。
ややこしいな!
さらにややこしいことに、旧バージョンで挿入したコメントが1つでも残ってるうちは新バージョンでも旧バージョンのコメント機能で編集できるが、旧バージョンのコメントを全部削除してしまうとその瞬間から新バージョンでのコメント機能に切り替わってしまうのである…
どうしてそうなった!
新バージョンでのコメントなのか、旧バージョンでのコメントなのかについては、コメントの形状を見て確認するしかないと思われる。
これが古いバージョンでのコメント機能で、
こっちが新バージョンでのコメント機能の形状である。
つまりは同じ拡張子pptxでも、2013以前でコメントが見られるpptxと、2016以降でないとコメント機能が見られないpptxが存在すると言うことである…。
ややこしい!めんどくさい!
…と、ここで同じくコメント機能の更新があったであろうWordとExcelはどうなんだ、と確認してみたところ、
Word
⇒コメントへの返信含め2013でも問題なく使用可能
Excel
(Excelの場合は新バージョンの機能は「コメント」、旧バージョンのコメント機能は「メモ」に変更されているのでどちらも試してみた)
メモ(旧バージョンのコメント)
⇒2013でも問題なし
新バージョンのコメント
⇒[スレッド化されたコメント]という文が挿入されるものの、表示自体は2013でも問題なし
と、いうことでややこしい警告メッセージが出るのはPowerPointだけらしい…ナンダカナー。
まぁマイクロソフト的にはメインストリームサポート終わった2013のことなんて知らねぇよ!( ゚д゚)、ペッってことなんだろうけども。
一応2013の延長サポートは2023年4月11日までということらしいので、あと1年ちょっとあるし、延長サポート切れるまでは使うぜ!って人も少なからずいるのではなかろうか。
…というか発端になったお客さんもそこそこ大きな会社だし、企業ではまだまだ残ってる例も多いんじゃないかと思う。
同様の現象に引っかかった人に参考になれば幸いです。
この設定いじれば解決できるよ!って情報があったら是非お知らせください(でも、ないんだろうなぁきっと…)
(ここに記載したのは2022年1月現在の情報です)