Twitterのマネタイズ強化に関する雑感

Twitterがイーロン・マスクに買収されて、リストラ・コスト削減と、有料化によるマネタイズ強化に進んでいっています。買収金額は6.4兆円でその大部分は借入で賄っていますから、リストラ強行、マネタイズ強行は既定路線だろうと思います。

一方で、我々、Twitterユーザーとして気になるのは、マネタイズの仕方です。おそらく、一般利用者に対して課金を強化するのはWillingness to pay的に難しいので、マーケティング目的で使っている企業、インフルエンサーとかに課金強化していく形になるでしょう。

課金の考え方が、企業やインフルエンサーがTwitter利用によって得られている便益のProfit Sharingだとすると、Follower数とか投稿回数とかが多いユーザーに対して課金する形になると思います。

例えば、Follower数に応じた課金、投稿数に応じた課金などなど。ただし、容易に想像されるのは、一般ユーザーで、意図せず、フォロワーが増えた人達、マネタイズ目的ではない多数フォロワー保持アカウントの扱いに困る問題です。

実は、Twitterを面白くしているのは、こうしたマネタイズ目的ではない人達の投稿である事は間違いない訳です。CGM/UGM的なコンテンツの面白さだと思います。

このように考えますと、イーロン・マスクの課金強化の方針は、Twitterのサービスの提供価値と根本的に相反する所があります。CGM/UGMコンテンツは、課金しにくいという事です。かなり難易度高いプレイをしないといけない気がします。

Youtubeのように、Youtuber的なマネタイズプラットフォームを提供して、そこで広告のプロフィットシェアリングをするのか、ただし、Youtubeのような動画広告が流せるわけではないので、マネタイズが難しい。

TikTokのように、自尊心・見られたい欲求を刺激する感じにして、そこに広告でマネタイズするのか、ただし、そうすると、大半のTwitterユーザーは逃げていく気もする。

まあ、当然ながら、この辺は、頭の良い人達が買収スキームを作っているのでしょうし、イーロン・マスクも当然考えてはいるのだと思いますが、なかなかチャレンジングではあると思います。

長い目でSNSプラットフォームを見ると、実は、定期的に流行り廃りがあって、マスが使い始めると、SNSプラットフォームとしての魅力がなくなるという、本質的な課題を内在しています。

始めるのも簡単でれば、辞めるのも簡単。

例えば、僕はありがたい事にTwitterに2万人程度のフォロワーがいますが、これでビジネス的にメリットをどの程度得ているかというのと、ほぼ得てない。有料化されたら、会社で払うかちょっと考えるかもだけど、多分辞めちゃうかも。

そうなると、せっかく、フォローしてくださってる方々には、申し訳ないので、Facebookのフレンドを上限以上に増やして、ページフォロワーになってもらう必要があるのかなぁ、などとつらつら考えています。

一時期大量にお金をばらまいていた、ZOZOの前澤さん、どうするんだろう?メールマガジンとか、サロンに登録してもらうのかな?(すでに有るのか?よく知らんけど)

前澤に限らず、Twitterからサロンへのユーザー移行支援とかあったら、喜ばれるかもね。

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