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初釜2回目参加

2025年1月26日 出雲で開催される三斎流の初釜に参加させていただきました!今回で2回目です。

昨年の参加時に流れについてはなるべく詳細に書いていますので、ご興味のある方はこちらをご覧ください
初釜の備忘録・その1
初釜その2
初釜その3

今回は初釜の前日に裏方でお手伝いさせていただいたこともあり、見るポイントについて少し理解が深まったように思います。

お手伝いも初めてということで私のお役目はお客様が通られる道やお庭のお掃除、水打ちがメイン。

庭には木々がありまして…当然風が吹けば葉が落ちてきます。
お客様が通られる直前に、これらの場所の葉っぱを拾いに拾い、歩いていただく飛び石やお庭に水打ちをします。

水打ちがされているということは準備が全て整っていますよ、どうぞお通り下さいというお知らせとのことです。

お手伝いの日は晴れで、直前に水打ちしないと飛び石の上の水は、すぐに乾いてしまいます。
また私たち裏方の姿を、当然お客様の目に触れさせてはいけないので、絶妙なタイミングで何度も水を運び、水を打ち終わるというのがなかなか痺れるお手伝いでした。

葉や鳥の粗相があれば、すぐにお掃除
清まった庭

今年は温かかったので、掃除と水打ちというシンプルなお手伝いでしたが、雪の日は、飛び石以外の雪には足跡をつけないように配慮しながら飛び石の上の雪だけをお湯で溶かし、拭き取らなければいけないとのことでした…

こうしたことまでおもてなししていただいているのだと、実際に手伝いで体験することで、これからもお茶事にお招きいただいた際に周りを拝見する視線も広く高くなる気がいたします。

それでは茶事を画像でご紹介。
まずは寄り付き待ち合い

寄りつき待合にて
寄り付きのたばこ盆にはキセルは用意されません
腰掛け待ち合い、
腰掛けから茶室へ
三斎公の書とのし
炭点前の景色(火が最高になった時に濃茶を点てていただくのがベスト)

炭点前中には
釜、水指は扇子を置いて拝見。
手に取って拝見するのは
かんつき(鐶付)、ワシ羽、火箸(1本/今回は桑の火箸)
香合も拝見。

そして一旦、茶室から退去し、懐石が準備されているお部屋で移動

ご飯、汁椀、お作りのお膳からスタート
わんもの
焼き物
焚き合わせ
お酒もいただき♩
八寸(山のものと海のものがのる)、箸は山と海、持ち替えて使う
亭主が「ご一緒に」と一緒にお酒を召し上がる意思表示をされた場合には、
次客が亭主のための八寸をとる
ご飯を少し残して他を全ていただき終わる
香のものと箸洗いがでます

正客が「お湯をお願いします」と言われてから、お湯を飯椀、汁椀両方に入れて飯椀には残しておいた沢庵一枚を使って綺麗にご飯が取れるように洗います

お椀を全て懐紙で拭き取り整えて綺麗に整えて
終了
次にお菓子の箱が正客へ
お濃茶前の上用饅頭
パカっ

主菓子をいただいた後、亭主に正客から「なりものにてお知らせします」とお伝えしてから、中立(一旦、休憩)お手洗いに行き整える。

中立後、腰掛け待合で待機
再び茶室に入るとお軸がお花
出雲大社ヤブ椿 (出雲での茶会らしいです♩)
茶室に入ると釜の湯が最高潮!
じょうきょう なで肩釜
炉縁 炉縁 高桐院 梨山富士牛 栗の木
水指 と 茶入れは渋紙 (時代によって古瀬戸→利休瀬戸→渋紙 となるそう)
仕覆(しふく)は 観月庵 寿


お濃茶茶碗その1 玄悦 釘彫伊羅保 茶碗 釘もようが力強くて素敵です
お濃茶茶碗 その2 田部長右衛門 "鶴"
出し帛紗 拝見
仕覆も大切に拝見
その後、薄茶を二服 棗「時代」
お干菓子は豊兆
薄茶は日の出と松の茶碗「錦の衣」

家元から、客がお道具を拝見する際に、襖を開けて亭主が控えていること、また三斎流の点前座については、茶道四祖伝書に残っている通りだと教えていただき、昔ながらの手法ということで嬉しくなりました。

正客が一通り質問し亭主から教えていただいた後、再度懐石をいただいた部屋に戻りまして….楽しいくじ引き♩

なんと今年は松をひかせていただき、家元の書「日々新」をいただきましたーーーーーーーー!

日々新:お軸になって手元にやってくるのがとても楽しみです!
家元と記念撮影

12月に受けさせていただいた初伝検定のお免状を、今回初釜に参加させていただいているということで直接、三斎流家元 森山宗浦宗匠様より頂戴することができ、今回いただいた書の「日々新」と共に、茶道上達への道標として大切にいたします。

今回も最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました!!
 

【次回への備忘録】
茶事への持ち物:・扇子・たびの替え・出汁ふくさ・懐紙・てぬぐい(膝掛け)・ナイロン袋(器を拭き取った濡れた懐紙を入れるため)・濃茶用に懐紙を折る時はつるりとした面を中になるように折ること

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とこみゆき
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