正直であること
少しずつ秋に近づいていますね。
今日も傾聴における〈一致〉について深めていきます。
〈一致〉とは・・・『セラピストはクライエントとの関係の中で自己の内的な体験に気づき、ありのままの自分でいようとする。つまり、関係の中でセラピストが体験していること(体験レベル)と、意識していること(意識レベル)とが一致しているということである。』
短くまとめると、体験していることと意識していることが一致→『ああ、私は今、こんな風に感じているんだなあと、自分を認識すること』これが〈一致〉なのかなと私は思っています。
今日のテーマは「自己表明」と一致です。
セラピストが自分自身のこうした現実を、どの程度はっきりとクライエントに伝えるかという厄介な問題を考えると、話はとんでもない方向に向かうであろう。確かにこの条件の目的は、セラピストが自分自身の感情を表現するとか、全部話すということなのではなくて、大事なことは、自分自身に関してクライエントを欺いてはならないことなのである。しかしときには、その感情が次に述べる2つの条件を妨げるときには〔中略〕自分自身の感情をある程度打ち明ける必要があるであろう。(RogersR 1957)
自分自身に対して、クライエントを欺かない。これが大事なのですね。
と言っても???が発生します。
もう少し掘り下げてみたいと思います。
自分の中にクライエントに対する不快な感情が生じたときに、それをどう表現するのか、何も言わないでおくのかという葛藤が生じる。重要なのは《一致》の方ではなく、〈不一致〉の状態かどうかである。「クライエントを欺いて」いる状態では《共感》や《受容》が困難になるために〈不一致〉を解消する必要がある。
少し、見えてきたような気がします。
クライエントに対して不快な感情が生じたとき、〈一致〉できない時、
自分は今、〈不一致〉の状態にあると認めることが大事なのですね。
必要なのは〈不一致〉をセラピストが自覚することと、そこで生じている不快な感情そのものではなく、不快感を引き起こしている体験全体(つまり、そのフェルトセンス)に注意を向けることである。(中略)不快感の奥にあるセラピストの不安や焦り、時に感じられたクライエントの悲しみなどが出てくることがある。この時は「自己表明」より、セラピストの気づきがセラピーに有益に働く。
フェルトセンス:状況や問題についてまだ言葉にはならないが体が感じているもの
今自分は〈不一致〉であると認めること、その不快な感情はどこから来るのかを体で感じること。
不一致であることを認めることはできそうです。
ただ、「その不快感はどこから来るのか」まではそこまで意識していませんでした。
今度やってみようと思います。
『相手に対しても、自分に対しても正直である。』
これって、普段の人間関係でも、とても大事だな、と
気づくことができました。
ロジャース先生、ありがとうございます!!
※引用は全てロジャースの中核三条件〈一致〉村山正治 監修 創元社 よりです。
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