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居心地が良いってどういうことか考えてみた

夫と一緒に住み始めて、半年以上が経った。

誰かと住むのは、23歳の時に中学からの親友と2年間ルームシェアをして以来だ(家族は別)。

そう思うと、約16年振りの生活となる。

親友との暮らし、夫との暮らしを少し振り返ってみる。

親友とのルームシェアは、2年間。
それはもう、毎日がお泊まり会の延長のようだった。
23〜25歳なんて、一番楽しくて体力がある。
2人とも接客業だったため、お互い終電までの長時間労働で、休日も不定期。
ほとんど外食で(近所の飲み屋で合流)、家事は最低限。
なので、今振り返ると一緒に生活をするという感覚はなかったのかもしれない。
喧嘩も一度もなく、イライラすることもなく、今も親友だ。


夫とは、さすがに毎日がお泊まり会という感覚はない(最初の1週間くらいはウキウキした)。
ただ、学生時代からプチ遠距離恋愛だったため、毎日帰る場所が同じだということに、じわじわ幸せを感じている(私は9割家にいるので毎日帰るという感覚ではないが)。

自炊は得意ではないが、何とかこなしていて、こちらは『生活している』という感覚がある。
当たり前だけど、結婚して同じ生計で暮らし、大体同じものを食べて、同じシャンプー、同じ化粧水、同じ柔軟剤を使って、同じ寝室で寝ている。
お互い生きている限り、ずっとこうして暮らしていくんだなと感じる。


これまで家族以外で、この2人の他に一緒に暮らした人はいない(半同棲的なことはあったが、半なのでノーカウント)

というか、一緒に暮らしたいとも思わなかった。1泊がギリ。
なぜだろうか?
こちらもちょっと考えてみた。

誰かと暮らしたいと思わなかった理由(ちなみにこれまで付き合った人は、夫と半同棲相手を除くと、ほぼ実家暮らし)

  • 1人になりたい

  • 好きなタイミングでお風呂入ったり、寝たりしたい

  • 『ご飯どうする?』と言われるのが嫌(え?私が考えるの?となる)

  • お金どうするの?(偏って払われるのも払うのも嫌)

  • 家事どうするの?(私の家だから私なの?)

  • 気にせずトイレに行けない(音とか気になる)

  • 狭い

  • 好きじゃないものが目に入るのが嫌

  • 本とか動画とか好きに見たい


こう考えると、ほんとに好きで付き合っていたのか疑問が残る(笑)

『何でもいいよ』『どうする?』『何がいい?』と言われるのが嫌だった。
きっと優しさで、私のやりたいことを優先してくれているのだろうけど、負担だった。

そう思うと親友も夫も、これはどれも当てはまらない。どちらかと言うと2人に主導権があって、勝手に決めてくれていた。それが楽だった。

自分のやりたいこと、したいことを優先している2人に合わせることが好きだ。
もちろん自分の意見があれば伝えるし、やりたいことが違えば、別々の選択もする(ただ、2人が言うことは、結構面白いのだ)。
そして、お互い必要以上に干渉しない。でも共感、応援はする。

邪魔しない、依存しない、自分の考えを持っているけど押し付けない。
心の中ではいつもいるけど、実際には常に一緒にいなくてもいい。
お互いに信頼しているというのが、言わなくても伝わっている。

もしかしたら居心地が良いと思う感覚は、お互い必要以上に干渉せず、でもお互いを感じながら過ごせていることなのかもしれない。
そして、それに対して納得しているということ。

今日も夫は仕事部屋で仕事をしていて、夜はフットサルに出かける。

私はリビングでnoteをか書きながら、本を読んだりスマホを見たりして、ゆるゆると過ごしている。

ご飯の時間になったら一緒に食べて、寝る時間になったら、今日も同じ寝室で寝る。

明日も明後日も、こんな感じで過ぎていく。
毎日何も起こらないけど、それがとても居心地が良いのだ。


ちなみに余談だが、親友と夫は全く同じ生年月日である。
私はこの2人に、出会うべくして出会ったんだと思っている。

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