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フィンランドサウナは“サウナ道”にあらず

 今日は、フィンランドでのサウナ体験について書いてみます。


ラーメン二郎の良さを妨げるのはジロリアン??

 初めてラーメン二郎の三田本店に行ってきました。

 店の中には創業者の山田拓美さんもいらっしゃいました。
 一番驚いたのは、どこか人なつっこい雰囲気、接客であること。
 (ニンニクが)「足らなかったらおっしゃってくださいね」
 (出る時)「お暑い中、ありがとうございます」
と、爽やかに声がけしてくださる従業員の方々。ぜんぜん威圧感はありません。注文時にも、ゆっくり、声がけしてくださいました。
 山田さんも、(今日は暑いから)「ポカリ(スエット)がやばいね。ヒロポンのほうが我慢できたよ」なんて、冗談を話したり、女性客の「日傘ありますか?列離れられないんですよ~」なんてリクエストに苦笑いしながら「あとで持って行きますよ」と返事したり、すごく穏やかで人なつっこい感じ。  
 味もいわゆる「二郎系」の他の店に比べて、優しさすら感じる味。変な酸っぱい匂いなどありませんでした。
 暖簾分けできる所以はこれなんだな、と思った次第。
 
 ラーメン二郎って、コールをはっきり言え、とか、頼み方が難しいとか言いますよね。あれって、いわゆる“ジロリアン”が勝手に作ったルールなんじゃないだろうか。たくさんの人が並び、少しでもグズグズしてるとそれが目に付いてしまう、イライラする……そんなジロリアンたちの、他の客にスムーズに来店してほしいという願望から生まれんじゃないだろうか、って思いました。だって、山田さんはじめ、本店の従業員の皆さんから、そうしろ、なんてオーラ、全く感じなかったもの。だからみんなに愛される。

サウナは穏やかになるもの

 なんでこんな話をしたかというと、今日本で流行っているサウナにもジロリアンのそれを感じるから。
・サウナ道
・整うまで出るな=コールなど、しきたり
・熱波師=○○マシマシ??
 勝手にサウナ通になっている人が求道者よろしく「道」にして、敷居を高くしてしまう。
 もちろん、そうした入り方をしたい人がいてもいいと思います。でも、少なくともフィンランドのサウナで、そんな「道」を求める必要はありません。
 フィンランドの人に、整うとか、熱波師の話をしたら、当惑していました。
 曰く、
 サウナは、穏やかな気持ちに、リラックスした気持ちになるもの。
旧知の人、いや、知らない人同士でも、それこそ裸になり、すべてを脱ぎ捨てて、胸を開いて穏やかに過ごす。それがフィンランド人が愛するサウナです。
 室内の温度も70~80度と、日本人にはややぬるいくらい。それが本場のサウナ。もっとも、それで入った後に湖に飛び込むのは、別の意味で勇気が要ります(笑)。

これが本場のサウナだ!

 コリにある、知人のコテージで入ったサウナがこんな感じ。

これがサウナ小屋。コテージは別にあります

 湖の畔に立っています。中はこんな感じ。

 サウナの前には洗い場があって、身体や髪を洗います。

 目の前にはこんな素敵な風景!

 これで、整うとか、できませんよね(笑)。

究極の「サブサウナ」

 プンカハリュの知人の家にはサブサウナ(SAVUSAUNA)がありました。
 サブサウナは、スモークサウナのことで、熱気の変わりに煙を室内に充満させ入るもの。サウナの原型だそうです。

窓枠に煙のあとがあります
ドアも煙で真っ黒

 準備が大変で、煙を一度入れてから出すので、何時間もかかります。それに管理も大変だとか。
 サブサウナは、空気、水(ロウリュ)、炭、と自然の元素が身体に入る感じ、自然と一体になった感じが最高。また、自分自身が燻製になったような気持ちになります(笑)
 そしてこちらのサブサウナも目の前はこの景色。

 入った後は、湖の畔でパンケーキやビールを楽しむ。
 整うとか、道ではない、本物のフィンランドサウナ。
 フィンランドの本物のサウナの楽しみ方を日本に広めたいと思っています。どなたか一緒にこのプロジェクト、進めませんか?




 

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