霧雨魔理沙 is.

初めまして。砂肝と申します。
初めてのnoteなので読みにくいところがあるかもしれません。ご了承ください…。

今回は話題沸騰中(?)の、霧雨魔理沙について私個人の感想、見解を書きます。


本題。
霧雨魔理沙が夢女子の皆様方から高評価を得ているらしいです。おぉ

ちょいちょい、【夢女子】とはそもそもなんぞやって。話はここからですよね。ってことで調べました。大雑把に「アニメ、漫画、ゲームなど二次元作品に登場するキャラクターに"恋をする"女性」の事を指すようです。
女性が女性に恋心を抱く…?今のご時世多様性なので特に疑問を抱くことはないのですが、霧雨魔理沙のどの部分に恋心を抱く要素があるのだろうか。改めて霧雨魔理沙の真髄に迫ってみようと思う。

まず初めに霧雨、霧雨って。そうですね、霧雨魔理沙について軽くおさらいしてみましょう。

○霧雨魔理沙 /Marisa Kirisame
種族→人間 (職業→魔法使い)
能力→魔法を操る程度の能力(紅魔郷)
五行→水

初登場は東方封魔録の4面ボス。
当初は赤髪であったが次作品の夢時空で金髪となると同時に自機キャラとしても初抜擢。
また、口調がかなり女性寄りであった。

魔法の森に霧雨魔法店を構えている。
客足は立地を含め良くない。てか店として成り立ってるのか??

性格として大きく取り上げられるのがとにかく【負けず嫌い】。そして努力家、研究家気質であることだろう。

それを特に表した作品というのが「The Grimoire of Marisa」 そう、グリマリですね。

ざっくり紹介すると紅魔郷から地霊殿までに登場したキャラクターのスペルカードを魔理沙が独自研究して纏められた物です。
あくまで目的は魔理沙自身における「魔法の研究」であり、攻略本という類ではありません。

この作品における【独自研究】、ちょっと言い方を変えてみれば【スペルカードに対する採点基準】というのには、とある特徴が見られます。

それは、巧みさ・変異性を持っての"芸術性の高さ" それに伴う自身が"再現可能"なスペルカード等に高評価が与えられているという点です。
現に強さが取り柄の鬼の単調な(言い方がアレだったらごめんなさい)弾幕より、総合的に戦力は劣るが対抗するに辺り努力した故の複雑な弾幕を放つ氷精の方が評価点が高かったりします。

え、魔理沙って強さを求めてるんじゃないの?
努力をしないのに強い霊夢を妬んでたし、無想天生からインスピレーションを受けてたじゃん!

いやいやそうではなくて、同じ土俵に立った時に見える、感じるとした時の
【選択肢を増やす、分岐点を多く造り上げる】
多分ここの派生だと思います。

見るものを魅了する華やかな弾幕、苦しめる程の特異性を持った弾幕。
魔法を扱う、才能を伸ばすに辺り…というか何事も成長するには他者からのインスピレーションは欠かせないですよね。
それが魔法ともなると「特徴的」「見るものを魅了」という観点は特に大きいですね。

魔法って私たち一般人からしたら、とにかく【非現実】なものなんですよ。(科学がなんだどかと言わないでね。)
いつまでも夢を見せてくれるものです。
魔法は強さだけでなく、いかに人々を魅了させることができるか、非現実であるかの強調でもあると。

魔理沙はあくまで人間とされてますが、ほぼ人間離れしてます。 我々と同義な面を挙げるとすれば幻想郷随一の「似通った感性を持ってる」そして何より「努力をする、それを人前では見せない」「興味の対象が幅広い」←ここでしょうね。

本当に興味を持ったことにはすぐに手を出します。良いことであり、時に悪いことにもなりうることなんでしょうが、私は惑うことなき長所だと思っています。
逆もあり、追い詰められる、無理だと悟ったモノは案外すぐ手放したりする(永夜抄)こともあります。本当に稀ですが(^^;
なんていうか、単純?スマートっていうのかな?

よく「オマージュ」という単語を目にしますがこれは「欲望に手が届いた」とも言い換えられますね。マスタースパークとかは正にそれです。
恋符ともある通り、そのままの「弾幕に恋した」、それは自身の追求、惹かれた点からくるということなんだろうなって。

積み上がった選択肢から、また新たな発見・開拓が進むのです。それが自然と己の力にも加わります。なんなら主人公という立場にいるというメタ的観点を入れたとしても、霊夢たちと割と対等に渡り合えてるぐらい、彼女は既に強いのですがね。

そんな魔理沙の魔法に対する一途な探求、理解度の広さ・手が届くと思ったものに対して努力して追いついてみせる。
凄い素敵だなって。魔理沙に何故恋心を抱くのか、わかる気がするんです。

少し話を変えますね。「魔法」の部分を「異変」に置き換えて魔理沙を見てみましょう。

「異変」に対する分析を行う魔理沙。
彼女は現象(異変)を認識した時、【幾つかのパターン】を練って分析に取り掛かるんですよね。その現象によって異なる雰囲気、元凶の性格が自分自身の形成、ピースの埋め合わせに繋がる。これも彼女の強さに繋がる要因の一つであるのかなって。
ほぼ妖怪に等しい博麗の巫女とは異なり、前述の通り我々と感性が似通った珍しい人間。
幻想を我々に伝える要因、言い換えれば「重い足枷」を付けられたのは霧雨魔理沙なのではって。
大きく見て東方Projectの主人公は博麗霊夢なんでしょうが、幻想郷という観点から見たら、主人公は霧雨魔理沙なんだと思います。

プラスして
秋霜玉では、昔は異変の要因に「半分魔理沙が関わっている」(恐らく霊夢から見たら)、「霊夢が居ないとつまらなくて死んでしまうぐらいの感情を持つ」(メンヘラかな?)という設定があります。
西方なので未来観が強そうですが。。

そのことから、、、なんでしょうね、、第三者から見てもなんとも言えない感情を魔理沙に抱きます。恋ってこういうこと?

纏めると
彼女は確かに努力家で日々研究を重ねています。
でもそれは己の強さに対してではなく、魔法という非現実の事象を用いていかに人々を魅了できるか、魔法使いの証明に繋がるかでもあります。
数々の選択肢を造り上げ、そこから数々の答えを導き出し、理想に近づきます。
その過程を人に見せないし、恐らく同じ境遇の人を鼓舞したりします。
霧雨魔理沙という像の形成はここにあると考えます。

そんな貴女と私は夢を見たい。



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