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ショパンの祖国、ポーランドに一人旅してきた話

こんにちは、ぼんじりです。

2024年10月に5日間ポーランドに一人旅をしてきました。
noteの最初の記事は、ポーランドの旅行記にしたいと思います。

書きたい事を書いていたら、とんでもなく長くなったので、気になるところだけでもつまんで読んでいただければ幸いです(観光地や食事・レストランの話は、これからポーランドに行こうとしている方の参考になるかもしれません)。


ポーランドに行こうと思ったきっかけ

私はショパンが好きです。
最も敬愛する音楽家と言っても過言ありません。
そんなショパンの祖国であるポーランドに、1度行ってみたいとずっと思っていました。

10月頭に前職を退職して、久しぶりに長期休暇が取れたので、これを機に足を運んでみることにしました。

メインスポットはもちろん、ショパンの生家とショパン博物館です。これらを含め、訪れた観光地についてお話していきます。


1日目

期待を胸に、ポーランド旅行が始まりました。
初日は朝6時に空港に着きました。

ワルシャワ・ショパン空港

ポーランド最大のハブ空港です。空港に作曲家の名前がついているってすごいですよね。ポーランド人は歴史的な背景からも愛国心が強いと聞きますが、ショパンもその象徴の1つであるようです。

世界的なハブ空港と比べると小さな空港で、慣れれば迷いにくいです。スタッフの方々もとても親切でした。

行きの空港ではチェコへの乗り継ぎで訪れた日本人の方と会い、ゲートまで少しお話しました。その方も一人旅行とおっしゃっていました。
異国の地で日本人に会うと不思議な安心感がありますね。

クラクフ到着!

1日目はワルシャワから列車でクラクフに向かいました。
クラクフはポーランドの2番目の大都市で、最も歴史のある都市とされています。世界史がお好きな方は詳しいのではないでしょうか。

クラクフ中央駅

ポーランド語で「główny」は「主要な」という意味です。シンドラーのリストという映画(後述します)ではドイツ語で「Krakau Hbf.」となっていました。Hbf.はドイツ語で「HauptBahnhof」の略で、主要駅・中央駅という意味です。ドイツ・オーストリアの大都市の駅名につくことが多いです。
シンドラーのリストは第2次世界大戦のお話ですから、ドイツに占領されていた当時はドイツ語表記になっていたのでしょう。

聖マリア聖堂

ホテルに荷物を置いて最初に向かったのがここ。クラクフ中央広場に位置するローマカトリックの大聖堂です。向かいにあるチケット売り場でチケットを購入し入場できます。(教会ではチケットを売っていないので注意)

1200年代に建てられたという歴史のある聖堂で、中は荘厳な雰囲気に包まれていました。お祈りを捧げている参拝者の方も多くいらっしゃいました。

大聖堂外観
大聖堂内観

昼食:Milkbar Tomasza


「ポーランドといえばミルクバーでしょ!」みたいな記事を何度も読んだので、気になっての訪問。ミルクバーは社会主義時代からあるポーランドの大衆食堂で、安くて旨くてたくさん食べられる、庶民の味方だそうです。

しかしここ、初訪問の観光客が1人で注文するには難易度が高い!
メニューの写真がなく、料理の想像がつかず、人も多かったので注文が大変でした。ただ、前からポーランド伝統料理であるピエロギ(pierogi)を食べたいと思っていたので、スマホで写真を見せながら注文しました。

それがこちら。

ビーフのピエロギ。味が濃くて美味しい

うん、美味しい!!
かなり味がしっかりしていて、日本人も好きそうな味です。
ピエロギには色々な種類がありますが、私は肉入りのを頼みました。

ちなみに、ミルクバーはポーランドのあちこちにあります。
1度は立ち寄ってみると面白いと思います。

ヴァヴェル城

クラクフで有名な観光地。中央広場からすぐのところにあります。
970年に、当時ポーランドの首都であったクラクフに建てられました。
長年にわたり、ポーランド君主の居城であったらしいです。

中の見学はしていませんが、美しい外観だけでも非常に見どころがあります。今度立ち寄った時は中の展示も観てみようと思います。

ヴァヴェル城外観

夕食:Restauracja Smakołyki

中央広場から少し外れたところにあるレストランで夕食を取りました。
とても雰囲気が良くて、一人でも入りやすいお店でした。

こちらでは、ロールキャベツのトマト煮とビールを頂きました。
ポーランドでは「ゴウォンプキ(Gołąbki)」と呼ばれている伝統料理だそうです。トマトの酸味が程よく、上品で豊かな味でした。

ゴウォンプキ。トマトソースが美味しい

2日目

2日目も引き続きクラクフ観光です。この日は映画「シンドラーのリスト」の舞台を訪れると決めていました。
シンドラーのリストは、1000人以上のユダヤ人をホロコーストから救った、ドイツ人実業家シンドラーの人生を描いた映画です。第2次世界大戦、虐殺の悲惨さ・凄惨さを生々しく描いており、正直胸が苦しくなるシーンが多いですが、命の大切さを教えてくれます。

Schindler's List Passage

シンドラーのリストの舞台となったパッセージです。ゲットー(当時のユダヤ人の居住区)崩壊という映画の中でも(歴史上でも)重大なシーンで見られる場所です。
壁にはユダヤ人迫害の歴史が綴られているポスターが何枚も貼られています。パッセージには観光客だけではなく、小さな子供達も見学に訪れていました。きっとポーランドでは小さいころから戦争や迫害の歴史をしっかり習っているんだろう、と感じ取れました。

シンドラーのリストの舞台

旧オスカー・シンドラーのホーロー工場

シンドラーがユダヤ人強制労働者たちを雇い、かくまったとされる軍需工場です。クラクフ中央駅から十分歩いて行ける距離にあります。

訪れたのは平日の午後だったのですが、めちゃくちゃ混んでました
現代になっても、映画を通じて戦時中の人々に思いを馳せ、工場に訪れる人がこれほど多いことに驚き、少し感動しました。

同じく列に並んでいたチベット人の男性と軽くおしゃべりしながら1時間ほど待ち、ようやく中に入れました。
後になってわかったのですが、ネットで事前にチケットを購入できるようですので、訪れる予定のある方はオンラインでのチケット購入をお勧めします。

旧オスカー・シンドラーのホーロー工場
ユダヤ人の格言が刻まれている
Whoever saves one life, saves the world entire.

中は博物館になっており、第2次世界大戦中の出来事を学べます。展示物というより、文字での説明が多く、ちゃんと回ろうとすると2~3時間かかります。ポーランド視点で世界大戦を学べる機会はなかなか無いので、とても貴重な体験でした。

昼食:Gąska Polish Restaurant

工場を出て、少し遅めの昼食です。
ここではジュレック(Żurek)というスープを頂きました。
これもポーランドの伝統料理で、ライ麦を発酵させた液体から作るようです。

ジュレック。クセになる美味しさ


味は程よく酸味があって非常に美味しかったです!日本だとなかなか食べられない味ですね。酸っぱいものがお好きな方は絶対気に入ると思います。ポーランド料理で何が一番好きかと聞かれたら、私はジュレックだと答えます。

言い忘れましたが、ポーランド料理は結構量が多いです。ジュレックを頼むと大抵パンがついてくるのですが、スープ自体ボリューム満点なので、小食な方はこれだけで満腹になれます。

クラクス山

時間が余ったのと、ちょっと自然に癒されたくなったので、中心地から少し離れたところにある小さな山に向かいました。

レストランからは20分ほど歩きました。道中は普通の住宅街だったのですが、ちょうど紅葉の季節と重なり、黄色く色づく街並みを楽しめました。

秋の葉で色付く住宅街

この小さなこぶみたいなのがクラクス山です。

クラクス山。頂上に人だかりが見える

上まで登ると、夕日がとても綺麗で思わず時間を忘れてボーっとしてしましました。

夕陽を眺めて佇む人々

夕日に染まったクラクフの街並みも拝めます。

クラクフの街を見渡せる

派手な観光地ではありませんが、1日の最後にとてもリラックス出来ました。晴れた日に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。


3日目

さて、いよいよワルシャワに向かいます!2時間ほど電車に揺られて、お昼ごろワルシャワに到着しました。

駅を出てすぐ迎えてくれたのは文化科学宮殿です。この宮殿前の広場は多くの人で賑わいます。ちなみに、宮殿は夜になるとビカビカ光ります。

文化科学宮殿。夜になると蛍の如く発光する

昼食:Zapiecek

ワルシャワでポーランド料理が食べられるというレストラン。
本当はガッツリ食べたかったのですが、2日目深夜から胃腸にアクシデントがあったので控えめにスープだけ頂きました。

バルシチ。赤ビーツの優しい味が沁みる

バルシチ (Barszcz)と呼ばれる、赤ビーツのスープです。中にはラビオリが入っています。さっぱりしていて飲みやすく、胃にもとても優しい味です。

ところで、なぜ胃腸を壊したかというと、恐らく硬水が原因だと思います。ヨーロッパの水は基本的に硬水で、日本の軟水と比べてミネラルが豊富です。普段飲みなれない日本人がたくさん口にすると、胃腸に負担がかかり弱ってしまうことがあるそうです。

飲めば分かるのですが、味も軟水とだいぶ違います。完全に好みですが、私は硬水の味はあまり慣れないですね…。決してまずいわけではないので、喉が渇いていたら美味しく頂きますが、旅行中は日本の水が恋しくなります。

フレデリック・ショパン博物館

旅の目的地その1、ショパン博物館に到着です!
シンドラーの工場の反省を受けて事前にチケットは手配しておきました。

フレデリック・ショパン博物館

中はショパンの使用していたといわれるピアノや、所持品、楽譜が展示されています。ショパンに纏わるものに囲まれるとドキドキしちゃいますね。

当時のコンサートで使われたとされるピアノ
かの有名な幻想即興曲。自筆ではなさそう。

幻想即興曲の譜面は残念ながら自筆ではなさそうです。譜面の内容的にフォンタナが手を加えたものでしょうか。

写真は撮っていないのですが、ショパンの曲を全曲解説付きで楽しめるコーナーもありました。ここで好きな曲を聴き続けていたら無限に時間が経ってしまいます。

また、中のホールでは2021年ショパンコンクールで2位を受賞した、アレクサンダー・ガジェヴさんの第2ラウンドの演奏が流れていました。
私はポロネーズOp.44とワルツOp.42が大好きなので、最後まで聴き入ってしまいました。

ショパンのピアノコンサートへ

ワルシャワ旧市街地(スタレ・ミアスト)では、毎晩色々な小ホールや教会でショパンのピアノコンサートが開かれています。せっかくワルシャワに来たので、生のピアノ演奏を聴きに行きました!

会場の位置するスタレ・ミアストはどこかノスタルジックな雰囲気でした。金曜夜に訪れたのもあり、食事を楽しんでいる方達の姿が多かったです。また、路上で素敵なギターを演奏している方もいました。

ワルシャワ旧市街地の街並み。
戦争で破壊されたが復興された。
旧市街地に位置するワルシャワ王宮

コンサートは1時間ほどで、バラードOp.23を含む7曲が披露されました。バラードはショパンの曲の中でも3本指に入る好きな曲だったので、生で聴けて本当に感動しました。

日本のカワイのピアノが使われていた

休憩時間には、ポーランドの伝統的なお酒である蜂蜜酒を頂きました。度数は強めですが、まろやかでとても美味しかったです。帰りの空港で買って帰ろうとしたのですが、見当たらなかったんですよね…。                                                                                            

ポーランドの蜂蜜酒。
写真撮ろうとしたらお兄さんが手に持って見せてくれた

4日目

4日目は第2の目的地、ショパンの生家に向かいます。
ショパンの生家はワルシャワから少し離れたジェラゾヴァ・ヴォラŻelazowa Wola)というところに位置します。

ワルシャワからMotobusというバスに乗って1時間ほどで着きます。しかし、私は昔からバス酔いする体質なので、これには乗らず、ワルシャワからソハチェフ(Sochaczew)という都市まで電車で向かい、そこから15分ほどバスに乗ることにしました。

ソハチェフ駅前。都市部に比べると閑散としている。
ワルシャワから特急で40分くらい

ソハチェフ駅前のバス停でチケットの買い方が分からず困っていたら、近くにいた若い男性が親切にも教えてくれました。

ジェラゾヴァ・ヴォラは終点だったのですが、そこでも同じバスに乗っていたおばあさまが「ジェラゾヴァ・ヴォラに着いたよ」と教えてくださり、降りる時には「ショパンの家はあっち側だよ」と指をさしてくれました。

異国の地での一人旅は心細くもあり、こういった親切は本当に嬉しくありがたいです。この場を借りてお礼申し上げます。Dziękuję!(ありがとう!)

フレデリック・ショパンの生家

ポーランド人の温かさに助けられ、念願のショパンの生家に到着しました!

ショパンの生家入口

建物は何度か再建されているのですが、中は当時のショパンの部屋の様子が再現されていました。ショパンは部屋にこだわりを持つ人物だったらしいです。

ショパンの生家外観
作業机だろうか
ショパンの練習していたピアノ?
ポロネーズOp.71 No.1
若かりし日のショパンの作品

こちらはショパンの頭の彫像です。

ショパンの頭の彫像。やっと祖国に帰って来れた

ショパンはポーランド出身ですが、生涯の大半をパリで過ごしました。当時のポーランドは蜂起に失敗し、ロシアに占領されており、ショパンも亡命を余儀なくされました。ただ、ショパンはパリで過ごす中でも、ポーランドへの愛国心を忘れることはありませんでした。

死後やっとポーランドに帰ってこれたショパン。なんだほっとしているように見えるのは、私だけでしょうか。

ショパンの生家は、住居だけではなく庭園も見どころたくさんです。紅葉シーズン真っ盛りで、色とりどりの木々が迎えてくれました。

紅葉が綺麗な庭園
ショパン像もあります

トラブル発生

ショパンの家で感傷に浸っていたところ、トラブルが発生します。
なんと、スマホの充電が切りかけており、更に持参していた充電ケーブルもタイミング悪く壊れてしまったのです。

ショパンの家はワルシャワから徒歩10時間。スマホが壊れたら田舎に取り残されてしまいます。バスの本数は少なく、3時間以上待たないと次のバスが来ない状態でした。しかも海外の田舎のバスなので、本当に来るかもわからず、行先をちゃんと聞ける自信もない…

血迷った私は、残った充電を頼りにソハチェフの駅まで歩いて帰ることにしました。ソハチェフまでは徒歩2時間弱。駅まで着けばワルシャワまでは電車で1本なので、帰り方が分かります。

なんとかワルシャワ駅まで戻り、ギリギリのところで充電ケーブルを購入し、事なきを得ました。

今振り返ると大したアクシデントではないのですが、その時は結構パニックでした。そもそも充電ケーブルがどこで売っているかもわからないので、手に入れられるかどうかも不安でした。今の時代、スマホ1つ機能しなくなると何もできないことに改めて気づかされました。便利な反面、1つの機器に依存してしまうというのは恐ろしいことかもしれません。

夕食:Stara Kamienica

一難去り、ほっと一息ついてレストランに入ります。
少しフォーマルな雰囲気でしたが、空いている時間帯だったのもあり、温かく迎えてくれました。

長時間歩いた後のビールは格別ですね。

安堵のビール。調子に乗って500mLを頼む

こちらでは鴨肉のクランベリーソース和えを頂きました。鴨肉とソースの相性が非常によく、箸がどんどん進みました(使ったのはナイフとフォークなんですけど)。

鴨肉。ポーランドは肉が美味しいと有名

この時点でお腹いっぱいだったのですが、せっかくなのでデザートもいただきました。ポーランド語の教本か何かに「ポーランドではデザートも食べろ」と書いてあったんですよね。

素敵なチーズケーキ。お腹いっぱいでも美味しい

クチコミの写真でおいしそうだったチーズケーキを注文。味は期待以上!濃厚で味わい深く、最後まで大満足できました。


5日目

目的地にはすべて行ったので、のんびりと気の向くままに観光します。

ワジェンキ公園

ホテルから近かったので立ち寄ってみました。中心にワジェンキ宮殿を構えており、かなり広大な公園です。
ここも紅葉が美しかったですね。日本人は紅葉に惹かれる習性があるのでしょうか、気付いたら紅葉の写真ばかりとっています。

こんなところにもフレデリック・ショパン
日本に秋がないなら、ポーランドに行けばいいじゃない

昼食:Zapiecek

あれ?3日目も行かなかったっけ?
その通りです。ただ3日目はお腹を壊しており目当てのものを食べられなかったので、リベンジしに来ました。

食べたかった料理というのはこちら。

ポーランド伝統料理、ビゴス

ビゴス(Bigos)と呼ばれるポーランドの伝統料理で、狩人の煮込みという意味があるシチューです。ザワークラウトとキノコや肉を数日煮込んで作るそうです。
私はザワークラウトに目がないので、絶対食べてみたかったのです。

塩味と酸味がほどよい塩梅で、ビールに非常に合う味でした。「おふくろの味」とも言われており、家庭や店によっても味が違うらしいので、今度は別の店舗でも食べてみたいですね。

お供のビール。すっきりしていて飲みやすい

ウォッカ博物館

ワルシャワ中央駅から北に向かって30分ほど歩くと、ウォッカ博物館という酒好きにはたまらなそうな博物館があります。

ウォッカ博物館。場所が地味にわかりにくい

中に入ると軍隊のような喋り方をする管理人の方に迎えられました。
まずウォッカの歴史や作り方についてのビデオを鑑賞した後、たくさんのウォッカが揃えられているショップに案内されます。私はビールで既にいい気分になっていたので飲みませんでしたが、ウォッカの試飲も可能です。

中はこじんまりしていて、博物館というよりはウォッカショップに近いです。小瓶を何本か買って帰ったので、今度友人と味比べします。

ウォッカ博物館では偶然日本人の方に出会い、一緒に見学した後カフェで色々お話をしました。
その方はロンドンに1年駐在しており、休暇を取ってヨーロッパの国々を訪れていたようです。チェコとハンガリーをお勧め頂いたので、今度ぜひ行ってみようと思います。

ワルシャワ中央駅~空港

最後にワルシャワ中央駅から電車に乗って空港まで戻れば旅はおしまいです!

ワルシャワ中央駅。マクドナルドの主張が強い

空港行きの電車は1時間に2本ほどでそこまで多くないので、余裕を持っておくといいですね。

ちなみに下の写真は別の日に別の駅で撮ったものですが、ポーランドの駅では1つの掲示板に全ホームの発着情報が集約されているので、迷う心配があまりありません。駅員さんに「この電車で合ってますか?」と聞いても、親切に教えてくれます。

掲示板には全ホームの情報が集約されていて分かりやすい

そうそう、空港で買い物をした免税店の店員さんが日本のアニメが好きで、私が日本人だとわかると「心臓を捧げよ!」「私はエルです」と嬉しそうに言ってくれました。こんな遠く離れた地にも日本の文化が伝わっているって、なんだか素敵ですね。

その他

ポーランドの通貨

ポーランドはEU加盟国ですがユーロではなく、ズウォティ(PLN)という独自の通貨を採用しています。旅行当時で1PLN=37円くらい。ポーランドは物価が安いと評判でしたが、ロシアのウクライナ侵攻や円安も相まって、今はそこまで安くは感じないと思います(それでも、他のヨーロッパ諸国と比べると安いらしい)。

ポーランドは基本的にクレジットカードが使えるので、現金が必要な場面が少ないので、多く持ち歩く必要はありません。ワルシャワ中央駅のコインロッカーもカードで決済可能です。
ちなみに、トイレもカードが使えるところがほとんどでした。昨年行ったドイツのトイレでは現金が主流だったので、これは大変ありがたいです(※海外では公衆トイレの利用にお金がかかることが多いです)。

ポーランドの治安

非常に良好でした!ワルシャワ中央駅前や旧市街地は多少警戒していましたが、常識の範囲内でにぎわっており、平和でした。クラクフはワルシャワよりも穏やかな街で、身の危険を感じる場面はありませんでした。
とはいえ、荷物を肌身離さないようにする、深夜の不要な外出は避けるといった基本的な対策は必須かと思われます。アジア人観光客は目立ちますからね。

あと、交通マナーも非常に良かったですね。横断歩道はほぼ100%車が止まってくれるので、そこは日本も見習ってほしいです。クラクションも滅多に聞こえず、危険運転しているような車も見かけませんでした。

ポーランドのコンビニ

ポーランドには「Żabka」というコンビニがあちこちにあり、非常に便利です。営業時間も6:00~23:00(※日曜日は例外)で利用しやすいです。
食品の品ぞろえが多く、サンドイッチやパン、果物、水、ジュース、お酒が買えます。なんとお寿司も売っています(日本人の想像するお寿司とはちょっと違いますが)。ビールは350mLを120円くらいで買えちゃいます、安い!

レストランに入らなかった夜はŻabkaでご飯とビールを買って食べていました。

ウォムジャという缶ビール。120円くらい。味は甘い!

一人旅で入るレストラン

これ、私は結構迷うやつです。
私は基本一人行動派なので、一人で飲食店に入るのも抵抗はないのですが…それはあくまで日本での話です。
ヨーロッパだと、「外食は誰かとするもの」みたいな風潮もあり、1人で気軽にカフェやレストランに入りにくいこともあります。(ポーランドはまだ入りやすい方かも)

おすすめなのは、混雑している時間帯をずらすことです。空いている時間帯であれば店員さんも温かく迎えてくれますし、リラックスして食事を楽しむことが出来ます。
あとは、「一人で入りやすい」という口コミがあるお店を探すのも良いですね。私がここで上げたお店はどこも一人で入りやすかったので、おすすめです。

最後に

念願のショパンの祖国訪問でしたが、ポーランドは親切な方が多く、美しく素敵な国でした!ショパンが愛したのもうなずけます。
今度行く機会があれば、まだ食べていない料理に挑戦したり、ヴロツワフなどの他の都市にも行ってみたいですね。
また、今回は時間の都合上行けませんでしたが、いつかアウシュビッツにもちゃんと訪れたいです。

この記事に目を通していただき、ありがとうございました。
1発目とは思えないほど長くなってしまいましたが、書きたいことを自由にかけてスッキリしました。

今後はここまで長くならないと思いますが、自分の「好き」を適度に発信していけたらなと思います。

Na razie! (またね!)

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