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終わってしまったカードゲームを語る。FF8 トリプルトライアド編
今までいろいろなカードゲームを遊んですごしてきたけど、その中には今ではもうサポートを終了してしまったものもいっぱいありました。そんなカードゲームたちの思い出について語りたいという自分語りの記事でございます。当時を思い出して懐かしんでくださる方や、カードゲーム業界の歴史の一抹の資料として読んだくださる方がいれば幸いです。
そろそろネタ切れ感が否めないスナガガです。なにか遊んだカードゲームってなかったかなぁと思いつつ、ふと思い出したファイナルファンタジー8のゲームインカードゲーム「トリプルトライアド」。もはやTCGですらありませんが、更新されることのない楽しかったカードゲームとして語っていきたいと思います!
トリプルトライアドとは…
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1999年にスクウェアから発売されたプレイステーション用ソフトファイナルファンタジーⅧのゲーム内で遊ぶことのできるミニゲームの一つだ。ゲームはとてもシンプルで3×3マスの場に、交互にカードを1枚ずつ置いていく陣取りゲームだ。カードには上下左右のカードに対する強さが書かれており、場に置いたとき上下左右の数値を競い、勝っているカードはこちらの陣営にすることができる。最終的に陣地の大きいプレイヤーの勝利となる。
シンプルでありながら、特殊ルールなどもゲーム内で存在し、とても奥深いカードゲームとなっている。
さらにゲーム内では世界的に流行しているようで、ほとんどのNPCと対戦することができ、気にも留めていなかったモブキャラがレアカードを持っていたりするから面白い。すべてのカードをコンプリートするのに手当たり次第に対戦を挑み、本編をプレイするよりもカードゲームを遊んでいる時間の方が長いプレイヤーが続出したとか、してないとか…。
FF8との出会いとカードゲーム
FF8が発売した当時スナガガは小学生高学年ぐらいでした。手持ちのゲームに飽きたスナガガは、父親の寝室にあったFF8をエロ本のごとくこっそり持ち出し遊んでおりました。しかし問題はこのFF8、歴代のファイナルファンタジーと異なり、レベルを上げればあげるほど敵も強くなるという独特な成長システムを持っていた。当時RPGなんてレベルを上げればクリアできるでしょ?と思っていたスナガガはその仕様を理解できず早々に、本編を進めるのに詰まってしまっていた。
そこで憤りのやり場として目を向けたのがトリプルトライアドだった。小学生でも理解できるゲームの難易度に、ゲームの世界のすべての人と対戦できるという広大さ、スナガガはそこに無限の可能性を感じたのである。モブキャラがレアカードの「コモーグリ」を使ってきた時には、ボス戦以上の興奮をし、すべてのNPCとカードゲームをしなければという使命感に駆られたものだ。しかしストーリーが進まなければ、世界も広がらないわけで、スナガガ少年の全NPCと対戦という野望は立たれてしまったのである…。
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カードゲームでラスボスを倒せ!
そんなわけでFF8をプレイしなくなって15年後、社会人になっていたスナガガは、なんとなくFF8の続きがどうなっていたのだろうか?と思いゲーム実況動画を見てみる。すると小学生当時のスナガガの知らなかった新事実が明かされる!少し複雑な工程なのだが、簡単に述べるとカードをうまいこと使えばキャラクターたちのステータス増強を行えるのだという。これを駆使すればかなりゲームを進められるらしい。
それを聞いて、「あれ?昔集めた大量のカードたちがあれば最強なんじゃない?」いてもたってもいられなくなったスナガガは、FF8とメモリーカードをプレステ2に突き刺し電源オン!…そうだ。ギレンの野望を遊ぶのに消去したわ…。こうしてスナガガのトリプルトライアドでラスボスを倒す挑戦が始まったのである。
とはいえ序盤は少年時代に駆け回った庭のようなものだ。序盤の三種の神器レアカード「イフリート」「キスティス先生」「子モーグリ」を揃えて無双体制を整える。あとは老若男女とわずカードを巻き上げるだけだ。そして大量のカードを魔法に変化し、その魔法を装備することでキャラクターたちは強くなるのだ!
前述ですが、このゲームは主人公たちのレベルを上げると敵キャラクターたちもレベルが上がるというロマンシング・サガシリーズのような仕様になっている。なので如何にレベル上げ以外の手段でステータスを上げるかが重要となってくるのだが、その一つの手段としてカードゲームは有用で、こちらのレベルを上げることなく、新たなリソースを手に入れることでステータスの底上げを図ることができるのでした。
そんな「カードゲームをし続けた俺が異世界で無双する」というラノベのような展開だが、時折苦戦することもある。プラスというルールだ。条件を満たすと弱カードでも数字の大きいカードをひっくり返せる特殊ルールなのだが、このプラスを発動せてこちらの陣営に引き込んだカードは、もう一度場に出たという扱いになり、隣接するカードに勝負を仕掛けることができる。何が問題かというと、敵の弱カードでこちらのレアカードを敵陣営に取られ、さらにはそのレアカードたちが隣の味方に襲いかかるという負の連鎖が起こるのだ。条件が結構厳しいので見落としがちだが、レアカードでごり押しのスナガガには一手でゲームを終わらせてしまうほどに天敵だったのです。そして油断してセーブをせずにカードゲームに勤しんでいると、プラスを発動させられて敗北しレアカードを根こそぎ取られリセット、一日の時間を失うというトラウマを植え付けられたのでした。
とはいえ基本的にはこちらが有利なので、サクサクカードをかき集め魔法に変換、これをいろんなところで繰り返す。気づいてみればラスボスも倒し、スコールもリノアもハッピーエンドという結末を迎えていた。
これからのトリプルトライアド
そんな思い出のトリプルトライアドだが、ゲーム中での有用性もさることながら、高い完成度をゲーム性に根強いファンも多く、FF9などそれ以降に登場するゲームインカードゲームの中でも屈指の人気を誇っている。そんなファンの熱い支持によりMMORPGのFF14ではゲームインゲームとして再登場!こちらはプレイヤー間での対戦もできる仕様となっている。スナガガは詳しくはわからないのですが、大会などの景品も豪華らしく、ゲーム内での有用性も引き継いでいるようだ。
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さらにはもっと気軽に遊べるようにファイナルファンタジーポータルアプリのアプリ内ゲームとしてトリプルトライアドが実装されている。CPU対戦はもちろん、オンライン対戦もあり、さらにはBluetoothを使ったローカル対戦も実装されているようだ。一緒にワイワイしながら遊ぶのもよさそうだ。
ゲームインゲームでありながら愛され続けるトリプルトライアド。そろそろボードゲームとして大々的に展開してもいいんじゃないでしょうか?!と声を大にして言いたいスナガガでした。※昔バンダイから実物のトリプルトライアドが販売されていたらしいです(笑)