UNIVERSES BEYONDは救世主となりえるか。　終わってしまったカードゲームの思い出を語る。

　この世には終わってしまったカードゲームがたくさんある一方で、20年以上続くカードゲームも存在する。マジック：ザ・ギャザリング、遊戯王、デュエルマスターズ、ポケモンカードなどが有名なところだ。

　そんな時代の中、マジック：ザ・ギャザリングがUNIVERSES BEYONDというクロスオーバー製品は作っていくことを発表した。カードゲームとそのほかのアニメや映画作品などがコラボするのは今までも前例があり珍しいことではないが、世界最古のＴＣＧがクロスオーバー製品に名前をつけて商品展開をしていくことを決めたのは、すべてのサブカルチャーを愛する者にとってとても価値のある発表であったと私は思っている。

終わっていったアニメ、映画原作のカードゲーム…

　さまざまなアニメや映画を原作としたガードゲームがかつてあった、歴史が長く続いたものだと機動戦士ガンダムシリーズを原作としたガンダムウォーなどが知れている。作品が有名なものだとワンピースやマーベルヒーロー、ハリーポッターを原作としたカードゲームもあったし、マイナーなものだとメダロットや犬夜叉のカードゲームなんかもあった。

　しかしどれもポケモンカードゲームほど成功することはなかったし、20年の歴史をつくることができなかった。原作の終了に伴う人気の低迷や、ゲームとして内容が、それら歴史のあるゲームより相対的に面白くなかったりなど様々であるとは思うが、それほど何かしらを原作としたカードゲームを作るということは難しいのだ。

永遠に使えるクロスオーバーカードの誕生

　いつの時代もアニメや映画のファンは一定数存在する。アベンジャーズのグッズがほしく、可能ならアベンジャーズを指揮して戦いたいと思うファンも多いだろう。かくいう私もスペースマリーン船団を指揮して戦いたいし、ジオン公国を勝利に導きたいと思っている。そんな時にカードゲームは良い媒体となるが、そのゲームが面白く長続きするという保証はない。

　しかし世界最古のＴＣＧであるマジック：ザ・ギャザリングとクロスーオーバーした作品のカードは「面白く長続きする」という保証を得られるのだ。少し過大評価しすぎているかもしれないが、少なくともマジックのサービスが終了するまでは「レガシーや統率者戦」で使用可能であるし、そのカードの性能に見合った価値評価も得られる。すでにマジック：ザ・ギャザリングとコラボした、ウォーキングデッドとゴジラのファンはすでに、マジックが終了するまでリックやメカゴジラとともに戦えることが保証されているのだ。

今後の動向にご注目ください

　つまり何が言いたいかといいますと、もしこれを見てくださった人の中に好きなアニメや映画などがある方はUNIVERSES BEYONDの動向を見守ってみるのは如何でしょうか？すでにロードオブザリングやウォーハンマー４０ｋとのコラボは決まっており、今後もさまざまな作品とのクロスオーバーが予想されます！もしかするとかつてカードゲームを展開していた作品がクロスオーバーし、もう一度好きな作品のカードで遊べる時が来るかもしれません。終わってしまったカードゲームたちの救世主とならんことを祈って締めたいと思います。