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昔、実写スリーブってあったよな? 終わってしまったカードゲームの思い出を語る。番外編

 昔スナガガが大学生の頃、カードゲームのサプライに拘っていた。こだわると言っても、質の良いウルトラプロのスリーブとデッキケースとプレイマットを揃えていたとか、そういうのではない。好きなアニメキャラのスリーブに、好きなアニメのデッキケースというオタク趣味全開のサプライたちだ。そんなサプライの中に一際異色を放つものがある。「声優 橘田いずみさんの実写スリーブ」だ。当時声優のラジオばかりを聞いていた私にとって、ある種のアイデンティティである声優好きを主張できる魂のサプライであった。

 とは言え、さすがに公共の場で使うのは恥ずかしく、友人などのカジュアルな場での対戦でしか使っていなかった「橘田いずみさんスリーブ」。大学を卒業し当時の友人たちと遊ぶ機会が減ることで、徐々に使う機会を減らしていき、いつしか無地のスリーブしか使わなくなっていた。

 ふとそんな10年以上前のことを思い出した私は現在も声優の実写スリーブは増え続けているのだろうか?と思い、googleで「スリーブ 実写」と検索をしてみたところ、ヒットしたのは当時の「橘田いずみさんスリーブ」と同時に販売された、ミルキィーホームズの声優さんたちのスリーブぐらいだった。三森すずこや寺川愛美さんなどちょこちょこと増えているようだったが、10年の月日を考えるとほとんど増えていない等しかった。

 私が大学生だった2010年ごろ、当時も実写スリーブはほとんどなかった。カードゲームとアイドル声優に力を入れていたブシロードが、ライブグッズの一環として販売したのが、私が持っていた「橘田いずみさんスリーブ」だった。それ故に手に入れる方法もなかなか限定されていた。スナガガはたしかコミケの企業ブースで手に入れたと記憶している。そんなブシロードの試みが先か後かは覚えていませんが、当時大人気を迫したAKB48も実写スリーブを出していたと記憶している。それが売れている売れていないのかは分かりませんが、カードゲーマーとアイドルオタクは親和性があると考えられていたのかもしれません。そのため、これからアイドルや声優のスリーブが増えていくんだろうか?なんて私は思っていました。

 しかし現状を見るに実写スリーブという商品は廃れていきそうだ。それでも同人などではコスプレイヤーさんのスリーブが現在でも販売されたりしているようで、ニッチな文化にはなっていくのだろう。もはや平成の文化になってしまったかもしれない実写スリーブ。当時使用していた人としてこの文化を見守っていきたいとおもうスナガガでした。

 

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