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終わってしまったカードゲームの思い出を語る。ポケットモンスターカードゲーム編

 今までいろいろなカードゲームを遊んですごしてきたけど、その中には今ではもうサポートを終了してしまったものもいっぱいありました。そんなカードゲームたちの思い出について語りたいという自分語りの記事でございます。当時を思い出して懐かしんでくださる方や、カードゲーム業界の歴史の一抹の資料として読んだくださる方がいれば幸いです。

ポケットモンスターカードゲームとポケモンカードゲーム

 今でもトレーディングカードゲームの主要タイトルとして名前を挙げられるポケモンカードゲーム。その歴史は1996年から始まるのだが、その途中の2001年ポケモンカードVSの発売とともにカード裏面のデザインが変更される。これにより従来の裏面を持つカードは徐々に使用できなくなっていき、今ではコレクション以外での用途は無くなり、事実上サポートの終了となっている。ファンの間ではポケットモンスターカードゲームとポケモンカードゲームという呼称で区別されているらしい。

 こういった意味では旧裏面のポケットモンスターカードゲームは終わってしまったカードゲームと言えるのかもしれません。

ポケモンカードとの出会い

 ポケモンカードを始めて手に取ったのは小学校低学年だったことを記憶している。当時すでにマジック:ザ・ギャザリングが販売していたとはいえ、小学生のだったスナガガにとってカードといえばカードダスやバンダイ版遊戯王のようなモンスターとキャラカードぐらいの種類しかないものだった。 しかしポケモンカードにはタネポケモン、進化ポケモン、エネルギー、トレーナーと当時にしては複雑なカードだと子供ながらに思ったことだ。ましてや大人もカードゲームを遊んだことがない人がほとんどなので、今と違って教えてくれる人もいなかったのだ。

 特に厄介だったのがエネルギーカードだ。なんとなく説明書を読みエネルギーカードが必要なんだろうことはわかったが、どうやって集めればいいんだ?と思ったものだ。さらには初期のスターターパックはもバランスよくカードが入っているだけで、構築済みデッキと呼べる代物ではなかったのだ。だから実際の紙のカードで初めてきちんとしたルールで遊ぶことができたのは、ポケモンジムスターターセットが発売されてからだったと記憶している。

完全にポケカを再現したポケモンカードGB

 そんなポケモンカードを十分に楽しむことができなかった小学生たちに、救世主がやってくる。ポケモンカードをゲームボーイ上に完全再現した「ポケモンカードGB」だ。紙のポケモンカードと同じルールを楽しめる上に、通信対戦が可能で、しかも効果の処理とダメージ計算はゲームが行ってくれる。ポケモンカードに憧れを抱いていた小学生たちがハマるのには十分すぎるゲームだった。

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 おそらく私の人生で一番初めにハマったカードゲームはポケモンカードGBだったと思います。そのため苦い思い出、初の完全敗北を味わったのもこのゲームだった。当時小学生のわりに小賢しくも、エビワラーやサワムラーという、進化する必要がなく、ある程度の打点を叩き出せるポケモンが安定するなぁと考えて、バランスを重視したデッキを使っていた。そんなある日、友人とポケモンカードGBを持ち寄って対戦をする機会を得たのだが、バランスも減ったくれもないタネポケモンはサンダー1種類のデッキに大敗することとなる。

 しかしそのバランスの悪いサンダー単騎デッキに何度やっても勝てない。たしかに格闘ポケモンとの相性の悪さもあったのだが、一番の問題点は初期の手札にタネポケモンが一匹もいない場合何度でも引き直しができるというゲームの仕様だった。今でもポケモンカードGBの悪いところとして語り継がれるこの仕様。ルール確認の重要性を小学生ながらに体感する渋い思い出となった。

 しかしながらゲーム全体としては最高の出来で、3DSのバーチャルコンソールで発売された際にも、大学生のスナガガ楽しめるほどの完成度をゲームボーイ時代に完成させていたのが驚きだ。すべて含めて良い思い出だったと思っています。

それでも歴史は続いていく

 その後もポケモンカードGB2の発売など、着実に若年層へのアプローチを進めていったポケットモンスターカードゲームでしたが、2001年の裏面の変更により、旧裏面のカードは歴史から消えていくこととなる。さらには遊戯王やデュエルマスターズの大頭により、すこしづつマイナーなカードゲームとなっていった。しかしここ数年、500円スタートデッキなどの販売や初期のカードの高騰化、ブームとなっているポケモンカードゲーム。その要因の一つには、ポケモンカードGBでポケカを覚えた当時の小学生が潜在的に多かったなんてこともあるのかもしれません。

 思い出のカードたちで遊ぶことはできなくなったが、これからもポケモンカードゲームを1ユーザーとして見守っていきたいと思うスナガガでした。

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