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産休・育休で社会から1年以上離脱しても"キャリア終了"じゃなかった

こうやってnoteを書くのも久しぶりです。
2021年2月の出産に伴い、約1年4ヶ月ほど産休・育休を取っていました。
仕事復帰してそろそろ1ヶ月経つので、当時の不安や今の状況など書いておこうと思います。
将来子どもを持つことを考えている方や、産休・育休中で不安を抱えている方に少しでも参考になればいいなぁ。

※あくまで私個人の体験&感情で、すべての人に当てはまる内容ではありません。

仕事に没頭した20代

新卒2年目で比較的早く結婚した私たち。
(早い理由は特にない。引っ越しするなら名義変更の手続きも一気に済ませようかくらいの自然な流れで)

同期だったこともあり、結婚しても生活は変わらずお互い仕事や友人との時間を大事にしていました。
「子どもはいつかほしいけど今は仕事したいな〜なんとなく28歳くらいかな〜」とぼんやり考えていたけど、いざ28歳になるとまだまだ仕事頑張りたい!それならいっそ転職して経験を積むか!と思い立ち、今の会社に転職しました。
キャリアを分断したくないという思いはもちろん、こんな自分優先で自由に暮らしてる我々に子育てができるのか…?という不安も大きかったです。
ただ、2019年秋に父が急逝したことをきっかけに心境が変化しました。

いざ産休!束の間の開放感と産後鬱

毎日吐きながら耐えたつわりや出産までの不安などは色々端折りますが、2021年1月に産休スタート。
社会人になってから仕事を長期間休むのは初めてで、里帰り先の沖縄でのんびり過ごしていました。
そして2月末に計画無痛分娩で息子を出産。

産んだ翌日から母子同室の入院生活が始まり、極度の睡眠不足とホルモンバランスのせいで毎日号泣。
退院してからも新生児期の1ヶ月は家族との衝突、可愛いと思えない、視界の端が欠ける(ストレス起因の症状)など本当に色々ありました。

必死の保活と近づく社会復帰

生後半年も経つとやっと少し子育てに慣れてきて、出産前から恐れていた保活(保育園に入れるための活動)も開始。
早生まれなので0歳での入園は難しく、激戦の1歳クラスに入るためあらゆる手を尽くしました。

保活をしながら常に睡眠不足の状態で目の離せない0歳児と24時間過ごしていると、嫌でも社会から隔離されたような孤独感が襲ってきます。

「私がこうしてる間にみんなはスキルアップしてるんだろうな」
「いいな〜夫はキャリアが分断される不安もなくて…」

離乳食を食べてくれないとか抱っこしないと泣くとか連続で3時間以上眠れない日が1年近く続いてるとか、そんなことが重なってどんどんマイナス思考になりました。物を壊した日も無言で泣きながら夫に子を渡し家を飛び出したこともあります。

1歳になると出来ることが増えて睡眠問題や離乳食問題も解決し、やっと純粋に育児を楽しめるようになりました。(睡眠不足って本当に恐ろしい拷問だ…)

保育園も無事決まり、ふと気づくと私の仕事復帰はもう目の前。やばい…仕事の情報収集もTwitterの発信も大人との会話も、子育て以外まじでなんもしてない…マーケ用語どころか会社の人の名前すら危うい。こんなゆるみきった頭で仕事できるのか…?

子どもを預けて1人の時間が持てる期待と仕事への不安が入り混じったまま、ついに春を迎えました。

1年4ヶ月のブランクを経て仕事復帰してみたら

復帰にあたって、運用型広告コンサルタントから社内のマーケティングチームに異動しました。完全リモートワークで勤務時間はひとまず8時半〜16時。(今後伸ばす予定)

ただでさえアップデートが早い業界で1年以上のブランクがあれば、もう完全な新人と一緒だ…。新入社員の気持ちで早く最新の知識に追いつけるように頑張らねば…!と焦っていましたが、社内の誰に話しかけても合言葉のように「ゆっくり慣れてくれればいいから」「焦らないで大丈夫」と言っていただきました。優しすぎる…

しかし運の悪いことに夫がコロナに感染。復帰からたった1週間で10日間の自宅待機&自宅保育が確定しました。(私と子どもは陰性)
子どもも熱を出したりで最初の1ヶ月は本当に何もできず…。5月の給料日に産休前と同じ給料がまるまる1ヶ月分入っているのを見た時は、本当に申し訳ない気持ちと「いやホワイトすぎるでしょ…早く結果で返したい」という感謝の気持ちが湧いたのを覚えています。

※こんなホワイト企業はごく稀で、環境に恵まれすぎているのは十二分に承知してます。偉大な先輩ママパパたちと会社を支えているすべての方のおかげです。

結論:子どもの保育園も大人の仕事復帰も1ヶ月で慣れる

最初の1ヶ月は毎朝号泣して給食をほとんど残していた息子が、今では自分から先生に向かってトコトコと駆け寄っています。好きなお友達もできたみたいで、顔を覗き込んでニコニコしてるそう。(可愛い)

私は仕事で使う各ツールのログインすらアワアワして危うかったのですが、いまだに「BtoBといえばすなえりさん!」とか「復帰3日で記事を公開するなんて相変わらずですね」とか持ち上げてくれるメンバーのおかげもあり、仕事が楽しくなってきました。

たしかに1年4ヶ月も休めば広告の機能や市場の動向はガラッと変わっていますが、それは困った時に都度調べながらアップデートすれば良い話。

20代でひたすら頑張って身につけたものーーたとえばわからないことを調べる検索力、人とのコミュニケーション、PDCA回して最適解を求め続けた経験なんかは何年経っても活かせる力だと実感しました。

出産に限らず、流れの早い業界にいるとよく「その仕事将来なくなるんじゃない?」と心配されますが、それまでの経験を元に需要がある方へ半歩ずらしていけば、キャリアは分断されず道は続くと思います。

出産をしたらもう私は社会人として終わるんじゃないかと思っていましたが、結論大人も子どもも1ヶ月で慣れるので大丈夫でした!!!

長くなりましたが、以上で仕事復帰前後の私の体験記を終えたいと思います。
読んでくれた皆さま、復帰にあたって支えてくれた皆さま本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。


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