「恩返し」の違和感

最近気になることは、優秀な若者が、「恩返ししたい」と連発していること。

新型コロナで60人以上のクラスターがキャプテン含め寮内で起こり、練習もままならない中、克服し、見事早稲田を破り、久しぶりに、関西勢として同志社以来の大学日本一になった天理大ラグビー部のキャプテンしかり、昨日兵庫県秋季大会で初の準優勝で、「21世紀枠」で春の甲子園出場を勝ち取った兵庫県立東播磨高校の主将しかり、まだまだ「恩返し」を叫ぶ若者が多いことに気付きます。

いや、周りの応援やサポートがあり、凄いことを成し遂げたので、そういう気持ちを持つこと自体は素晴らしいとは思うのですが、どうも一抹の違和感を感じる私がいます。

ここはありきたりでも、いいとこ言葉としては「感謝」か「お礼」でよいのではと思ってしまうのです。「恩返し」は、辞書によれば、恩に直接報いることですが、恩は「上位のものが下位のものにほどこす」とあり、対等でなく、上下関係が前提なんですね。

だから、恩返しはやるならもっと人生の先で、別の形でよいし、「人のためにプレーする」のではなく、ひたむきに自分達で好きなプレーを楽しんで、結果的に周りを元気付けたり、感動させたり、勇気を与えてくれたら、上下関係でなく周りは嬉しいし、喜んでいるのではないかと・・・。

少なくとも、周りは「恩返し」や感謝されるためにサポートしたのではなく、それ自体喜びであったり、優勝しなくても、選手達がはつらつと悔いのない戦いを楽しんでくれたら、それで本望だと想います。

あれれ、調子こいてau PAYは、なんと「たぬきの大恩返し」で、2月はドラッグストアやスーパーなどで20%のPonta還元とか(苦笑)。

ということで、「恩返し」より、受けた恩は違う他人にお互い様で助け合う「恩送り」(pay forward)で行こうよと思ったところで、今日も1日元気に乗り切りましょう❗

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?