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【大会・準備編】SEOUL100k ソウル100k
先行してレース編を下記の通り書きましたが、エントリーから現地までの話だけが必要という方もいそうなので別稿としました。
レース編は以下より
自身初の海外レース!おそらく海外トレイルレースの中で最も敷居が低い大会がこちらのソウル100kです。なぜ敷居が低いのか?は読むとお分かりになるかと思います。
※以下、表記はソウル100kで統一します。
前後で観光もしたかったので、余力を残すため半日もかからない50kmのほうにエントリー。今回は準備について本番の記事と切り離してみました。
ソウル100kとは?
ソウル100kは名前の通り韓国の首都であるソウル、それもど真ん中であるソウル広場がスタート&ゴールに設定され街の象徴的な山である北漢山(プカンサン)周辺や最高点近くを走るトレイルランニングレースです。
ソウル広場↓
100km、50km、10kmの三部門があります。それぞれ異なるコースレイアウトながら、円形に一周するという点では共通してます。実際の距離について正確には端数が出たりしますがそのへん面倒なので上記の大台で表記します。
案内が公式にありました。ハングル字幕なのでニュアンスで理解するしかないですが3Dマップなど直感的な作りなのでわかりやすいです。
50km
ソウルの中心にほど近いソウル広場から北上、街の象徴的な山域である北漢山周辺をぐるっと周り(ピークには行かない)またスタートに戻るという周回コースです。
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ソウルは山に囲まれた街であり、ゲートで分割され綺麗に整備された短めのトレイルが山と街を繋ぎます。山の標高自体は北漢山が突出しているため(最高標高836m、レースはピークまでいかないので700m〜程度)他はあって300mの低山なのですが、50kの最後に待つピークはほぼ全て石段なので数値以上に長く感じます。
スタート&フィニッシュはどの距離も同じでソウル広場から。交通規制もしてないので「一国の首都の繁華街の日常にトレイルランナーが紛れ込む」という他ではまずないであろう状況に衝撃を受けることでしょう。
参加手配・事前準備
まずはここから。
インスタの公式を見ていた感じだと、ほぼ即日で枠が埋まってました。かなり人気があるようです。ビギナー向けのイベントもやってるようで参加層は広そう。
サイトから登録する場合は諸々手続きする必要があるので面倒なのですが、日本からエントリーする場合はゴンテックスがそれらを代行してくれるためモシコムから申し込めます。さらに前日受付がスタート会場(通常エントリー時はちょっと遠い場所)というサービス付き
※受付時間は短いので遅れないよう注意。18:00-19:00だったら実質18:00には来てねと思ったほうが良いです。
もちろんその辺の手数料が加味されるためエントリーフィーはいくらかアップしてしまうのですが、諸々の手間や得られるサポート、エントリーの確実性を考えると良心的な価格設定かと思います。ちなみに50kmは18000円(公式は120000ウォン)でした。他の距離も元値はだいたい国内レースと同じくらいの相場感で、加算値も同じくらいです。
ソウルのど真ん中での開催となるためトレイルレースの性質上ありがちな「現地までの交通手段がほとんどない」という問題は一切なく、空港からのアクセスも抜群です。さらにスタート・ゴールが同じなのでホテルも一箇所で済みます。
エントリー後はモシコム経由で不定期に連絡が届くので、それを見ながら準備を進めました。
海外レース慣れしてる方には不要なサービスと立地条件ではありますが、私のように初めてのケースだとかなり手厚いサポートとして重宝しました。
ただしフライトやホテルは自分で手配しなくてはなりません。
フライト
フライトは格安と大差ないのでHISを利用。こちらも早めに抑えたので、まぁこれくらいだろうなってラインで済みました。
移動は福岡空港-仁川国際空港と物理的に近いからあっという間です。前回行った時は入国に際して色々面倒が多かったけど、現在は検疫情報事前入力システム(Q-CODE)と期間限定で韓国電子旅行許可制度(K-ETA)が撤廃されています。パスポートがあればOKなので実にスムーズでした。
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空港から市街地へ
仁川国際空港からはリムジンバス・電車・タクシーなどさまざまな方法で市街地中心へ行くことができます。面倒なので電車→地下鉄で会場まで行きました。
電車は専用特急(A’REX)・地下鉄があり、時間的には余ってたし各駅どんな感じか興味があったので鈍行に乗ってみました。だいたい1時間半くらいです。料金はソウル駅-仁川国際空港第一ターミナル駅までA’REXが11000ウォン、地下鉄が5500ウォン(500ウォンはデポジット)です。
ちなみに地下鉄に関してはICカードが販売されており、それを買えば都度購入・デポジットの手間が省けますが、寄り道でどれくらい乗るかわからなかったため都度払いにしました。
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使えるお金の種類については現金とクレジットカード決済だけで行ったので電子マネーはいまいちわかりません。こちらはご自分の使用するシステムが適合しているかお調べください。
ちなみに時間の余裕を活かし、チェックイン前にCAYLのショップへお買い物に行きました。こちらも楽しみだったのでちょうど良いタイミング。
ただし仁川国際空港からスタートすると乗り換えがややっこしいのでよく調べましょう。
※CAYLについては以前書きましたが、今回は初の単独店舗。少しだけ買い物もしたのでまた別項で書きます。
ちなみに最終日はA’REXから空港に向かうつもりで発券機まで行きましたが、3本先まで売り切れており諦めました。絶対予約したほうがいいです。
宿
ソウルの中心で開始が朝5時と早いので、極力会場に近く安い宿の連泊をアゴダでエントリー前に確保しました。私はホテルのホスピタリティに興味がなく寝るだけなので助かります。
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また、韓国はコンセントの規格が異なります。
変換器を持っていきましょう。
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観光地の中心であるということはつまり一般旅行客も多いということでもあります。ソウル広場は史跡やショッピングで人気の明洞(ミョンドン)、南大門(ナンデムン)などが近く拠点にしやすい場所なので宿が多いですが、さすがに料金もそれなりです。早めに抑えておかないとちょうど良い宿はすぐに埋まっていく…という印象でした。飯屋はかなり豊富です。
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必携品
必携品は一般的なロングレース(オーバーナイトなし)と同じなので特別留意するところはないかと思います。緊急連絡用として専用アプリが必要なのですが、日本のスマホではインストールできないので代わりにゴンテックスの方とカカオトークで連絡先交換を行いました。
スマホに関してはモバイルwifiをレンタルしておきました。事前申し込みすると空港ロッカーで受け取れるイモトのWi-Fiなどが楽で便利です。ルーターはレース当日およそ10時間起動してバッテリー残量少しになりつつも無事持ちました。
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エイド
エイド共通でバナナやチョコ、水・ポカリスエット・コーラ。エイド2のみパンとシチュー、そしてキムチが出ます。この先ではアミノバイタルの青顆粒、赤ジェルがもらえたりもします。
飲み物はセルフサービス。キムチが一箇所でますが、それ以外は至って普通の補給食という感じでぶっ飛んだものはありません。
がっつり食べられるのはエイド2だけなので持参の食料は必須ですね。
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気温
10月下旬のソウルは普通に朝夜寒いので、50kmでも装備は整えないとまずそうだ、ということでレイヤリングで温度調整するためウェアを沢山入れても余裕なセタローをザックに選びました。
昼からは逆に少し汗ばむくらいでした。100kと違いドロップバッグがないので脱ぎ着を前提とした方が良いでしょう。
当日の気温は18-8°に収まったので朝方も極端に冷えるということはなかったのですが、一時的に雨が降った影響で北漢山付近など標高が高い場所は冷えました。
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そこそこ寒暖差があったにも関わらず、持参していたstatic/adriftは脱ぐ必要もなくどの温度でも活躍してくれました。アクティブインサレーションの性能はすばらしいですね〜これからはマストです。
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その他
私は韓国語がさっぱりわからないので旅用・レース用にそれぞれ特化したカンペメモを準備しておきました。
カタコト英語やニュアンスでも大意は伝わるのですが、やっぱあったほうがコミュニケーションの質に温度感が出て良い。それよかちゃんと勉強して覚えろやってツッコまれたら何も言えないけど…!
この辺はもはや好みとセンスになりますが、単語でも意思疎通や笑顔を誘うことは可能ですので色々準備した甲斐はありました。
またトレイルランニングという共通言語を持っていることは国籍の壁を払える可能性があり、メモとペンがあるとレースの後にも残せるものができます。今回はそういう役割も果たしてくれました。
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コミュニケーションは正確な言葉より心だから…
観光とお買い物もセットということで色々調べてGoogleマップでピンをつけまくってました。ソウル中心部は美術館やギャラリーが非常に多く、色々行きたかったのですがフライトの時間的に厳しかったので断念。特に現代美術はかなり力が入ってます。そのうち普通にそれら目当てで行きたいな。何日もかかりそうなくらい多いです。
地図
韓国ではGoogleマップよりNAVERマップのほうが圧倒的に情報量が多いです。韓国内でA地点からB地点までの「歩行時間」が前者では出せませんが、後者なら出せます。ただ使い勝手はGoogleマップのほうが良いです。
先にGoogleマップで大筋を見てピンしておき、ブラブラするときはNaverマップを使う併用が良いでしょう。
問題としては日本語表示する際に地図表記がカタカナになるのですが、駅名表記が実際のものと違うという致命的な状態になることがあります。これにより日本語で検索しても出てこないということはよくあります。目的の駅名はハングルか英語で入力しましょう。
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レース中の地図に関してはCOROSウォッチに公式からGPXをダウンロードしてそれを起動しました。時間帯によっては絶妙にわかりにくいところもあるのであった方が絶対にいいです。
ちなみに後半はGPXルート上から微妙に外れてるのか正解ルートでも道迷いアラートが多発するエリアがあります。
ソウル市内の地下鉄は駅名に日本語表示があり、空港近くでは日本語の車内アナウンスもあるのでスマホの地図を見ながらいけばアクセスは簡単です。ただ仁川国際空港からソウル駅に直行せず寄り道する場合、乗り換えがわりとややっこしいのであらかじめ調べていくのが吉でしょう。
こんなところでしょうか。
海外に行かれたことがある方には全く難しいところはありません。旅がてらなかなか楽しめるレースなので興味ある方は是非ご参加ください!