トレイルランニング:阿蘇五岳縦走(根子岳除く) 皿山-南岳・中岳・高岳-杵島岳-烏帽子岳(2023/07/16)
【基本情報】
実施日: 2023年7月16日
走行エリア:草千里ヶ浜駐車場-皿山-南岳・中岳・高岳-杵島岳-烏帽子岳-草千里ヶ浜駐車場
距離:約24km
標高差:COROSによる測定値 1278m
YAMAPによる測定値:+1269m -1264m
阿蘇を代表する山である中岳・高岳・根子岳・杵島岳・烏帽子岳、これらは阿蘇五岳と呼ばれます。根子岳はルート上無理なのでパスし、それ以外の4山+皿山を周りました。
今回は写真中心です。
動画
草千里が浜駐車場-皿山
朝5:00頃、駐車場に到着し準備を整える。まだ薄暗さが残ってはいるものの、目視が可能なくらいの明るさ。既に登山者もちらほらと見える状態。
天気は良く、雲は見えない。とても涼しい。
草千里からまずは阿蘇山方面に向かう。
阿蘇山上駐車場までおよそ4km。最初は登山道が道路脇にあることに気づかずロードを走っていた。1km弱くらいで合流。
左右ともに開けた道で、日の出は見れなかったけれど次第に明るくなっていく中を気持ちよく進めた。駐車場から登山口へ登りゲートへ。
ここからは火山特有の岩場となり阿蘇らしくなってくる。エリアは若干違うけど、ボルケーノトレイルで地獄を見た黒土も乾いており、とても走りやすい。
一定の高さまで登ると分岐となり、まず皿山へ向かう。距離は近いのでついでに寄れる。膝までの高さの草が朝露に多分に含むため、すっかりシューズの中まで濡れてしまった。
山頂に着くと太陽が登り、岩場を照らす陰影のコントラストが美しい。まずはひとつ目のピーク。
長居せず踵を返し、中岳方面へ。
皿山〜高岳
皿山~南岳
南岳へ。砂千里ヶ浜を過ぎるとほぼ登りになる。
朝日が昇ってもまだ角度が浅いため、場所によって明るいところと暗いところが分かれていた。
岩場は所々ガレとなっており、それなりに傾斜があるので走ることは難しい。マーカーを頼りに進む。若干紛らわしいところはあるけど基本的に一本道。以前登ったことがあるので何となく覚えていた。
南岳は岩場を登り切った後、左右の分岐があり右に進めばすぐ着く。この高さまで来ると遮光物がないため明るい。周りを見渡すと雲は薄く、遠く外輪山と付近の標高が低い山には雲海。風はそれなりにあって涼しく、これまでに阿蘇に来た中でも最高のコンディションだった。
南岳~中岳
南岳には先客がいたのですぐに中岳へ。
ここからは稜線を走れるため最高の区間となった。高度感もあり、全天開けた素晴らしいロケーションを堪能する。
このような光景を見ながら走れる。素晴らしいとしか言いようがない。
中岳~高岳
中岳から稜線をたどって避難小屋経由で高岳へ。反時計回りにぐるっと一周。
コース上の最東点はもすばらしく見晴らしがよく、根子岳が近い。残念ながら根子岳までは離れておりこの場所から行くことができない。また現在本峰自体が登山禁止になっており、登る際は東峰に行くことになる。
高岳へ。高岳までの道はいったん草木をかき分けて進む。開けた道に合流するとまたも稜線となり、少し走れる。
高岳~杵島岳
高岳から砂千里ヶ浜に向かう。
登りが大変なガレなので当然下りもややペースは落ちるけど、足さばきの練習にもなる。サッと降りて砂千里に到着。
ここも実に阿蘇らしい魅力的なポイントだ。
日が登ってきたこともあり、登山者が増えていた。時刻は8時をまわったところ。
行きと同じルートを経由し、ロード脇にある登山口で杵島岳への分岐に進む。
杵島岳は初めてだった。舗装路がひたすら続き、トレイルランナー的には楽しい道ではないのだけど楽に進めるので登山初心者の方にはおすすめ。
ルートによっては一切未舗装路が存在しないのに景観が良い。
杵島岳~烏帽子岳~草千里が浜駐車場
降りは階段なので飛ばせず、むしろ大変だった。
とは言え標高差もなく、道は行き同様全舗装路なので時間はかからない。
草千里の駐車場についてからいったん自販機で補給。ここまでに1Lも飲んでなかったけど、暑くなっていたし夏は読めないから念のため。
補給を速やかに済ませて烏帽子岳へ。
こちらは駐車場を降りたのち、草千里を左手から周って山に入る。途中まで草原が続き、その後は道の左右が木々で遮られるので一般的な登山という感じ。ヒグラシの鳴き声が響いていた。
杵島岳より少しだけ大半ではあるけど、こちらも難所はなく難易度は低い。
山頂まではそこまでかからなかった。
こちらもサクッと下山。草千里へ。
草原地帯に入ったあと、水辺を堪能する。歩くとたくさんのカエルが水場を泳いでいく。
このエリアは景勝地だけあってシンプルに美しく、いつものように観光客であふれていた。
駐車場に再度入ってすぐにゴール判定。
杵島岳からはあまり走っておらずおまけみたいになったけど、合計で22kmくらいかかった。
トレーニングとしてもちょうどいい塩梅。累積標高は少なく1400m台。
阿蘇五岳と言っても難易度、高度、地質は千差万別で楽しかった。やはり南岳〜高岳のラインが1番走り甲斐があり、スカイランニングという感じで印象に残る。
おつかれ山の一杯はスプライトにした。
夏は炭酸だね。
下山後、ついでだし根子岳を個別に行ってワンデイ五岳にしようかと思ってたけど満足してたのとその後の予定があるのでやめといた。
後で知ったけど登ろうとしていたルートは前日の大雨で道が崩れ登山禁止になっていた。結果的には行かなかったのは正解だった。
ボルケーノトレイルで味わった通り、根子岳周辺は一面黒土なので地盤が脆く濡れたら非常に粘土化しやすい。雨の日は危ないしまともに登れないので避けた方が良い。
わりと頻繁にツーリングで行くわりに実は阿蘇・くじゅうは登ったことがない山の方が多い(メジャーすぎて避けていた、という謎の逆張り根性もある)
あとトレランには向いてないと思い込んでいた節もある。実際はそうでもない。やはりどちらも人気が理解できる素晴らしい山域なので、今後は頻度を上げたい。行かないのはもったいない。