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1Dayくじゅう17サミッツ(+扇ヶ鼻・岩井川岳) 星生山-久住山-天狗ヶ城-中岳-稲星山-白口岳-大船山・北大船山-三俣山本峰・南峰(2024/05/19)

【基本情報】

実施日: 2024年5月19日
走行エリア:くじゅう連山(牧ノ戸峠前スタート-扇ヶ鼻-岩井川岳-星生山-久住山-天狗ヶ城-中岳-稲星山-白口岳-立中山-大船山-北大船山-三俣山本峰・南峰~大曲登山口~牧ノ戸峠)
距離:約30km
標高差:COROSによる測定値 2,570m
YAMAPによる測定値:+2535m -2533m

昨年のほぼ同じ日(1週間違い)、1day17サミッツに挑むも北大船山をスルーしてしまうという失態により未遂で終わるという逆においしい結果を得ておりました。

今年はさすがにもうそれは絶対ない、ということで暑くなる前に再挑戦です。同じことやってもおもしろくはないので逆回りとし、ついでにいくつか寄り道もしました。

ちなみに一応トレイルランニングスタイルではあったのですが、ほとんど歩いているので実質的にはファストハイクくらいのスピード感でした。

※PCでデカい表示してる写真は写りが気に入ってるやつなど

動画


1.星生山

牧ノ戸峠~扇ヶ鼻・岩井川岳

金曜に仕事を終えてから即仮眠をし、日付が変わってほどなく起きて準備・移動をする休日フル活用スタイル。
私はバイク移動なので深夜帯の大分山間部はまだ寒く、特に日田辺りを移動してるときは軽く震えるくらいでした。この日の気温差は最大で20°…

ともあれ4時過ぎに牧ノ戸峠に着いたので4時半から登頂を開始します。
前回は時計回りだったので同じことしてもしょうがないし反時計回り。

まだ暗いけどさすが九重、駐車場はわりと混んでました
日の出の気配!いそげー
このワンカットには九重が人気の理由が詰まってますね

歩き始めはライトをつけウェアもシェルとアクティブインサレーションを重ねてましたが、すぐに暑くなってきたので5分ごとに薄着になっていく感じ。

最初のピークである沓掛山まではすぐです。
普段はおまけ程度のピークですが、時間的に岩の頂点から朝焼けが臨めたので良かった。

この時点でライトはいらないかなってくらいの明るさ

ライトをとりはずしザックへ。脱いだ服ですでにパンパンです。朝へと移ろう時間帯は5分ごとに全く違う空に変わっていく、これもマジックアワーと言える良い空間でした。

あっという間に視界が開け、遠方は美しく
日の出!

17サミッツの対象ではありませんが、行ったことなかったのでついでに扇ヶ鼻・岩井川岳へ向かいます。

普通に撮るだけでこれ。朝の九重はいつもに増してすごい

扇ヶ鼻までは若干ガレ場はあるけど簡単にいけます。上の写真のように展望が抜群で阿蘇五岳方面が見渡せます。

扇ヶ鼻
日の出方面も最高

扇ヶ鼻から岩井川岳までは樹林帯を降っていきます。思ったよりガッツリ標高を落として行ったので面食らいましたが、せいぜい200mくらいなので楽ちんです。

標高を落とし切ると笹フィールドに出ました。ちゃんと切り開かれているので藪になってないナイスな道です。気温は上がってきているけど足元には霜があり体を落とすと冷気が漂います。

気持ちのいい時間
岩井川岳。奥の阿蘇五岳が鮮明!

ピークは少し地味な感じだけど良い景色でした。少し眺めて道を折り返します。

岩井川岳~星生山

地味な登りを折り返して星生山へ。既にしっかりと朝で、気温もどんどん上がっていきます。
くじゅうは割と開けた稜線が多いので陽が昇ると短時間で明るく、そして暑くなります。

奥が星生山

急登を進むと星生山まではすぐ。

高度を少し上げるだけで開けた景色
1/10

2.久住山

星生山ピークから久住山に向かう道は岩越えの稜線となっており、アスレチック感があって楽しいポイント。

※ここからはピークが連続して個別に語ることはあまりないので写真とキャプションベースで進行します。

景色もすばらしい!
岩岩岩!
久住分かれに到着。バイオトイレもあって助かる
久住山方面。ピークへ進みます
山頂手前より
2/10

3.天狗ヶ城

久住山からいくつかのピークはあっという間。順路に沿っていけば獲得できます。

一見長く見える道も歩くとすぐ
御池
3/10

4.中岳

中岳までは歩いてすぐ。

真ん中に小さく法華院温泉が見えます
4/10

5.稲星山

稲星山への道はとてもザレてます。すぐ隣の山でも地質が全然違ってくるのは九重のおもしろいところですね。

ここからも御池
5/10

6.白口岳

白口岳は反対周りの場合なかなか苦戦する急登ですが、こちらからなら余裕。道が細く枝がちょっと痛い。

6/10

白口岳~立中山

白口岳のくだり、横からガサッと音がしたので見るとそこにはアナグマ!触れるくらい近いのに全然逃げる気配なくフンフンしてます。

近い!
逃げる気がまるでない
ほぼ等倍でこれ…

ある意味で1番テンションがあがった時間になりました。記憶の6割くらいはアナグマ…

桙峠は立中山から程近い位置。装備を整え引き続き登ります。

桙峠
立中山。この日ミヤマキリシマはまだまだでした

7.大船山

立中山から大船山までは樹林帯を進みます。鬱蒼としている区間ですが木陰が続くので日差しが厳しい時間帯は助かる。
この縦走路において最も標高差があり、ガレてる区間が長いのでわりと時間がかかります。

樹林帯。これを超えると長い登り
7/10
様々な山が一望できます

8.北大船山

山頂から折り返し、道中にかなり綺麗な避難小屋があるので一休み。

外装
内装
一休み

北大船山までは分岐からあっという間につきます。大船山まで来たら17サミッツで最も簡単にとれるピークです。

8/10
これは確か平治岳方面…だった気がする

9.三俣山 (本峰)

北大船山~諏蛾守越

残すピークは三俣山の2つ。坊がつるまで降りて給水。昼前でしたが何張かテントもありました。

法華院温泉山荘まではすぐ近く。整った道を進みます。山荘は賑わっていたけど特に休憩などはなく通過。

三俣山。坊がつるからの直登ルートも存在します。だいぶきついようで。
お昼前でもまだテントはそこそこありました
給水!

坊がつるから法華院までは別の空間というか、山の厳しさとは全然違うのんびりとしてどこかチルな雰囲気がありますね。

法華院に到着
ちゃんと山価格!今回は特に買うものなし
いざ三俣山へ

岩場を抜け砂場を抜け三俣山まで向かいます。
北千里ヶ浜、この区間は九重の中でも特に好きな場所です。

岩場を越えて、
きました!北千里ヶ浜!
こんなの撮るくらいテンションあがってますね

ここら一帯は旅感がとてもある道で、歩いて本当にワクワクしてきます。
硫黄山の迫力もたまりません。17サミッツでは通らないことが多いけど、中岳方面までに長い道もあるからそっちもそのうち歩きたいな。

いやぁカッコイイですね~
すがもり越えにて。
勢いよく鳴らした後に人がたくさん休んでいることに気づき少し気恥ずかしくなる

諏蛾守越~三俣山(西峰~本峰)

諏蛾守越から三俣山の4ピークを目指します。
まずは西峰へ。ガレた斜度のきつめの道で風も吹き曝しになるのでけっこう疲れます。大船山の次くらいの標高差でしょうか。
前回は日の出の時間だったので振り返ると本当にきれいでしたが、今回はしっかり昼になって直射日光が暑かったので先を急ぎます。

まずひとつ
笹をかきわけ本峰へ
9 / 10

地図で見ると近く見えたので余裕があったら北峰まで行こうかな?と思ってたんですが、実際は標高をかなり落としてからの登り返しが待っています。数値的にはそうでもないけど生で見ると「あ、これムリ」となるタイプのやつですね。というわけでラストピークへ。

10.三俣山 (南峰)

南峰の前にⅣ峰を通過。

ここは地味

南峰は微妙に離れているので疲れているとなかなか足が重い。道が狭く枝がチクチクするところでもあります。

これを登る

そしていよいよ到着です。

10 /10 
Finish!!

ピークをとったら折り返します。

三俣山(南峰)~大曲登山口~牧ノ戸峠

あとは牧ノ戸峠に戻るだけ。これが地味に遠いんですよね…

硫黄山。迫力!
大曲登山口に向かうガレ場。ここもすごくいい

ガレ場、舗装路、トレイルを越えて大曲登山口にたどり着きました。
くだり基調なのでわりとすぐでした。

大曲登山口

が、ここからは2kmくらい全登りの峠道です。交通量がわりと多めなのでゆっくりもしてられず半分くらい峠走となりました。

そして…ただいま!!
お店にて。カボスはもちろん、このおにぎりマジうまい。
下山後、キャンプ場近くにて。身に染みるうまさ!


初回のポカからほぼ一年越し、2回目にしてやっと1dayくじゅう17サミッツ達成!今回のルートは白口岳の急登を回避できるけど最後に峠走が待っているのでそこはしんどいところです。
まぁ、どっち周りでも大差はないかもしれません。

今回途中雑談した方とのやり取りの中で、16サミッツ(1600m級のピークを周る)も存在することを知りました。実は当初予定がわりとそれに近かったのですが気が変わって17だけでいいやって変更しました。ちなみにこの場合だと三俣山北峰にも行く必要があるようで…

次はこれに加えて坊がつるから三俣山への直登も行ってみようかな。
九重全山をやってる人もいるようですがさすがに遠方でそれやると後が大変なのですぐには無理ですね(そのうちやるかも)

頻度増やすといいつつ色々重なって九重にはいけてなかったけどやっぱ王道な楽しさがありました。夏はちょっと陽射しがしんどいのでやめときますが、年内にまた行きたいな。またアナグマにも会いたいですし。

走行ルート

ペースはゆっくりでした。

くじゅうはハイカー天国でもあって、色々な意味で早く進むべき山じゃないなと思った次第です。

私はどうもあまりひとつの山に長居できないタイプのようで、縦走考えるときにピークハントできるルートを考えがちですが実はそんなに登頂自体には価値を見出していない面も多分にあります(道中の何気ない瞬間や発見の方が好き。ピークはあくまでおまけ、ゲーム的な楽しみですね)
それでも色々な山のエッセンスがコンパクトに詰まったくじゅうはピークハントしても楽しい山域ですので、福岡からはそう遠くないですし記憶が薄まってきたらまた遊びに行きます。

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