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公務員離れ
「公務員離れ」に関する記事を目にしたので、私が体験したことも振り返りながらまとめたいと思います。
なぜ公務員離れが起こるのか?時代に合った柔軟な採用活動が人材獲得のカギ | ジチタイワークス
■なぜ公務員離れが起こるのか?
記事には、
公務員離れの背景には、複数の要因が絡み合っている。主な原因として以下の5つが挙げられる。
【原因1】公務員試験の日程
【原因2】進まないデジタル
【原因3】やりたい仕事に手を上げるシステムがない
【原因4】「人のために働きたい」若者が減っている
【原因5】「労働環境の課題」
と記載されています。確かにどの原因も考えられそうです。日程や労働環境は、公務員特有の側面があるかもしれません。とは言え、公務員を目指す時から分かっていた、あるいは予測できた内容もありますし、「公務員」に限らず民間企業でも当てはまる内容もあります。
■私の周りで退職した人たち
記事では、公務員離れについて「志望者の減少」と「若手の早期退職の増加」でまとめられていました。
私の周りで退職した人たちも「若手の早期退職の増加」に入ります。全員の話を詳細に聴いた訳ではありませんが、彼らの話を振り返ってみると、
・申告した異動希望が全く叶わない
・ジョブ・ローテーションが原則とは言え、自らのキャリア形成が難しい
・公務ではできない他にやりたいことが見つかった
・給与が芳しくなく、かといって副業もできないので、八方塞がり
・人手不足なのに組織的な対応ができず、マンパワーに頼っている
・どれだけ頑張っても評価されず、サボることしか考えない職員がいてモチベーションが下がる
・年功序列によって仕事ができないにも関わらず、管理職になってしまったケースが多々あり、先が思いやられる
などの声があったように記憶しています。
■「THE 公務員」になる
誰しも希望を持って入職したものの、時間が経てば良い意味でも悪い意味でも組織のさまざまなところが見えてきます。
公務員は、余程のことがない限り、クビにはなりませんので、仕事をしようがサボろうが、事なかれ主義の職員が一定程度、滞留しやすい構造です。また、社会情勢も変化しており、昇進を敢えて望まない、あるいは子育てを優先せざるを得ない職員も増えてきていて、一部の職員に仕事が降りかかっている状況もあります。
最近では、一部署だけでは対応できず、横の連携をしながら多部署で対応していく案件も増えています。しかしながら、どの部署も新しい仕事が増えないように強固な、それはそれは強固な防波堤を構築しており、結果として組織自体が硬直しています。所管業務や所管法令からすれば、ある程度タテ割りになることは止むを得ませんが、仕事の押し付け合いに長けた人がいることも事実です。
このような組織を前にしてはなかなか希望を見出せず、ひとまず自分の業務だけを淡々とこなす、THE 公務員の出来上がり、となります。
■公務がすべてではない
「公務ではできない他にやりたいことが見つかった」人は、次のステージにチャレンジすれば良いですし、現状で満足の人あるいは現状に不満はない人は公務を続ければ良いと、私は思っています。転職の意思はなくとも、自分の市場価値を確認するために、転職活動を通じて外の景色を見てくることも良いでしょう。世の中、公務がすべてではありませんので、いろいろな仕事があることに気づけば、自分のことも客観視できます。私は転職活動中、この経験が新しい日常を創っていくことを感じていました。
■自分の人生は自分で決める
私はアラフォーですが、自分にまだ選択肢が残されていることを嬉しく思いながら日々を過ごしています。今は少し仕事が面白いので、転職活動は休止中です。過去にいただいた内定について未練が全くないと言えば嘘になりますが、自分で決めた選択を歩んでいる気がします。