マーブル経過観察日記6
2023年2月8日 7時5分頃、マーブルはチョコレートや歴代のスナ達の元へと旅立った。4歳2ヶ月だった。
チョコレートと同じく、僕と奥さんの手の中で最後の時を迎えてくれた、本当に最後まで僕たちの事を考えてくれる子で、チョコレートが旅立った2022年6月9日から約8ヶ月後の事だった。
前回からの経過
前回のnoteは以下から。
途中、耳からの大量出血により大きく体力を落とすも、その後脅威的な回復力を見せ、一時はこれまで通りの生活に戻ったかの様に見えた。
高齢になってから体力を落とすと以前の体力に戻すのは非常に困難である事はわかっていたので、引き続き注意深く経過観察を続けていた。
しかし、体力の回復とは裏腹に心臓の衰えは確実に進んでいった。
もちろん心臓の薬は継続していたが、不整脈を抑える為の更に強い薬はマーブルの体力的に投与できず(獣医師さんの判断)、現状の薬を継続し体力が回復したところに切り替える予定だった。
しかし、残念ながらそれは叶うことはなかった。
亡くなる前日には以前とそれほど変わらない大きさのうんちをしてくれた事から、消化器系には問題なく、最終的には心臓が原因だったのだと思う。
酸素濃縮器の早期導入と継続
4年2ヶ月という、スナネズミとしては少し長生きの部類に入るマーブルだが、前述の通り平坦なスナ生ではなく、特に晩年に耳からの大量出血など大きな転換点を経てもなお天寿を全うする事が出来たのはマーブルの頑張りに他ならない。
そして、この事に寄与した事が1つある。
それは早めの酸素濃縮器導入を決断した事。
これは確実にマーブルの寿命を伸ばす方向に働いたと思う。
酸素濃縮器導入のきっかけ
その酸素濃縮器を導入するきっかけとなる出来事があった。
日課としてマーブルの観察をしていたとき、ご飯を食べる際に少し息苦しそうなしぐさを見せた時があった。
すぐに奥さんに連絡し、酸素濃縮器をレンタルしたい事を伝えた。(2022年12月23日)
もちろん奥さんもレンタルに賛成してくれたが、ここらへんの優先順位というか、スナネズミ第一主義のところはお互いの価値観が噛み合っていて本当によかったと思う。
酸素濃縮器レンタルの手配をした後も、日常的に酸素部屋に住んで貰うのは大きな葛藤があった。
酸素部屋を導入すると、マーブルの行動を著しく制限してしまうからだ。
幸いにもスナネズミ用の必要経費として毎月一定額を織り込んでいるのでお金が律速になる事はなかったが、なによりもマーブルの行動を制限してしまう事が心配だった。
マーブルの心臓がまだそれほど悪くなく、酸素濃度もそこまで高める必要がなかった頃、実験的に1つの部屋に酸素を入れてみた。
マーブルがどの程度その酸素部屋を好み、そこにいるかを観察する事で、どこまでマーブル自身がメリットを感じてくれるのかをみたかったからだ。
最初のうちは酸素を導入していない部屋を好んだが、そのうち酸素を導入している部屋から別の部屋にほとんど移動しなくなった。
これだけでは決定力にかけていたので、改めて病院の先生に相談したところ、心拍が飛ぶという状態はそれだけ体にめぐる酸素が少なくなるため、酸素濃縮器は継続すべきというアドバイスだった。
この事から、なるべく酸素供給下で、且つ、移動制限を最小限に抑える為に大きい部屋を用意しようと決めた。
ルーミーの検討
酸素濃縮器の導入と並行して、酸素部屋となるルーミーのサイズも考えた。
ルーミーには2種類ある。
ルーミー:W470×D320×H275mm
ルーミー60:W620×D450×H315mm
当然小さい部屋の方が酸素濃度は高くなるし、ごはんをあげたりマーブルを触ったりした時に低下した酸素濃度を素早く戻す事もできる。(まだその時はカーテンをつけていなかった)
実際に試すため一度は小さいルーミーを購入したが、酸素濃度の問題はクリアしたものの、かじり枝をいれたり回し車をいれるとマーブルの活動スペースが著しく制限されるのは明らかだった。
酸素濃度も大切だが、体を動かせなくなると一気に老化は進む。
チョコレートが足を悪くしてから一気に老化が進んだので、どうしてもその事が頭から離れず、一度はルーミー(小さい方)に変更したが、最終的にはルーミー60(大きいタイプのルーミー)に戻した。
結局、小さい方はルーミー60を掃除する際の居場所として使うことになった。
酸素部屋構築
酸素部屋としてルーミー60を使うことが決まったので、実際に構築を行なった。こちらについては以前にnoteを記載しているのでリンクを貼る。
ごはんの再検討
ごはんについても再検討した。
いままではヒマワリなどの嗜好品はごく稀にしかあげなかったが、いまは体力を少しでもつけてほしいので、とにかく食べることを最優先した。
ジュブナイル
ハイポテンシー
ヨーグルト
小松菜
青梗菜
小動物用お菓子
チキンペースト
ハムスティック
マルカン ごち草キューブ
みかん
バナナ
リンゴ
ビタシロップ
上記以外にもマーブルが食べてくれそうなものは片っ端から購入した。
組み合わせによっても食べたり食べなかったりするので、いろいろな組み合わせを確認し、少しでも食いつきが良いものを探した。
この中で特に好んで食べたのはヨーグルト、みかん、バナナ、青梗菜、小松菜、ヒマワリの種。そしてごち草キューブもよく齧っていた。
バナナは僕たちが普段食べない様な高価なバナナを好んで食べた。安いバナナは明らかに食いつきが悪いので、なかなかのグルメスナネズミだった。
基本食はジュブナイルにヨーグルトを加え、たまにビタシロップを1-2滴加えたもので、1-2時間おきにみかんやバナナを含めて何かしらを少量ずつでも食べて貰うという生活が続いた。
たまにジュブナイルも全く食べなくなるので、間違いなく食べる小松菜にジュブナイル+ヨーグルトを挟んであげたりもした。(最初の数口は食べるが、すぐに気づかれて捨てられる)
その後
マーブルがなくなる数日前の2月4日、病院の予約が入っていた。
マーブルは一見小康状態に見えたが、この状態で病院に連れて行くのはリスクが高すぎると判断し、マーブルは連れていかずに先生にマーブルの状態報告と新しい薬をもらう事にした。
いつもお世話になっている獣医さんは、この様な時に「何としてでも診察しないと薬を出さない」というスタンスではないので、とても信頼している。
その数日後の2月8日にマーブルが旅立ち、病院にマーブルの訃報を伝えたところ、直ぐにお花が届いた。
花キューピットで届いたので、知らせを受けてすぐに手配してくれたのだろう。感謝しかない。
最後に
マーブルが旅立ってからいつのまにか1ヶ月が過ぎていた。
最近は仕事での外出や出張が多く、マーブルがいたらどうなっていただろうかとぼんやり考えながら毎日を過ごしている。
ずっと行けなかった大豊神社にみんなの報告をしに行こうと思っている。
サポートありがとうございます。すなねずみ達の為に使わせて頂きます。