スマートロック決定戦 セサミかSwitchbotか それが問題だ
2024/06/03追記:Hub3追記
2024/7/1追記:納期に関する考え方
2024/7/26追記:納期に関して追記
2024/8/10追記:HUB3到着後
2024/08/12追記:HUB3経由でのMatter機器の不具合
はじめに
このnoteでは、後付けで玄関ドアなどの鍵をオートロック化する「スマートロック」について記載をしていきたい。
スマートロック導入のわかりやすいメリットとして以下がある。
我が家もスマートロック導入時に奥さんが懸念を示していたが、今となっては買い物帰りの開錠が非常に楽になったと絶賛している。
鍵をかけたかスマートフォンで確認できる
スマートフォンで施錠、開錠ができる
登録をしておけば、誰がカギを開けたかがわかる
買い物袋を持ったままカバンや財布の中から鍵を取り出さなくてよくなる
開錠から○秒後に施錠、扉が閉まってから○秒後に施錠などオートロック化ができる
指紋やパスコードで開錠する事も可能
ただ、不測の事態に備えて物理鍵は絶対に所持したほうが良い。
スマートキーの二台巨頭
後付けのスマートロックを検討する時、必ずといって良いほど検討に上がるのは以下の2社である。
SWITCHBOT株式会社:Switchbotロック、ロックPro
CANDY HOUSE JAPAN 株式会社:セサミ5、5Pro
他にもQrio LockやAquraもあるにはあるが存在感はそれほどなく、実際に検討にあがるのはSesame(セサミ)とSwitchbotと思っても大きな間違いはない。
どちらを選ぶか
僕は長らくセサミシリーズを使っていた。
(セサミ3→セサミ4→セサミ5→セサミ5 Pro)
最近、このままセサミを購入し続けるか考え直す機会があったので、Switchbotと比較する事にした。
ここからはSwitchbotとセサミの良いところとイマイチなところを列記していきたい。
といっても、選定の基準となるところはほぼ1点に集約されるので、それほど迷うことはないだろう。
結果だけ見たい人は後述の結論まで飛んでほしい。
SwitchBotの良いところ
Matter対応
アプリからサポートへの動線がある
フリーダイヤルで11時〜23時までの時間、日本語での電話サポートあり。土日祝日休み。
充電式電池で365日稼働(リリース予定)
単三電池使用可能
鍵だけでなく、赤外線デバイスを始め加湿器など包括的なシステムを組む事ができる
電池切れ時でも緊急開錠可能(Proのみ)
パスコード連続ミスで凍結、緊急パスワードなどソフトウェア面で充実
追加購入なしの標準構成で、ドアの開閉状態を判断可能
新製品を展開する際、Makuakeなどのクラウドファンディングを利用可能であり、納期は厳密に守られる。(2024/7/1追記)
SwitchBotのイマイチなところ
モバイルSuica未対応、専用のNFCカードあり
本国が中国にあり、データ流出の可能性を捨てきれない
日本語対応のフリーダイヤルがあるが、結構つながらない
セサミと比べると高価
指紋センサーのサイズが大きい
ドアへの接着は両面テープのみ
新製品発表直後は動作が不安定になる(2024/7/1追記)
Sesameの良いところ
モバイルSuica対応
開錠速度
指紋センサーが小型で目立たない
Wi-FiモジュールとNature remoの2通りで開閉が可能
→Wi-Fiモジュールが長期欠品の為、事実上入手不可能→HUB3のリリースにより一部解消。ただし旧機種には未対応。本社がアメリカ
安価
ドアへの接着はマグネットまたは両面テープ
Sesameのイマイチなところ
納期に対してきわめてルーズなので、余裕をもって購入した方が良い。(2024/7/1追記)
新製品の場合、予定納期前日に1ヶ月遅延のお知らせがくる。しかも更に追加の延長連絡がくる。
5月16日に注文し、即日カード引き落としが完了しているにも関らず、7月25日の時点で2度に渡る納期遅延で先が見えない。
Matter未対応(対応時期未定)HUB3によりMatter対応
→Wi-Fiモジュールが長期欠品の為、事実上入手不可能HUB3により実質的な置き換え。
→→ただしHUB3は初代セサミ、セサミmini/3/4、セサミボット1、セサミサイクル1に非対応HUB3、Wi-Fiモジュール2は2.4GHzのみ対応
電池が専用(CR123Aタイプ)のみ
包括的なシステムではない
アプリからサポートに繋ぐ動線がない
電話サポートなし
電池切れ状態では開閉不可(低電力通知は今後実装予定)
ドアの開閉状態判断には別売りのオープンセンサーが必要
結論
パターン1:セサミを選ぶ場面
スマートロックだけ導入できれば良い
鍵の開閉にモバイルSuicaを使いたい
開閉速度最重視
至急ではない(特に新製品は納期直前での遅延が起きる)
パターン2:Switchbotを選ぶ場面
スマートロックだけではなく包括的なシステムを構築したい
鍵の開閉にモバイルSuicaは使わない
機能重視
とにかくすぐに欲しい
まとめ
一言で示すなら「モバイルSuicaを使うか否か」に集約される。
モバイルSuicaを使うならセサミ、使わないならSwitchbot。
キーパッドや指紋での開錠も確かに便利ではあるが、Apple Watchなどをはじめとしたスマートウォッチを使っているならかなり利便性が向上すると思う。
また、セサミのモバイルSuicaによる開錠スピードは特筆に値する。
きっとあまりの速さに驚くと思う。
また、今まではSwitchbotのサポート対して否定的だったが、本日トラブル対応を電話で依頼したところ驚くほどスムーズに対応してくれた。(繋がらなさは相変わらずだったが)
これは本当に衝撃で、Switchbot=サポートが悪い、と言っていたのを全面的に撤回する可能性もあるくらいだった。(10段階で6くらい)
また、納期に関するスタンスも大きな違い。
ある程度の納期遅延は仕方ないとは思っているが、セサミの新製品であるHUB3を注文した際、6月30日に配送予定の品に対して6月29日に「納期は7月末になります」とお知らせが来る。
セサミはSwitchbotと比べて相対的に安い。
が、上記の様な対応を織り込んだ上での価格だという事をしっかりと肝に銘じるべきだろう。
2024/8/10追記:HUB3到着後
先日、HUB3が到着した。
他の人と同様にネコポスで到着。
配送料として702円取られているのにネコポスなんて、という意見もあるが僕は特に何も感じなかった。
Matter接続
特に設定など困る事は無く進めることができた。
しかし、問題が発生した。
Matterに登録し、Appleのホームから操作しようとした際にセサミbot2が「鍵カテゴリ」として扱われているのだ。
実際の登録手順は以下の通り。
HUB3へセサミ5Proとセサミbot2、セサミタッチを接続
HUB3→Matter→QRコード表示でペアリングモードへ
Apple ホームでアクセサリを追加
Matterのコードを入力
2つのモジュール(セサミPro5とセサミbot2)が認識される
アイコンが鍵マークになっており、鍵カテゴリとして登録される
セサミbot2が鍵カテゴリとして登録される事自体は問題ないのだが、セサミbot2が動いていない状態を開錠状態として認識してしまうため、家全体として見たときに開錠箇所があるのにセキュリティOKというおかしな事になる。
シンプルでない事はミスの原因となるので、以下の様な解決方法を期待する。
セサミbot2停止時を施錠状態として認識する
セサミbot2の初期カテゴリを鍵カテゴリにしない
セサミbot2の表示形式を可変にする
ちなみに、当初は鍵カテゴリとして登録された後に表示形式を変更しようと思っていたが、実際には不可能だった。
以下のように鍵カテゴリとして登録されたアクセサリーの項目には「表示形式」自体がなく、登録時のカテゴリから変更する事ができない。
Homebridge経由でコントロールしているセサミ5Proをみても同じ傾向だったので、おそらく仕様なのだろうと思う。
HUB3経由でのMatter機器の不具合
現在メーカーに問いあわせ中の回答が来た。
現時点でセサミデバイスをMatter経由でホームアプリに登録する際には、セサミデバイスは「ロック」として認識される。
今後のアップデートにより、Matterの役割を自由に設定できるようになる予定
「ロック」だけでなく、「ライト」や「スイッチ」などとしても使用できるようになる予定
この原因がホームなのかMatterなのかそれともセサミなのかはわからないが、アップデートで解消予定との事なのでしばらく様子をみてみたい。
サポートありがとうございます。すなねずみ達の為に使わせて頂きます。