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はじめての老眼鏡④ バリラックスXR Pro所感
2024/6/1追記:1回目のレンズ調整、バリラックスのデメリット
視力検査などを行ってから約1週間でバリラックスは完成した。
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まだ遠近両用初心者なので正確な評価かわからないが、少なくても前回作成した東海光学の遠近両用よりも僕に向いていると思った。
このnoteでは東海光学の遠近両用とバリラックスの遠近両用の違いを記載していきたいと思う。
ただし東海光学の遠近両用は最高グレードでない事から必ずしも平等な比較になっていない可能性が高く、あくまで累進レンズの見え方としてどの程度の違いがあるかとして見てほしい。
レンズ情報
東海光学レンズ:ニューロS3XMT-DL170
バリラックス:XR Pro 1.74
ちなみに日常的に使用するモニターが距離80cmと120cmあるであることから、レンズは遠方を少し強めにしている。
東海光学「デイリー」
![](https://assets.st-note.com/img/1716130374797-kB3j4bQb7s.png?width=1200)
東海光学のカタログより
バリラックスと東海光学の見え方の違い
前回のnoteにも記載した通り、もともとバリラックスは遠中距離に強い傾向があるが、以下の様な調整をお願いした。(6ヶ月以内なら複数回調整が可能なので何度か調整してみる予定)
普段使いが出来る
運転も可能な視力である0.7以上を担保
僕の要望として遠くもある程度キッチリ見えるように調整をしたので、視力1.2相当は出ていると思う。(やや出すぎだけど)日頃スマホを見る位置が目から60cm程度であるため、近距離を少し犠牲にして少し遠くが見える様に調整
バリラックスを100とすると、東海光学はピントがあったところは110見えるがほんの少し視野が圧迫される様なやや不自然な見え方になるし、少し視線を動かすだけでピントがガッツリあわなくなる。
イメージの話になるが、顔を動かした際にバリラックスが10刻みで度数が変化するところを東海光学は突然30程度飛んでしまうという印象。
例えば自分の左斜め下にある文字を読もうとした場合、通常は以下のように2段階の動きを取ると思う。
まず視線を移動
次いで顔を移動
バリラックスは1の時点で少し滲んでいるものの文字判別が可能なレベルで、2の時点で文字がくっきり見えると共に続きから文字を読むことができる。
しかし東海光学の場合、1の時点ではまだ文字がボヤけており書いてある事しかわからず認識するまでには至らない。そのため、2の時点で初めて文字判別がスタートする。
ここで言う「滲む」というのは文字判別は可能だが文字の輪郭がシャープではない状態を指し、「ボヤける」というのは文字判別が不可能な状態を表している。
とても小さい差にみえるが、僕にはこの違いが非常に大きかった。
ちなみにしっかり見える文字を100とすると、バリラックスの滲んだ文字は85程度、東海光学のボヤけた文字は50程度のクオリティに感じる。
更に数字を交えて説明すると、東海光学は110cm先にある27インチモニタを正面に見たとき、画面中央の文字ははっきり見えるが、画面左下角にある9ポイントの文字(距離にすると120cm)を視線移動のみで見ようとしてもボヤけて判別する事はできない。
対してバリラックスは同条件においても文字が少し滲む程度で十分に読むことができる。
すなわち、この程度の視線移動であればバリラックスは頭を動かす必要なく文字判別ができるという事になる。
結論
本来、累進レンズは「視線移動」で見るのではなく、「顔を動かして正面で見る」のが正しい。
バリラックスのメリットは「視線移動」だけでもある程度快適に見ることができるというところにある。
ここにどれだけのメリットを感じるかでバリラックスの価値が決まると思う。
単焦点(通常のメガネ)の場合、当たり前だが視線移動だけで文字判別ができる。すなわち、この単焦点における「当たり前」を累進レンズで実現したのがバリラックスという事になる。
言い換えるとバリラックスは【ある程度】単焦点レンズの様に使える累進レンズという事になる。
価格差
東海光学累進レンズ:約5万円
バリラックス累進レンズ:約28万円
上記の差と金額差を比べたときにメリットを感じるかどうか。
少なくても僕は十分に価値を感じるが、人にこの価格差を説明する自信はない。
まとめ
わかっていたが、バリラックスの圧勝。
これだけ金額差があって悩むくらいの差だったらちょっと悲しい。
満足度は高く、80点。
価格が半額なら100点。
東海光学
安価
ハマった時はカッチリ見えるが、スイートスポットが非常に狭い
視線ではなく必ず頭を動かして文字を見る必要がある
バリラックス
きわめて高価
運転可能でありながらスマホの距離もカバー可能
ある程度視線移動のみで文字判別が可能なので、単焦点風に使うことができる。
水道料金の「使用水量のお知らせ」を目から60cmや90cmの位置に離し、レンズのあらゆる位置でみても悪くても「少し滲むかな?」程度で75%程度のエリアでクリアに文字判別可能。
2年後くらいにメガネを買い替えることになるだろうが、その際もバリラックスは最有力候補となるだろう。競合はオートフォーカスメガネくらい。
2024/6/1追記:1回目のレンズ調整
初回作成時、遠くが良く見えるように視力1.2程度に調整をしたが、2週間程度使用したところ、もう少し近くが良く見えるように調整しても良いと考えるようになった。
前述の通り、元々近く目に調整しなおしてみるつもりで、遠くを1.0程度まで落としても運転はできるし近くをもう少し見やすく強化する方がバランスが良いと考えていた。(ただ、遠くを強めにする方が好みだったので、そっちも体感したかった)
通常、レンズの調整をすると1週間以上はメガネが手元からなくなり不自由な生活を強いられることになる為、なかなか思い切れないもの事実。
しかし、せっかく作った遠近両用なのでぐっと堪えてレンズ調整のため予約を取った。
帰り道にメガネがないと困るので別のメガネを持って行ったが、なんと調整前のメガネはそのまま使用を継続し、調整後のメガネを作成開始、再訪問時に入れ替えてくれるとの事。
さすがにこれにはびっくりしたが、これなら思う存分に細かい調整ができる。やはりバリラックスにしてよかったと改めて感じた瞬間だった。
バリラックスのデメリット
デメリット、と書いたが、どちらかというと用途による。
僕の場合、リモートワークもそれなりに行っているのでWEBミーティングを実施する機会も多い。
ミーティングの際はカメラをONにすることも多いが、バリラックスだと反射防止機能がないので、どうしてもレンズに光が映り込んでしまう。
東海光学のNRC(ノンリフレクションコート)はこの点について圧倒的な性能を発揮し、正直バリラックスは足元にも及ばない。
どうしても高額になってしまうが、WEB会議をそれなりの頻度で行う人は東海光学のNRCを1個持っておくとかなり良いと思う。
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