盛夏用スーツ追加購入(イージーオーダーのススメ5)
2024/7/21
フレスコについて追記
誤算
前回、テーラーAでゼニアのクールエフェクト2着、テーラーBでハーディー・ミニスのフレスコIIIを作成した。
今はもう利用していないテーラーAで作成していたゼニアは担当者との相性が壊滅的に悪く、コミュニケーションが不可能(最大限表現をマイルドにしている)だった。
可能な限り明確に伝えた内容も驚くほどに改変して理解され、不可逆的な直しを施された。(わかりやすく例えるならスーツの腕や足の長さがたりないというレベルの直しを施された)
これ以上関りを持つのは時間の無駄と判断し、スーツは使用することなく廃棄した。
別に作ったスーツと合わせて5着以上で回そうと思っていたが、上記理由で予期せず1着減ってしまった事から急遽追加で1着作成する事にした。
この時点の選択肢
この時点での選択肢は3つ。
REDA アイスセンス
フレスコ
モヘア混
1.REDA アイスセンス
ゼニア クールエフェクトと比較したいと考えていた事、個人的にREDAが好きな事からREDA1択だと思っていた。
しかし、これを覆す出来事があった。
ゼニアを着て出かけた日に急な雨が降り、しかも2時間近く特急電車で座り続ける必要があったのだが、想像以上に生地がヘタり結構シワがついた。
薄い生地だし、雨が降り湿度も高いなど悪条件が重なったのでヘタりは仕方ないが、なぜかちょっと「うーん」となってしまった。(奥さんに言わせると特に驚くようなヘタりではないとの事)
なぜ「うーん」となったかは自分でもわからないが、この出来事で同系統のREDAアイスセンス熱も急速に冷め、強撚糸かモヘア混に一気に傾いた。
2.フレスコ
今回作成したハーディー・ミニスのフレスコIIIは、平織りなので通気性などは十分に担保されているが、3PLYな事もありやや重い感じ(280g)のバリっとした作り。
涼しさという面でフレスコは文句のつけようがないが、フレスコ(というか強撚糸)のデメリットの1つに「重さ」がある。
日常的に220g程度のスーツを着ている僕に取って、やはり280gは少し重苦しいというか圧迫感があるのは否めない。(あくまで比べてしまうと、であり、普通に着ている分には全く気にならない)
湿度と気温が高いまとわりつくような空気の日にはやや息苦しさを感じるだろう。
3.モヘア混
フレスコの様なバリ感よりも若干マイルドなシャリ感があり、重さも220g程度という良い所取りの生地がモヘア混(60%)。
また、生地に光が当たるとキラキラと光るようなモヘアの特徴には心惹かれるものがある。(僕はスーツに限っては光沢が大好き)
今回作成するスーツは、今後追加する夏用のスーツのテストケースという側面もあり、持っていないキッドモヘアの60%混合を選ぶ事にした。
更にスタッフの方のオススメにより2パンツのうち1本のスラックスをダブル、2タックで作る事にした。(もう1本はシングル、1タック)
これはイギリス系などの角ばった感じのスーツにシングルを合わせると、足元が貧相に見えてしまう可能性があるとの事から。
今までイタリア系ばかりだった僕にはこの視点は全くなかったので、試してみることに。
今回作成したスーツ
FINTEX of LONDON
60% summer kid mohair
40% Super120's Wool
仕立内容
2ピース
2パンツ
本切羽、重ねボタン
背抜き
1タック/2タック
シングル/ダブル
今回はアンコンではなく背抜き。
僕の場合はアンコンにしても結局肩パッドは入れる事もあり、スタッフの方と相談した結果、それならば背抜き+裏地清涼素材の方がトータル涼しくなるという結論に。
価格
約23万円(税込)
次に作りたいスーツ
来年の3月に盛夏用スーツを3着作成する予定。
備忘録代わりに記載する。
ゼニア High Performance Cool Effect
単なるCool Effectではなく、強撚糸タイプのCool Effectを見てみたい。
ウール100のCool Effectでは効果はあまり見込めなかった為、やっぱり強撚糸で試してみる。別のモヘア混
今の感じだとモヘア混が最適解じゃないかと思っている。
今年の夏はフレスコとモヘア混を着比べてどちらがより僕に合うかしっかりと見極めたいと思う。
見極めたいポイントは主に3つ。
・耐久性:よく擦れる場所を特に確認
・シワ:比べるのはちょっと酷だが、強撚糸との比較
・静電気:ホコリやゴミをどの程度吸い寄せるのか(結構静電気体質なので)
また、ゼニアにこだわる理由は全くないが、ゼニアでもリネン混があるとどこかのサイトで見たので、こちらも見てみたい。
終わりに
ワイシャツも今まで使用していた清涼系のものを見直すべく、クールマックスやリネンの検討も行った。
ちなみに通常のビジネスでリネンが選ばれることはまずないという事は付記しておく。
僕の職業柄、セミナーやフォーラム以外は割とラフ(と言ってもスーツは着用)な恰好が許されるので、上着を脱がないという前提であればリネンも意外といけるのではないかという目論見があった。
ただ、ある程度の柔らかさを持ったリネンだとあまりに薄すぎて透けてしまいそうなのと、「これは良さそう」と思った生地が1枚3万円という価格であることから一旦見送ることになった。
奥さんは「必要なら買えばいいじゃん」の人なので、ぐいぐい推してきたが、僕はなぜかその場では即決できなかった。
後でなぜ即決できなかったのか振り返りをしてみたが、僕は結構チキンなので、もしもこのワイシャツを汚されたらムッとしてしまいそうで怖いというのも潜在的な理由の一つだろうという結論に落ち着いた。
後は、連続して買い物をするとテンションが上がり、余計なものを買ってしまう可能性を排除したかったというのもある。
とりあえず1枚試しに購入してみて、世界が変わるくらいに良かったらまた考えようと思う。
2024/7/21
フレスコについて追記
3PLYの強撚糸であるフレスコに期待している事は、夏の出張時にもヘタらない耐久性。
今回、2泊3日の出張があったのでフレスコを着て行ってみた。
以下の行程を終えたあと、ズボンがどのようになっているかを確認してみた。
1日目
電車移動2時間
飛行機2時間
車1時間
夜はズボンハンガーに。
2日目
座ったのは3時間程度、後は立ったり歩いたり。
夜はズボンハンガーに。
3日目
突然の雷雨でスラックスがうっすら濡れる
雨が降っているので湿度は異常だった
電車移動2時間
飛行機2時間
車1時間
もちろん途中でスチームなどはかけていない。
前面のプリーツは少しだけ甘くなっているかな?くらいで、頑張ればもう1日は履けるくらいだった(やだけど)。
ただ、膝の裏はさすがにシワが付いていたが、帰ってきたときにスチームを吹き付け1日放置したらわからないくらいに戻った。
個人的には80点。
夏の5着の内、2着程度は強撚糸があってもいいような気がしてきた。
モヘア混の強撚糸というのもあるようなので、個人的には楽しみ。
しわ取り
いくらシワが付かないといっても、やはり湿度が高い日などにスラックスを履くと、膝の裏にシワが付く。
その様な場合はスチームをかける。(と良いとテーラーのスタッフの方に教えてもらった)
僕が買ったのは「パナソニック 衣類スチーマー NI-FS70A-K」
ポイントは以下の通り。
個別の項目でみると他にも優れた製品はあるが、これらの項目をバランスよく満たしている製品はすくない。
電源ONから使用可能まで17秒であること
スチーム量が15g/minであること
プレス、スチーム両用であること
ちなみに奥さんが「すごいすごい」と連呼しながら使っていたので、満足してくれているのだと思う。
スラックス用ハンガー
安価なスラックス用のハンガーは生地を傷めそうな金具を使っている事が多いため、ちょっと高いがスラックス用のハンガーは以下を使用している。
特に僕は2パンツなのでスラックスの数はとても多い。