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続・すなねずみと温度管理 ケージ内の温度上昇対策
追記
2023/09/03
調整後のケージ内温度(実測)を追記
はじめに
我が家ではSwitchbotをベースとした温度管理をしている。
ルーミー60内部にSwitchbot温度湿度計を設置し、内部が26.5℃±1℃の範囲に収まるようにエアコンをSwitchbotで管理している。
湿度に関しても絶対湿度11g/m3~13g/m3の範囲で保てている。
(25℃時点の湿度50%は絶対湿度換算で11.5g/m3なので、これを基準としている)
ただ、いくらしっかりと管理しても外が非常に暑い日はケージ内が27.5℃を超えそうになってしまう事があり、ここを解消するための対策を考えることにした。
最悪27.5℃を超えてしまった場合には2台のエアコンがフル稼働するので、ほどなくして温度は下がる。今回はそもそも27.5℃を超えさせない様にするための試み。
あくまで27.5℃は許容できる最高温度で、基本的には26.5±0.5℃をベースにしている。
注意点1
最適な温度は個体によって異なる。
我が家のすなねずみは25.5℃だとほんの少し寒く感じ、27.5℃だとほんの少し熱く感じていると思われる。
ここを間違えると、良かれと思った温度調整が裏目に出るので注意。
もちろん25.5℃-27.5℃はあくまで快適な範囲なので、体調を崩したり生命の危機などの心配は一切ない。
判断基準は色々あると思うが、我が家の場合は主に以下から判断している。
ポルフィリンの分泌
鼻水
いる場所
ティッシュの盛り具合
毛並み
寝相
ちなみに、真ん中の部屋にはペットヒーターが置いてあるので、冷えすぎて寒い時にはここに避難できる。
注意点2
特にルーミーなどの空気がこもりやすいタイプのケージ内温度は室内温度とは異なる。
我が家の場合、ケージ内温度はおおよそ室内温度+0.5℃程度なので、僕が快適な27℃近辺はうちの子達の快適限界値に近い。
注意点3
デジタル制御を過信してはいけない。
この手の管理をする際にはバックアッププランは必須。
ここを疎かにすると、想定以上に低温になったり高温になったりしてしまい、生命の危機に瀕する可能性もある。
Switchbotに代表されるこれらのリモコンを使用するなら、複数の対策を考えた方が良いと思う。
SwitchbotではエアコンをONにしているにもかかわらず、本当はONになっていない可能性。同様にOFFにしたのにOFFになっていない可能性
温度湿度計が正しい値を示していない可能性
Switchbotが使用しているAWS(Amazon Web Services)がダウンし、Switchbotでの操作ができなくなる可能性
対策1:ルーミーの前面扉を開ける
メリット
簡単
温度低下までの時間が短い
お金や手間を掛けず実施できる
直接ケージ内にサーキュレーターの風を送り込む事もできるため、比較的素早く温度を下げることができるし、何より扉を開けるだけなので非常に簡便。
デメリット
脱走のリスク
あけた扉からスナネズミが逃げてしまう可能性があるので、常に人がいる環境が必要。特に閉め忘れて出掛けてしまった場合などは完全に詰む。スナネズミへのストレス
サーキュレーターの風が直接ケージ内に吹き込む場合、スナネズミにストレスを与える可能性がある。
対策2:サーキュレーターで室内空気を撹拌する
メリット
各ケージ内の温度差をなくせる
我が家の場合、右のケージと左のケージは1m近く離れているため、ケージ間の温度ムラが出来やすい。室内空気を撹拌することで、ケージ間差を無くすことができ、こっちの部屋は暑いがこっちの部屋は寒いなどの状況を防げる。室内冷房効率があがる
デメリット
設置場所問題
室内空気の撹拌効率を一番に考えて設置するので、やや邪魔な場所にサーキュレーターを設置する必要がある。実質的に電源オンオフしか制御出来ない
もちろん、やろうと思えばSwitchbotによる風量調整も可能だが、本当にその風量で動いているのかを確認するのに別のコストがかかる。早くSwitchbotサーキュレーターをリリースして欲しい。
対策3:ケージ内から空気を強制排出する、またはケージ内に送風する
以下の装置はケージ内に送風、またはケージ内から空気を強制排出ができる。
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Amazonで2600円くらい
ルーミー60はケージ上部に水飲み用の穴が2つ空いており、ここに送風機がぴったりと収まる。
若干の隙間はマスキングテープで止める。
くれぐれも接着剤臭のするテープで止めない事をお勧めする。
風量調整は付属のフィルターによって行う。
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メリット
ケージ内の空気を少しでも早く排出する事で、その分 冷えた空気がケージ内に流入するので温度低下を早められる。
体感、無い場合よりも温度低下は早い。(風量は弱)
27℃になったらONにする設定にしているが、他の部屋よりも若干早く温度が降下する。ただ、過度な期待は禁物。
デメリット
強制排出モードは問題ないが、ケージ内に空気を入れる場合、モーター臭が気になるので個人的には使えない。(数日慣らし運転をしたところニオイは消えた)
他の部屋より早く温度が降下するが、短期的にみると風量弱では-0.2℃、温度差が大きい時でも-0.6℃程度に落ち着く為、コストパフォーマンスとしては判断が分かれるところ。
近くに別途電源が必要
対策4:ケージに穴を開ける
これは物理的にケージに穴を開ける方法。
低い位置に穴を開けてしまうと、スナネズミがジャンプして届いてしまうかもしれないので高さには注意。
メリット
一度穴を開けて仕舞えば常に外気を取り込める
サーキュレーターの風もある程度緩和されてケージ内に入るので、スナネズミのストレスにならない
Φ14mmの穴を6か所開けたところ、今まで外気とケージ内の差が0.5℃だったものが0.2℃程度になる(より外気と同じ温度状態になる)
デメリット
ケージに穴を開けてしまうと基本的には元に戻せない
小さい穴の場合、複数個所にあける必要がある
将来的に酸素室への流用が困難になる
ケージ内に風を入れたくない場合、サーキュレーターを消すしかない
穴あけの為の工具を購入する必要がある
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(左右で6か所)
まとめ
現在、対策2、3、4を併用している。
対策2のみだった時は室内温度とケージ内温度差は0.5℃程度だったが、今の仕組みにしてからは室内温度とケージ内温度がかなり等しくなった。
(温度差0.2℃程度)
こうする事で、スナネズミも僕たちも我慢する事なく快適に生活できる様になると思う。
その後
上記の通り、対策2、3、4を併用し、サーキュレーターの動きを調整後に様子を見た結果。
下図の通り、複数日において複数点での温度差改善が見られた。
サーキュレーターから最も近く風が良く当たる「右の部屋前」が最も温度が低いのは従来通りだが、その他のポイントで温度差が小さくなった。
個人的には室内温度とケージ内温度が均一になったことが非常に大きい。
今後、Switchbotサーキュレーターがリリースされるので、よりスナネズミと人間が共に快適に暮らせる空間を作れると考えている。
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以下は右のケージ内温度変化。
8月29日-30日
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8月31日-9月1日
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