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Switchbotオートメーションの問題点

Switchbotオートメーション

以前に下記noteにも記載したが、現在我が家ではスナネズミの温湿度管理の為だけに約40個のオートメーションが稼働している。

Switchbotを使い始めて2年以上が経過し、オートメーションの方向性もかなり固まってきた。

オートメーションとは
温度や湿度などをトリガーとし、エアコンやサーキュレーターなどのデバイスを制御する仕組み。温度が27℃を超えたらエアコンを25℃でONにする、など。

オートメーションの問題点

とても便利なオートメーションだが、使ってみると不便なところも多く見受けられる。

詳細は後述しているが、僕が目的としている「温度25.5℃-27℃、湿度45-55%」を維持するためにはかなり細かいオートメーションを組む必要があり、しかもそれは通年で使えないという大きな問題点がある。

これから冬に向けて少しづつ寒くなっていくが、現在使用している夏用のオートメーションは通用しなくなってくるので、新たに秋冬用に調整したオートメーションを設定しなおす必要がある。

もう少し具体的に見ていく。

1.オートメーションに汎用性がない

例えば、以下で作成しているオートメーションはせいぜい4月~9月末までしか通用しない。

今の時期(9月)は外気温が高くしかも湿度も高い、という状態なので、温度と湿度を同時に下げるためにエアコンの除湿を活用するのが理にかなっている。(もちろん別途除湿機も稼働)

もしも12月に4月~9月末用のオートメーションを使ってしまうと湿度が下がりすぎてしまうし、ドライを入れてしまうと単純に寒い。

12月には別途加湿器が稼働するので、加湿をしながらドライをかけるという意味が分からない状態になってしまう。

トリガー例

SwitchbotのオートメーションはON/OFFしかなく、しかも曜日と時間しかトリガーできず、「4月~9月のみON」など日付をトリガーとしたオートメーションの発動ができない。

この点はかなり前からSwitchbot社に要望として出しているが、シーンVer3という大型アップデートの時にも採用されなかったので、おそらく実装の見込みは無いとみている。

2.トリガー内容が見にくい

上記の状態なので、基本的に季節の変わり目などはオートメーションの修正が必要になる。

方法は主に2パターン。

①既存オートメーションを修正する
②既存オートメーションをOFFにして、別のオートメーションを作る

①既存オートメーションを修正する

上記を見てもらうとわかるが、そのオートメーションがどの様な内容(温度や湿度)をトリガーにしているかは各項目をタップしなければわからない。

すなわち、オートメーション修正の際には都度内容を確認して適した内容に書き換えるという複数のステップが必要になる。

しかも既存オートメーションを修正してしまうと、来年の今頃にはまた同様のオートメーションに戻す必要がある。

②既存オートメーションをOFFにして、別のオートメーションを作る

それならばその季節に応じたオートメーションをゼロから作り直した方が手間が掛からないのだが、既存オートメーションもOFFの状態で残し続けることになるのでリストが膨大になるというデメリットがある。

しかも、新しく作ったオートメーションはリストの最下部に作成されるので非常に見づらい。

3.一覧性が極めて悪い

前述した通り、新しいオートメーションを作成するとリスト最下部に配置されるため、ONになっているオートメーションがリスト中に散らばってしまい非常に見づらくなる。

トリガーの数が多くなってくるとそれだけ間違う可能性が高くなる。そのため、オートメーション名の頭に「4月-」など、どの時期に使うオートメーションかをわかるようにしてみたが、見やすさの改善にはあまり効果はなかった。

4.オートメーションの切り替えができない/月日でトリガーをかけられない

冒頭にも記載したが、個人的に最も致命的だと感じる点。

僕はペットの為にSwitchbotを使った温湿度管理をしているので、通年でオートメーションを設定する必要がある。

繰り返しになるがSwitchbotは「〇月~〇月まで有効なトリガー」という様な設定ができない。

すなわち、季節ごとに「手動で」有効にするオートメーションを選択しなければならない。

具体的には以下の様な流れ。

  1. そろそろ10月になって寒くなってきた

  2. 現在使用しているオートメーションは除湿が含まれており流用が難しい

  3. これからの季節に即したトリガーを新たに作るか昨年のトリガーを有効にする必要がある

  4. オートメーションを修正しようにも数がおおすぎるし、修正作業を毎年繰り返さなくてはならない(今まではこれを選択)

  5. 既存オートメーションを温存した場合、オートメーションの数が膨大になり管理が難しくなる

  6. どうしよう・・・

解決案

完全に力業で解決する事にした。

繰り返しになるが、現在我が家は以下のトリガーに従って2つの温湿度計によるトリガーを作成している。

これを物理的に分離してしまうという方法。

例えば、現在とは別にもう1セット(HUB2+温湿度計×2)を準備し、そちらを秋冬用とする。

テスト版

この形式がうまくいけば、最終的には各シーズンごとにHUB2を分離し、そのシーズン毎に「HUB2と2個の温湿度計、その季節用のオートメーションとその季節に固有のデバイス(加湿器や除湿機)」をセットする。

そしてシーズンが変わった時にはそのセットごと入れ替えてしまう。

もちろんこれら4セットとは別に汎用のHUB2も稼働しており、こちらは別の部屋の温度湿度計をぶら下げている。

最終版

シーズン毎にセットを作成するメリットとデメリット

メリット

  • シーズン毎のオートメーション管理が楽

  • オートメーション再作成が微修正程度で済むので間違えにくい

  • HUB2にかかる負荷が減る

デメリット

  • デバイスの購入コストがかかる(約5万円)

  • デバイスの更新コストがかかる(基本的に1~2年に1回買い替え)

  • デバイス数が増えるので故障リスクは上がる

  • 各セットの(物理的な)管理が大変

  • 同時に稼働させる場合、4つ分の電力が必要

一見メリットの数は少ないが、享受できるメリットは相当に大きい。

来週くらいから実際にテスト版の構築を行い、12月頃に最終版に移行する予定。テスト中に何か致命的な見落としなどがあれば追記する。

追記

グラフデータの更新には50分間頃の遅延がございますが、
現在は10分間に調整させていただきました。
現在温度は0.3℃、湿度は5%の変化がございまし

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すなガジェ
サポートありがとうございます。すなねずみ達の為に使わせて頂きます。