持続性な曖昧関係
私は中学生の頃に出会った先輩の彼に度々絡まれていた。私はその時は恋愛に興味がなく、相手も何がしたいのかを認識することができていなかった。そのため、私は無視をしてしまっていた。
それからと言うもの、その先輩との関係は周りが噂を立てていたようだ。私は直接、彼に聞きたかった。大きくなってもなお、追いかけられたり、目線を向けられたり……。私は思い切って、声をかけようとする度に逃げられる。
私は大学生になって、初めて同性に熱く重い恋心と言うものを知ることができた。だが、彼女は彼と同じタイプらしかった。周りに仲間がいたら、近づいてくるが、いざ、2人になるとお互い声をかけない。私はそんな彼や彼女に冷めてしまう。
だが、柔らかな微笑みにはどうも抗えない。気持ちはずっと抱くことにしてしまう。
私は既に、同性でも恋心を向けることを幼い学生の頃に知った。近所には少年のような相手がいた。その子とは中学は離れたが、向こうから追いかけられ、逃れられず、LINEを交換した。相手からは同じ私立に入学しようと持ちかけられたが、誤魔化し、避けた。その時は、私は相手を受け入れられなかった。相手とはお互いの誕生日や新年のメッセージを毎年送り合っていた。
だが、この関係は高校に上がり、コロナ禍になってから一変した。電話越しでケンカのように言い合う。今考えると、相手にとっては恋愛相手であったのだと今になって気づいた。だが、私は相手を受け入れられず、遮断した。
相手のことは興味な人物であり、身近すぎて恋愛関係を持込みたくなかなかったからだ。
私は大学生になるなり、未だに好奇心旺盛な心を持ち続けた。憧れの女の先輩になりたかった。だが、私は私の個性があるのだと度々、思わされる経験ばかりだった。
恋愛も憧れも尊敬も興味も全ては曖昧に持続してしまうようだ。
いつ、はっきりと分かる日が来るのだろうか。
相手は彼なのか、彼女なのか。今はただ、一人の私の世界を作り続ける日々ばかりだ。