ダニーデン3泊旅行記
クイーンズタウンからインターシティバスに乗り、午後1時、ダニーデンに到着。
相変わらず天気が悪く、重たい空でした。
ダニーデンは、思っていたより大きな街で驚きました。
クイーンズタウンより大きい印象でした。
まずホステルに荷物を預けに行ったところ、運良くアーリーチェックインをさせてもらい、街へ繰り出しました。
実はクイーンズタウンまでは元々予定していたのですが、その後どうするかは全く決めていませんでした。
クイーンズタウン2日目で、ダニーデンに3泊する手配をしました。
そんなこんなでダニーデンのことを下調べする時間が無かったので、1番最初にビジターセンターへ行き、パンフレットを一通りもらいました。
スタッフさんにも、ツアーに関することや、ダニーデンのことを教えてもらいました。
寒かったので、街中の教会、美術館や、博物館など無料で入れるところを巡りました。
ダニーデンは昔からのヴィクトリア調っていうんですかね、そんな雰囲気の建物が残っている町並みで、かなり好みでした。
中心の公園で、スーパーで買った夕食を食べ、ホステルに戻り、1日目終了。
2日目、ファーマーズマーケットが駅の近くで開催されるということで、早起きして向かいました。
野菜や果物、ベーカリーや、ホームメイドのお菓子など、たくさんの屋台が並んでいました。
コーヒーとパン、クッキーを購入して、マーケットの様子を眺めながら朝食にしました。
行動食用に、りんごを安くゲットして、街の中心地へ戻りました。
道中、ふらっと立ち寄った骨董屋さんで、かなり好みの小皿を発見。
ハンドメイド感と、かわいい羊のイラスト、そして大好きな緑色ということで、値段もお手頃価格だったので購入。
自分用の可愛いお土産がゲットできて、とても嬉しかったです!
バスに乗り「トンネルビーチ」を目指しました。
海までの、短いトレッキングコースがあるビーチで、到着すると、観光客がたくさんいて驚きました。
ゆったりとコースを歩き、本当にトンネルになっている崖や、海、ビーチを眺めました。
曇りでしたが、それでもとてもきれいな海でした。
実際にトンネルになっている部分にも登れるようになっており、崖ギリギリまで行ってみました。
海を覗き込むと、命綱が無いからでしょうか、バンジージャンプの時よりも怖かったです。
トンネルビーチを満喫し、またバスで街へ戻り、気になっていたカフェへ。
黄色がイメージカラーの居心地の良いカフェで、遅めの昼食をとりました。
そのカフェで急遽、ビジターセンターのスタッフさんに紹介してもらった、古い豪邸のツアーを予約。
時間までカフェでゆっくりして、急な坂道の上に建つ、豪邸へと向かいました。
受付を済ませ、少し時間があったのでお庭をぶらぶら。
サボテンやカラフルなお花がたくさんで、かわいらしい空間でした。
受付にもう一度集まると、合計10人程でツアースタート。
1つ1つの豪華な部屋を案内してくれ、数々の素晴らしいアンティーク家具や、骨董品を見て回りました。
解説も60%くらいしか理解出来なかったけど、ためになりました。
特にお気に入りだったのが、ダイニングルームです。
花柄のティーセットや、ゴージャスなカトラリー。
見ているだけでワクワクしました。
将来、こういう物に囲まれて生活したい!!と、強く憧れました。
日本から取り寄せたという掛け軸や、絵画、日本刀や兜なども飾られていました。
ツアーの途中で、ビアノが置いてある部屋があり、ガイドの女性が「この中でピアノ弾く人はいる?」と尋ねました。
手を挙げて「弾きます!」と言うと、そのピアノを弾けることに!
なんとそのピアノは、1970年代にニューヨークで作られたスタンウェイ!!
スタンウェイ自体、触るのは初めてでとても緊張しました。
しかも、年代物ということで緊張増し増しに。
立ち入り禁止エリアにガイドさんと一緒に入り、展示品のピアノの前に座りました。
1音鳴らしてみると、その響き、音の美しさに感動しました。
かなり昔に作られたピアノとは思えない、軽やかな弾き心地でした。
簡単な準備運動の曲と、久石譲さんの「summer」短縮バージョンを弾きました。
スタンウェイの素晴らしい音色を、耳に刻みながら演奏しました。
かなり久しぶりにピアノに触ったのと、スタンウェイの緊張感で、けっこう間違えてしまいました。
それでも演奏を終えると、ガイドさんや他のツアー参加者さんたちが拍手してくれ、「ブラボー!」「ビューティフル!」と口々に褒めてくれました。
ツアーの最後にも、ガイドさんが「素晴らしいリサイタルをありがとう」と言ってくれました。
他の方々からも、「すごい上手だったよ!」「聞けてよかった!」などと言ってもらい、とても嬉しかったです。
貴重なピアノも弾けて、素晴らしい豪邸を見学出来て、参加してよかった!と思いました。
スーパーで夕食をゲットし、ホステルで食べようとダイニングスペースへ。
すると昨日の夜少し話した、ルームメイトの台湾出身の女性が、カレーを作り終えたところでした。
タイミング良く、一緒に食べることに。
手作りカレーを一口分けていただきました。
お互いのワーホリの話や、これからのプランなど、話は尽きません。
彼女はニュージーランドは約6ヶ月間のみで、1回台湾に帰国した後、すぐカナダのワーホリに1年間行くと言っていました。
ダニーデンの後、クイーンズタウン空港から帰国予定とのこと。
話の途中で、友達からもらったという缶ビールを出してきてくれました。
マグカップに半分注いでもらい、乾杯。
飲みやすく美味しいビールと共に、楽しい時間を過ごしました。
数日後、彼女からインスタでメッセージが届きました。
「仕事の求人、Facebookで見つけたら一応送るね!」と、URLを送ってくれました。
私が職探し中だと話したのを覚えていてくれ、協力してくれたのです。
優しすぎる!!
彼女の優しさを有難く思いながら、その仕事にすぐに応募しました。
彼女はクイーンズタウン空港に到着し、台湾行きの飛行機を待っている時でした。
お互いワーホリ楽しもう!とメッセージを送り合いました。
ダニーデンで彼女と出会えて、とても嬉しかったです。
夕食後、ベッドでくつろぎながら、ダニーデンの後どこにいくか、何カ所か大まかに特徴を調べて考えました。
ダニーデンに来て、私は古くから残っている町並みが好きなんだな、と発見がありました。
「オマルー」という小さい都市が、白い石から造られた、古い建造物が有名なところだと知り、次の目的地は「オマルー」に決定しました。
早速バスと、ホステルを2泊予約しました。
ダニーデンに来なきゃ、オマルーに行かなかったかもしれないな。
こんな風に、行った先での感覚や発見で、次の目的地を決めるのは楽しいな。
次の旅へのワクワクを膨らませ、眠りにつきました。
3日目、ビジターセンターでもらったパンフレットの中に、海で乗馬が出来るアクティビティがあり、事前に予約していました。
実は乗馬は、オークランドのワークワースというところで1回体験しました。
それが人生初だったのですが、大きな馬に自分1人で跨がり、ガイドなしで広大な牧場を歩いたり走ったりしてとても楽しかったので、また乗馬をしたいと思っていました。
しかし、なかなか車なしで行ける乗馬体験が無く、ウェリントンやフランツジョセフではしませんでした。
ダニーデンの牧場は、自力でバスである地点まで移動し、そこまで迎えに来てくれるサービスがあったのと、海も大好きなため、馬に乗って海に行けるなんて最高じゃん!と思い、即決でした。
遅れるのが怖かったのと、朝ご飯を外で食べたかったので、1本早いバスに乗り、ポートチャーマーズという、ダニーデン中心地から少し離れた都市のカフェに行きました。
コーヒーとスコーンで優雅に朝食。
ニュージーランドのスコーンはかなり大きいので、1個で充分、お腹いっぱいになります。
初日と2日目は天気が悪かったのですが、この日は良い天気でラッキーでした。
カフェから集合場所のバス停まで少し歩き、程なくして車が止まりました。
「サン?乗って!」
運転手のおじいさんに言われるままに、助手席に飛び乗り、牧場までドライブ。
彼の英語は早口ですが聞き取りやすくて、ありがたかったです。
日本に1度旅行したことがあり、とてもいい国だった、と話してくれました。
話しているとあっという間に牧場に到着。
準備をして、ガイドの奥さんと私でそれぞれ馬を引き、車へ向かいました。
馬小屋を牽引出来る車に乗り、海の近くまで移動。
ゆっくりしか走れないみたいで、かなり時間がかかりました。
奥さんはキウイ(ニュージーランド人)で、生まれも育ちもダニーデン。
すごいスピードでまくし立てるように喋られ、こっちの話や相づちは無視されているように感じてしまいました。
海の近くに到着。
岩をステップにして、馬の背に乗りました。
私を乗せてくれた馬は「マック」という男の子で、もう10年も人を乗せ、海辺のトラックを歩いているベテランさんでした。
安心して乗っていることが出来ました。
まずは道路、そしてトラックに入り、草を掻き分けて海へ出た瞬間。
視界が一気に開け、海が広がります。
素晴らしい絶景でした。
そのまま砂浜に出て、のんびり歩きました。
波打ち際や、砂浜の奥の方。
ある地点まで行ってUターン、トレックコースを経由して、隣のビーチへ。
たくさんの人が、こちらにスマホを向けて撮影していました。
赤ちゃんや子供のいる家族と会う度に、奥さんは自分の馬を止め、「触ってみる?」と聞くのです。
するとその後ろを歩いている私の馬も、止まらなければなりません。
4-5回それがあり、しかもお喋りも楽しそうで止まらないので、ちょっとダークな気持ちになってしまいました。
長時間海の周辺を乗馬でき、とても楽しかったのですが、奥さんと相性が良くなかったのと、いろんな人が馬を触ったり写真撮影していたこと、ずっと歩きのみだったことなどから、残念ながらオークランドで体験した時ほどの興奮感はありませんでした。
2回目の乗馬で慣れもあったのでしょうか。
少し残念な気持ちでしたが、今度は走りもあるやつにしよう、人がいない牧場内の方がいいかも、など教訓も得られました。
私のコミュニケーション能力の低さが一因だと分かっていますが、馬は好き。人はやっぱりそんなに好きじゃない。と思ってしまいました。
中心地まで戻り、ボタニックガーデンでスーパーで買った夕食を食べました。
ダニーデンは、私が古い町並みが好きなことに気付かせてくれました。
素晴らしい出会いもありました。
乗馬も再挑戦できました。
充実した3日間を過ごせました。
さて、次はオマルー!
どんな旅になるでしょう!