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九州1人旅⑩嬉野温泉&武雄温泉
電車とバスを乗り継ぎ、佐賀県嬉野温泉に到着!
予約していたゲストハウスに向かうと、かなり早い時間にも関わらず、チェックインさせてくれました。
また、ドミトリールームを予約してあったのですが、有難いことにツインルームに無料でアップグレードしてくれました!
受付の男性が、周辺の地図にマークをつけながら、食事処や日帰り温泉を親切に解説してくれました。
茶畑を見れるおすすめスポットを尋ねると、なんと午後から連れて行ってくれることに!
思いがけない嬉しい予定が入り、ルンルンです!!
これぞ、ノープラン1人旅の醍醐味!
まずは、近くの豊玉姫神社へ。
狛犬の代わりがナマズだったのと、ナマズ様も祀られておりユニークでした。
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おすすめしてもらった「平川屋」さんという、お豆腐屋さんで早めのランチにします。
温泉と同じ成分の水で豆腐を煮ると、豆腐の角が取れ、お湯が豆乳のように白くなりました。
2種のタレにつけて味わうと、まろやかでほっとする、めちゃくちゃ美味しいお豆腐でした!
豆腐とご飯はおかわり可能ですが、1回分でお腹いっぱいになりました。
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お店を出ると、行列が出来ていました。
温泉街をのんびり歩きながら、お茶の露天風呂に入りに、橋を渡って茶心の宿和楽園さんへ。
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日帰り入浴出来る時間がすごく限られているためか、私1人だけでした!
露天風呂は広々とした庭園の中にあり、急須の注ぎ口から温泉が注がれていて、一目見ただけで「好き!!!」と感じる温泉でした。
側にお茶のティーバッグが入った桶があり、「マッサージにお使いください」とあったので、香りを楽しんだり、肌に滑らせてみました。
急須は岩で、蓋のみ木で出来ていたため、もしや開くのでは…?と、好奇心に任せて蓋を持ち上げてみました。
すると、中にはたくさんのティーバッグが入っていて、お茶の入れ方そのもので、緑茶温泉を作っているんだと分かりました。
すごいアイディアですよね!
庭園に小鳥がやって来たり、お湯の音に耳を澄ませてみたり、ただリラックスして贅沢なプライベート温泉を満喫しました。
街中のお土産屋さんやお茶屋さんを覗き、嬉野茶をゲット。
ゲストハウスの方におすすめされた、大正時代の旅館をリノベーションした、「笹屋」さんで一休み。
旅館の名前をそのまま残したカフェで、中に入るとレトロな内観がとにかく素敵でした!
美味しいケーキと嬉野和紅茶をいただきました。
食器がとにかく私の好みのドストライクで、「将来こういう食器を集めたいなあ」とビジョンが湧きました。
素敵な空間で、本を読みながらケーキとコーヒーをゆっくり味わいます。
贅沢すぎる時間でした。
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用事が終わって車が空いたと電話をいただいたので、ゲストハウスに戻りました。
受付の方に、展望台に連れて行ってもらいました!
嬉野が見渡せる、気持ちの良い場所でした。
彼はゲストハウスのオーナーに惚れ込んで手伝いをしており、面白い方でした。
ロンドンに10年住んでいた経験があったり、ウェブデザイナーをしていて、今は東京の自宅と嬉野を行ったり来たりする生活、と話していました。
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来た道と反対側に少し走ると、待望の茶畑が広がっていました!
キレイな茶畑が見れて、大満足でした。
こちらは、刈られた後らしいです。
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ゲストハウスに戻り、再び銭湯へ。
シーボルトの湯という、400円程と安くて広めの銭湯で温まり、1日目終了。
翌日、今日は武雄温泉に日帰り旅行です!
バスで田舎道を進み、まずは武雄神社へ。
鳥居の両サイドに、竹が差してあって面白かったです。
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奥に進むと、大きな楠へ向かう道が。
少し歩くと、立派で荘厳な雰囲気の楠がお出迎え。
神秘的でした。
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近くにもう1箇所、大きな楠が見れるところがあり、迷子になりながらも行って来ました。
こちらは根元まで行けて、間近でその大きさを体感出来ました!
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熊本駅から阿蘇まで車で送ってくれた、フィジーで出会った大学生が、武雄図書館をおすすめしてくれたので向かいました。
新しくキレイで今風な図書館でした。
図書館だけでなく、新書も販売しており、ピンと来た本があったので購入。
併設されたスタバで、早速読みつつリラックスしました。
スタバに行くのは3年ぶりくらいでした!
久しぶりすぎて、安さと美味しさに驚きました笑
気がつくと2時間半くらい滞在し、1冊読み終えました。
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温泉に入りに、「元湯」さんへ向かいました。
温泉施設が集まっており、軽いミュージアム的な施設もあったので先に見ました。
そのまま残されている古い銭湯を見学したり、武雄温泉の簡単な解説を読んだりしました。
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元湯さんは、現在使用されている温泉施設の建物で、日本最古のものらしく、なんと明治9年に建てられたそうです!
数ある温泉の中で、元湯さんを選んだ理由はそこでした。
銭湯はリフォームされたのかキレイでしたが、天井は古い焦げ茶色の木で吹き抜けになっており、時代を感じられました。
熱めのお湯と、それより少しぬるめ(こっちもかなり熱かったです)の2つの浴槽があり、熱めの方は熱すぎて入れませんでした!
その古さが人気なのか、お客さんがたくさんいました。
目の前に平川屋さんがあったので、パフェのようなアイスを注文。
熱いくらいな体にちょうど良く、アイスも豆乳風味で濃厚でしたし、1番下に入っていたお餅がすんごく美味しかったです!
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バスで嬉野温泉に帰ります。
阿蘇で仲良くなった、オーストリア出身の彼女も今日嬉野に来るため、一緒に夜ご飯を食べることになっていました。
というのも、彼女が嬉野温泉をおすすめしてくれたから、私は行くことにしたのでした。
居酒屋に入り、お互いの阿蘇で別れてから長崎の旅行の話をしました。
湯豆腐や厚揚げ、とろろの鉄板焼きなどを美味しくいただきました。
明日唐津に行くことを話したら、何と彼女も同じ予定で、明日の夜ご飯も一緒に食べることにしました!
彼女も同じゲストハウスに宿泊だったので、一緒に帰りました。
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ゲストハウスに戻って少しすると、昨日茶畑を案内してくれた男性に遭遇。
「オーナーご夫婦が今いるから、話してみる?なかなか無い機会だよ」
「お話ししたいです!」
フロント脇の共用スペースに行くと、ご夫婦がテーブルに居て向いのイスを勧めてくれました。
気さくな奥さんと、自分をしっかり持っていてオーラがある旦那さんでした。
結論から言うと、めちゃくちゃ感動したし学びになりました。
2時間くらい話していたのですが、あっという間でびっくり!
旦那さんは目が見えないのですが、何とパラリンピック100メートルで金メダルを獲った方!
金メダリストと直にお話出来る機会なんて、そうそうありません!
彼の濃すぎる人生は、聞いていてただ驚愕でした。
演歌歌手になったり、NHKに紅白に出してくれと直談判するために3カ月かけて歩いて行ったり、日本全国を奥さんの運転で旅行したり、市議会議員選挙に出てみたり。
そして今は、ゲストハウスにチャレンジ中です。
印象に残ったのが、スキーやダイビング、シュノーケリングなど、一通りのスポーツも全部やった、というお話でした。
「目が見えないのに、スキーは怖くなかったですか?」
「そりゃ怖かったよ!それでも、やってみたかったんだ。目が見える人には負けたくないって思ってね」
他にも心に響いた言葉のメモを、そのままここにも残しておきます。
障害は大きければ大きい程、跳ね返った時幸せになれる。
死ぬまで情熱を持って、「今が1番楽しい、明日はもっと楽しい」と思って生きていきたい。
毎日今日も幸せだったとバラのスタンプを押す
死ぬときに面白い人生だったと思いたい。
最後に握手をして、お別れしました。
お話が出来て本当によかった!
世界線が変わったと思うほど、影響を与えてくれました。
ゲストハウスの名前は「アロマ」といい、検索するとHPから旦那さんのブログも読めるらしいので、ぜひ覗いてみてください!
嬉野温泉は自分がお茶好きなので、お茶の露天風呂や茶畑見学など、ウキウキでした!
そして何より、ゲストハウスのご夫婦にお会い出来て本当に感謝しています。
温泉や古い建造物を満喫できた、最高の2日間でした!!
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