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人の外見について、ワーホリに来てから思うこと

日本では、メイクするのは当たり前。
社会人のマナーとして、メイクは必須です。

どの会社でも、基本的にメイクはマナーとしてしましょう、という方針でした。

特に1社目の会社は、教育もしっかりしていて、メイクについての指定がかなりありました。
アイシャドー、チーク、リップやネイルの色指定や、髪型、アクセサリーの指定など。
空港関連の会社だったから、見た目の教育が厳しかったのかもしれませんが、当時はすごく窮屈に感じていました。

なぜ自分に似合わない、紫色のアイシャドーを使用しなければならないのか?
なぜ髪は黒でないといけないのか?
(後半はかなり明るい茶色に染めて、先輩や上司から注意されていましたが、そのまま染め続けました)

ワーホリ前は、外出する際、メイクは当たり前にするものだ、という認識でした。
メイクが好きで、新作をまめにチェックしていた時期もあれば、面倒くさいけどしなきゃ、と思っていた時期を交互に繰り返していましたが、常にメイクはしていました。

オークランドで語学学校に通っていた頃は、毎日メイクをしていました。

しかし、ウェリントンで暮らし始めてから、大きな変化がありました。
ウェリントンでは、メイクをしていない女性が多数派だったのです。
道を歩いている人から、店員さん、同僚。
最初はかなり衝撃を受けました。

オークランドでもぽつぽつ見かけたのですが、なぜかウェリントンでは、メイクしていない方が大勢いたのです。

ノーメイクの、そのままの顔でも外に出て、普通に接客しているなんて、日本だったら考えられないなあ。
むしろ、そのままの顔が好きなのかも。
メイクする時間がなかったり、面倒なのかな。

最初は様々な事を考えました。
そして徐々に、「ノーメイクでも堂々とお出かけしたり、仕事してる女性、かっこいいじゃん!」と、思うようになりました。

それから、私も真似しようと思い、段階的にメイクの工数を減らしていきました。

  1. 口紅をカット

  2. ビューラー&マスカラをカット

  3. ファンデーションをカット

そして最終的に、日焼け止めとアイブロウのみが残りました。
もちろん、友達が旅行で会いに来てくれた時や、ミートアップのイベントに参加した時など、フルメイクをする機会もありました。

しかし、自分には、毎日どうしても絶対にメイクをする必要は無かったんだ、と気がつきました。
今まで染みついてしまっていた固定観念から、解放された瞬間でした。

メイクをする時間、コスメの費用、それが浮いたことで、自由時間が増え、コストも削減。

ほぼすっぴんで外出することは、最初は恥ずかしさもありましたが、誰も私の顔なんてそんな見てないし。
すぐに恥ずかしさは消え、「自分は自分だ」と堂々と出来ました。

自分に不必要なものが削ぎ落とされたような、気持ちいい感覚でした。

もちろんメイクが好きな人や、メイクをすることで自信に繋がる人を否定したいわけではありません。
ただ、私にとってメイクは「しなければならないもの」で、面倒くさいけど義務だと思い込んでいたので、「そうじゃないんだ」と気付くことができて、視界が開けた感覚でした。


また、ニュージーランドは多民族国家なので、髪色、髪質は十人十色。
茶色、金髪、白髪、赤毛、黒。
また髪色の規則はあまり無いようで、緑や青に染めている人が図書館で働いていたり、街中でも赤やピンクなど、かなり派手な髪色の人が大勢いました。

キウイの方々は、明るい髪色で天然パーマの方が多い印象でした。

私はワーホリに向け節約のために、2年前くらいから髪を染めることを止め、地毛の真っ黒い髪で過ごしています。
今でこそ、日本人らしい黒髪もいいじゃん、と思えるようになりました。
また、フランツジョセフのレストランで働いていた時に、たまにお客さんから「あなたの髪、ステキ」「髪型、とても似合ってる」と褒めてもらえることがあり、とても嬉しかったです。


そして、アクセサリーについて。
こちらでは鼻ピアスをしている女性を、かなり見かけます。
街中ではもちろん、私が勤めた職場でも、ウェリントンのホテルのフロントには、2人。
フランツジョセフで働いていたレストランには、3人。

もちろん鼻ピアスだけでなく、耳にもジャラジャラつけている方が多くいます。
片耳だけで5個以上開いているのが普通、くらいの勢いです。

というのも、ピアスを開けやすい環境がニュージーランドにはあります。
アクセサリー屋さんで40ドル程でピアッサーを購入すると、店員さんがその場で開けてくれるのです。

日本だと病院で開けてもらうか、ピアッサーを買って自分や友達に開けてもらうか、というところですよね。

私もウェリントンで、実際に店員さんに開けてもらいました。
元々4つ、開いていたのですが、軟骨と、耳の真ん中辺りに新しく。
プロに開けてもらえるので、安心・安全で、値段もそこまで高くない。
私は耳に開けましたが、鼻にも開けてくれるみたいです。


さらに、タトゥーについて。
ニュージーランドでは、たくさんの人が当たり前のように、おしゃれとしてタトゥーを入れています。

腕やふくらはぎなど、老若男女問わず、様々なタトゥーを見かけました。
ウェリントンで住んだフラットの女の子達や、職場で出会ったキウイたちも、必ずと言っていい程。

日本ではタトゥーを入れている人はそんなに見かけませんし、少し怖い人、という印象があると思います。
しかし、海外では好きな場所に好きなタトゥーを入れていて、しかもそれが当たり前なんですよね。
国が違うとこんなに違うんだな、とタトゥーに関しても思いました。


そして、最後ファッションについて。
ニュージーランドでは、皆がそれぞれ着たい服を着ている感じがします。
ぽっちゃり体型でも、お腹が大胆に出る服を着たり。
足が細くなくても、ショーパンやスカートを履いたり。
胸元や背中が大きく開いた、際どい服を着ていたり。
男の人がかわいいワンピースを着ていたり。
寒くても、半袖やタンクトップ1枚の人がたくさんいたり。

人にどう見られるか、ではなく、自分が何を着たいか、に全振りしているファッションなのです。

日本は痩せている人がかわいい、とされる風潮が強いかと思います。
逆にニュージーランドでは、体型の事なんかお構いなし!
むしろ、ふくよかでハッピーそうな、明るい方をたくさん見かけます。
食事を思いっきり楽しみ、自分がいいなら体型なんて気にしない。

それもありなんだ、と気付かせてくれました。


派手な髪色の店員さんが、優しく笑顔で接客してくれたり。
鼻ピアスの店員さんが、気さくに話しかけてくれたり。
もちろん、無愛想な人だっているのは、見た目に関係なく当たり前。

結局、人は見た目で判断できない。
してはいけない。

だから人にどう見られるか気にせず、自分らしいスタイル、自分が好きなスタイルをしたらいい。

自分らしいスタイルで働ける自由があるのは、ニュージーランドの魅力の1つだなあと思います。
マナーに厳しい日本にいたからこそ、魅力に感じる点かもしれません。

日本に帰っても、自分らしいスタイルを貫いていこう。

これを書きながら、静かに決意を固めました。




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