メンタル考慮オートリルートを実行しました
自宅まで、およそ2キロメートルです。が、3時間くらいかかります。
—…神こ…速……線は事……め2キロの渋滞です。松原線は大規模な工事のため、喜連瓜破と三宅ジャンクションとの間が通行止めですのでご注意ください。次のトラフィック・インフォメーションは、16時40分ごろを—
これから数年はこの交通情報と付き合うこととなる。この区間は通常10分ほどで通過できる。しかし現在は橋げたの入れ替え工事のため通行止めで、高速道路だけで迂回すると4倍の40分を要するという。
迂回するか?下道で行くか?私なら高速道路で迂回するね。
家ってどんな場所だろう。雨風を防いで心身を休めるところか。
上のドラマの主人公、ジホは自ら家を飛び出した。若くしていきなり結婚し、子供を授かった弟とそのパートナー。このままでは自分は夢をあきらめ、彼らの”子守り‘’になるざるを得ない。そうなる前に。
下の小説の主人公、スーザンも自ら家を飛び出した。生活の中心であった夫婦間の愛の存在を疑い、主婦で妻で母である人生から逃げるように新しい居場所を求めて。
二人のにとってカタツムリの殻とは安らぎのある居場所だ。それは自分の家であるとは限らない。
金曜日の夜7時半。私も家を飛び出した。(出かけただけです。)
時間をかけて待ち合わせ場所へ。
用事は30秒で済んだ。ただ書類を返しに行っただけだが、まるで初恋の二人のようなぎこちない会話で別々の方向に改札口を後にした。二人ともただのコミュ障である。
地上にでたら困惑した。「ここどこ?」普通に迷子だ。大阪に22年間住んでおきながら、市内の地理は全く分からない。駅名は大阪メトロ堺筋線、北浜駅。
とりあえず帰りたくない。あの窮屈な家の雰囲気よりも、夜の街の排気ガスのほうが心に優しい。肺には優しくないけど。
右手にz50、左手にz5。唇に胃酸、背中にカメラバッグ。ニコン万歳!
スナップ開始!
マニュアルモードの宿命、慌てて撮ったから意味不明な写真。だがそれでいい。てか人いなさすぎ怖い。
出会って3秒で連写。郵便ポストの上に置かれた鍵とヘパリーゼ。私も胃がむかむかするのよ。これ自転車の鍵かな。こういうときはフルフレームのz5のほうが有利だね。ボケが大きい。
おいおいまだ21時台だぞ、もうそんなに酔ってるんか。あんたらはそこのホテルにでも格納されとけや。足取りぎこちないカップルの脇を、シラフでカメラ二台を持って歩く。背筋を伸ばして堂々と。ゆるふわ樹海ボーイは今日も愉快に元気。信号無視する車に中指立ててみたり。
出口か。外から見れば入口か。そろそろ帰らないとな。自分の意志とは関係なく、家は帰るものだからな。ところでここはどこなんだろうな…。
足取り重く、大きく遠回りして家に帰る。御堂筋線も堺筋線も工事はしていないけど。ゆっくり。街を見ながら。帰る。牛歩で。明日はどうしようかな。
無意味な独立心は社会、経済にとっては損らしい。知ったこっちゃない、そんな全体主義的な議論。こっちは個人だぞ、あ?
このままでは駄目である。エンドロールが終わるまでに、次にやることを決めなくては。
スナップ終了!
お試し記事でした。ここまで読んだあなたは相当な暇人ですね、ありがとう!思いつきスナップなので写真が少ないし大したことも書けないしgdgdだ。まともに人向けに文章書くのは中学校以来だし、そもそも書いてたのは論説文だし、自己表現としての文字は難しいね。とりあえず、「おうちに帰りたくないよー」っていう文章でした。Manic !
参考文献
↑このドラマ、邦題のせいでややこしい。元のタイトルは「この人生は初めてだから」。確かにラブコメではあるが、ジェンダー、固定概念、結婚など男女にまつわる韓国の社会問題とそれに翻弄される若者たちもテーマ(だと思っている)。簡単に言えば、逃げ恥のパワーアップ版。あと猫かわいい。日本人が共感できることも多く好きなドラマの一つです。
↑上のドラマに出てきた短編。読んでみたらかなり得られるものがあって、隙あらば引用している。これからも引用する。猫は出てきません。
↑好き。猫は出てきません。
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