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シャロン、君の声が小さくなる

中村佳穂さんの「シャロン」という曲は、「口うつしロマンス」というepに収められていて、そのCDは再生産されておらず、もう手に入らないので、正確な歌詞が分からない。
その歌詞の一文一文は漢字なのか、ひらがななのか、とても気になるのだが、今のところ知る方法がない。
曲は佳穂さんの公式YouTubeで聴ける。

何度観たか分からないし、聴くたびに、心を鎮めてくれたり、心を正常に戻してくれたり、必ず心の中の、その時々の「何か」に共鳴する、とても大切な曲になっている。
佳穂さんのライヴで聴いた時には、そこかしこからすすり泣きが聞こえた。
多くの人の救いになっている曲なのでしょう。

さて、歌詞を聴き取りながら書き起こしてみる。



シャロン、君の声が小さくなる
僕の中で何かが動いてるんだ
君に会ったのを最後にして
さぁ、僕は行かなきゃ
さぁ、僕は行かなきゃ

シャロン、君の声が小さくなる
なかなかに秋は終わらないよ
君のように泣いてみたいよ
あぁ、ちょっと笑ってしまうね

トコトコ歩く、あなたには
僕の気持ちは聴こえてない
トコトコ歩く、あなたには
僕の気持ちは聴こえてない

シャロンのように優しく
シャロンのようになめらかに
シャロンのように、シャロンのように
きれいな言葉で

トコトコ歩く、あなたには
僕の気持ちは聴こえてない
トコトコ歩く、あなたには
僕の気持ちは聴こえてない

シャロンのように優しく
シャロンのようにしなやかに
シャロンのように、シャロンのように
きれいな言葉で

これで合っているのだろうか。
シャロンというのはシャローム(シャーローン)から派生しているヘブライ語で「平和」という意味らしい。

2回目の「トコトコ歩く」の直後にポンと鳴る「ソ」のピアノの音が、時間を止める。
体の奥に入り込んで、しとやかに共鳴する。

その音が、掬い上げる。
混濁した闇の中から、嘘のない純粋なものを。