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note卒業という日の想像

「文章を書くことができなくて……」

卒論に意欲の向かない、長女が呟いた。
文章書くのは慣れだよね、と私も呟いた。


「文章にまとめたりアウトプットの練習で、お母さんはnoteをしているよ。」


「そう、友達も最近noteを始めて、同じこと言ってた。」
「そう言えば、お母さんもnoteをやってたよね。」


「友達もnote始めたんだ〜。」


「うん、その子も私と一緒で文章書くのが苦手で、始めたらしい。」
「お母さんはそこで、どんなこと書いているの?」


珍しく、娘が興味を示した。




以前から、私がnoteをしていることを娘は知っているけれど、
プライベートは互いにあまり干渉し合わない家族。

noteを知っても「そうなんだ」以上、
といった具合。
それ以上詮索されても、私も嫌な気持ちもあった。
私としても、程良い距離感が丁度良い。

娘や家族に読まれることは、
自分の日記を覗かれるような気持ちに似て、
内側の心を家族に開示したくないという気持ちが
どこかにあった。




先日、読んでいた記事の中で、
noteの卒業についての文章に触れた。

考えたこともなかったな……

noteの卒業、つまり、
noteを離れる時にどうするか?

noteを離れたいと思ったことがないし、
noteを続けることしか考えてなかったので、
noteを離れるという選択肢が私にはなかった。

noteを離れることについて、
考えもしてこなかったことに気付かされた。

なんともお気楽だ。


noteをする意味みたいなものが自分の中にあり、
どちらかといえば、
細くとも長く続けていくものだけを見ていた。

だが、いつかは終わりは来る。
必ず……

noteを終える時、私は何を考えるだろうか……

いつになるかは、わからないけれど、
それはすぐかもしれないし、先かもしれない。
卒業という形かもしれないし、
死を迎える時かもしれない。

もし、noteを止める、或いは、止まった場合、
私はこれまで書いてきた、
これまでの愛でてきた作品たちをどうするだろう……

私の宝箱を、どうしたいだろうか?




初めて、想像してみた。

出て来た考えは二つ。


①潔く、きっぱりさっぱり消す。

何もなかったかのように
幻や夢のように
私の姿を忘れてもらうために

家族に読まれないように
家族が知らないままに
そっと、私の胸だけの秘め事にするように


そうしたい、気持ちがある。
でも……

娘たちへの想いを綴っても来ている。
私がどのように思っていたり考えていたか、
普段口にすることはない胸の内を言葉にしている。

母はこんなことを思っていたんだな。
いつか、そんな風に娘たちに感じてもらいたい。

そんな気持ちも湧いてきた。

娘たちへの残す、お手紙のようにも感じた。
ここには、私の生きた言葉が綴られているから……

そう思ったら、なんだか娘たちのために、
残しておきたくもなった。


②noteを卒業しても、記録を残す。

娘たちが読んだら、その後は娘と相談して決めようと思う。


このnoteには、私の軌跡、足跡が記されている。
私の言葉がここで生きている。




私も未だ、捨てられない手紙がある。
母からの手紙と父からの手紙。

両親の書いた文字や文章から
母と父の気持ちや想いがギュっと詰まっていて
心に伝わってくる。

長女は、10歳の時に渡した手紙を
学校のカバンにいつも入れて、
高校3年生まで過ごしていた。

次女は、19年間のお弁当の終了の日の
私からのメモ書きのような手紙を
大切にしまっている。

言葉には心が宿っている。


私が親からの手紙を宝物にしているように
娘たちも親からの手紙は宝物なのだ。

そんなことを思い出していた。




私のnoteに興味を持った、娘へ
初めてアカウントを教えた。

でも、まだ、読まれたくないから……

アカウントを送るのではなくて、
アカウントをスクショして送って、

これだよ!って。

読みに行くには、
ググらないと読みに行けないようにして
一手間を残した。

一手間かけてまで、読みにはいかなだろうから。


いつか、娘たちが読む日が来るのかな……


noteの卒業を想像してみてから、

そんな日を夢見始めた。






・・お読みいただきありがとうございます・・


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ゆうゆう yu-yu
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