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経営のお悩み相談15|接待交際費の内容メモは、なぜ必要?
サンカラの税理士の柿本です。
今日は冬を先取りしたかのような寒さでした。
今朝コートを着ずに家を出る選択をした自分を呪いながら、今パソコンをカタカタ叩いております。
さて、今週は、メルマガ読者のみなさんからいただいたご質問に専門家が答える、Q&Aの時間です。
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今回はペンネーム 匿名希望さん(経営者・サービス業)からのご質問です。
質問内容
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税理士から接待交際費の内容をメモしておくように言われ(誰と行ったかなど)たのですが、これは必須なのでしょうか?
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そもそも接待交際費とは
「交際費、接待費、機密費、その他の費用で法人がその得意先、仕入先その他事業に関係ある者等に対する接待、供応、慰安、贈答その他これらに類する行為のために支出するもの」をいいます。
いきなり余談で恐縮ですが、
よく領収書を持参され「これは交際費として経費にできますか?」という質問されることが多いのですが、
この類の質問に対しては、まずは「経費にするのが後ろめたくなければ」と答えています。
その場で「うーん…」と悩まれるものはだいたい経費じゃないな、というのが実務家としての感想です(苦笑)
接待交際費の損金算入には限度がある
大雑把な説明になりますが、中小企業では接待交際費を損金にできる額は800万円まで、というルールがあります。
それを超える接待交際費は税務上は損金にできません。
また、そもそも接待交際費は損金なのか疑われやすい項目でもあるため、あまりに多額に上がっていると税務調査のときに詰められるという危険もあるでしょう。
そのため、会社では接待交際費を抑えたいという意識がはたらきます。
なぜ内容をメモしておいたほうがよい?
さて、ここで質問に戻りますが、匿名希望さんのおっしゃるとおり、税理士としては内容をメモしておくよう指導することが多いです。
これには大きく二つの理由があります。
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