今見ると、16-17のモナコが豪華すぎるという話
今回から新たなシリーズをやりたいと思います!!
新シリーズは、私が印象的だった昔のある1試合を振り返って、そのチームについて振り返っていくという企画です。
昔のチームを今振り返ることで、懐かしむと同時になにか新たな発見があるのではないかと思い、この企画をやることにしました。
1発目は16-17シーズンのASモナコです👏👏
なぜ、16-17シーズンのモナコにしたかという理由は、たまたま昔のチャンピオンズリーグをみていて懐かしくなったからです。(笑)
16-17シーズンの成績
リーグアン 優勝
クープ・ドゥフランス ベスト4
クープ・ドゥラ・リーグ 準優勝
チャンピオンズリーグ ベスト4
まず、リーグ戦では1999‐2000年シーズン以来17シーズンぶりの優勝。21世紀に入ってからは初めての優勝したシーズンになった。この年の前の3シーズンは、2位、3位、3位という成績で優勝争いをしながら逃し続けていた。12-13シーズンから4連覇をしているパリサンジェルマンを抑えてついに優勝を手にすることができたのだった。
そして、この年モナコが注目をされる要因となったチャンピオンズリーグは、堂々のベスト4!グループEに入ったモナコは、バイエル・レバークーゼン、トッテナム・ホットスパー、 CSKAモスクワと同組になり1位で突破。決勝トーナメントでは、マンチェスターシティ、ボルシアドルトムントという強豪を破りチャンピオンズリーグに旋風を巻き起こした。
16-17シーズンのモナコはこういったシーズンでした。
印象的だったマンチェスターシティ戦
私は、16-17シーズンのモナコを初めて見たのが恥ずかしい話だが、マンチェスターシティとのチャンピオンズリーグの試合だった。
この2試合は非常に印象的で記憶に残る試合であった。
1st leg 5対3 2nd leg 3対1 合計6対6
撃ち合いになったこの試合、アウェーゴール差によりモナコが勝利した。
データを見ると面白いのだが、
1st legモナコはシティに62%ボール支配されながら、シュートをシティの倍放ち敗北。対して2nd legはボール支配率がほぼ五分でシュート数はシティの倍で勝利。というデータで終始シュート数でシティを上回っていた。
私が印象的だったのは、ファルカオの2ゴールである。1ゴール目は、ファビーニョの完璧なクロスにダイビングヘッド。フォビーニョのクロスの精度とファルカオのストライカーらしいシュートが印象的である。そして、2ゴール目は、誰もが騙されるループシュートに私は度肝を抜かれた。
当時の所属メンバー
今見るとすごいのが16-17シーズンのモナコのメンバーである。
私が、印象的だったチャンピオンズリーグのマンチェスターシティ戦からメンバーを振り返る。
1st leg 4-4-2
GK スバシッチ
DFバンジャマン・メンディ アンドレア・ラッジ カミル・グリク ジブリル・シディベ
MFトマ・レマル ティエムエ・バカヨコ ファビーニョ ベルナルド・シウバ
FWキリアン・ムバッペ ラダメル・ファルカオ
この試合から約4年経つが、今見ると豪華なメンバーである。今や世界のトップオブトップで活躍する選手が大勢いる。
このスタメンの中で16-17シーズン終了後、移籍した選手は4名。17-18シーズン終了後、移籍した選手は2名。という結果が調べてわかった。11分の6がステップアップを果たしたのだ。この数字はなかなか近年でも稀だろう。
スッテプアップしていった選手を軽く紹介していきたい。
【バンジャマン・メンディ】
2nd leg 2点目をアシスト
16-17シーズン終了後にマンチェスターシティに移籍。
名将ビエルサのもとマルセイユで名をあげ、モナコへ移籍。レマルが空けたスペースにメンディが走り込み、迫力のあるクロスでアシスト。このシーズンのモナコの鉄板パターンで、攻撃的なサイドバックとしてチームを引っ張っていた。恵まれた体格と上下のアップダウン、多彩なクロスなどがペップ・グアルディオラに認められ翌年マンチェスターシティへ移籍した。当時、ディフェンダーとして最高額の移籍金だった。移籍後は、要所要所で活躍を見せるも、ケガが多く稼働率が低い状況である。
【トマ・レマル】
1st leg 3点目をアシスト
2nd leg 3点目をアシスト
17-18シーズン終了後にアトレティコ・マドリードに移籍。
柔らかいボールタッチと重心の低いドリブルで相手を翻弄させる。左サイドから中央に入っていき、そこからラストパスやシュートを狙える選手である。16-17シーズン、公式戦では13ゴール14アシストを記録し翌々年にシメオネ率いるアトレティコ・マドリードへ移籍した。移籍後、苦しいシーズンが続いたが今シーズンようやく適材適所に置かれ本来のパフォーマンスを取り戻しつつある。
【ティエムエ・バカヨコ】
2nd leg 1ゴール
16-17シーズン終了後にチェルシーFCに移籍。
バカヨコは大型な体格を生かした潰し屋である。フィジカルコンタクトに優れるバカヨコは、隣に頭の良いファビーニョを置き思い切ってボールを奪いに行くことができる。機動力と推進力が持ち味であるため、ファビーニョとの補完性は抜群であった。足元の技術も高く、ボールを奪われない高いキープ力もある。16-17シーズンのプレミアリーグ王者のコンテ率いるチェルシーへ引き抜かれた。その後、ミラン、モナコを経て現在ナポリでプレーしている。
【ファビーニョ】
1st leg 1、2点目をアシスト
2nd leg 1ゴール
17-18シーズン終了後に リヴァプールFCに移籍。
もともとサイドバックの選手だったが、的確なポジショニングと試合を読める頭の良さなどが評価されボランチにコンバート。16-17シーズンはボランチながら公式戦12ゴール4アシストをマークした。16-17シーズン終了後ビッグチームからのオファーが多数あったが、モナコが主力を流出したことから残留。翌年に、クロップ率いるリヴァプールに移籍。シーズンを追うごとに徐々に主力に定着し、今やリヴァプールには欠かせない存在に成長した。
【ベルナルド・シウバ】
2nd leg 1点目をアシスト
16-17シーズン終了後にメンディとともに、マンチェスターシティに移籍。
卓越したボールコントロールでゴールとアシストを量産し、16-17シーズン、公式戦11ゴール10アシストを記録。攻撃的ミッドフィルダーとして必要な能力をすべて高水準でこなす天才レフティー。シティ移籍後も活躍を見せ、チームのタイトルに貢献。ペップから、「彼を先発から外すなんてあり得ない。今のチームは彼とあとの10人で成り立っているからね」と言わしめるまでに成長した。
【キリアン・ムバッペ】
1st leg 1ゴール
2nd leg 1ゴール
16-17シーズン終了後に パリ・サンジェルマンに移籍。
今やサッカー界を代表する選手までに成長したムバッペだが、ブレイクしたのは16-17シーズンである。ファルカオと組む2トップはリーグ屈指の破壊力で、当時はアンリ2世と呼ばれていた。前年の15-16シーズンはトップチームでの公式戦12試合で1ゴール1アシストだったのに対し、このシーズンは43試合に出場し、25ゴール8アシストを記録した。その活躍が認められ、多くのビッククラブがオファーしたが最終的には、パリサンジェルマンを選択。その後は、皆がご存じの通り活躍をし、次期バロンドール候補の一人である。
6選手の共通点
以上の選手たちが、シーズンの翌年、あるいは翌々年に移籍した選手たちである。私はこの6選手に共通していることを見つけた。マンチェスターシティとの2試合でゴールやアシストといった形で結果を残してるのだ。やはり、ビッククラブに移籍するためにはこういった全世界が注目するビックマッチで結果を残すということが重要であることが改めてわかった。ザルツブルク時代にリバプール相手に得点した南野拓実もそうだろう。以前からリストアップしていただろうが、ビックマッチで活躍できる勝負強さみたいなものはビッククラブに移籍するために重要な点であるということだろう。
終わりに
いかがだったでしょうか!
今見るとすごいスタメンだなぁととても思います(笑)
このシーズン、モナコはリーグ1位の107得点決めています。得点ランキングを見ると21得点で3位のラダメル・ファルカオ。15得点で5位のキリアン・ムバッペがランクインしており、2トップがいかに強烈なだったのかわかります。またアシストランキングでは、トマ・レマルが10アシストで2位。ベルナルド・シウバが9アシストで3位。キリアン・ムバッペが8アシストで4位という結果でした。様々なシチュエーションから得点できる魅力的なチームだったということでしょう。
あれから4年が経っていますが、このメンバーが今集結したらどういったチームになるか気になりますね。
以上、16-17シーズンのASモナコの紹介でした。
ありがとうございました!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?