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金の切れ目が縁の切れ目
離婚が本格的に頭にちらつき始めてから,実際に決意して行動をするまでに、大体半年近くありましたが,私は"離婚"するのに必要なことだとか手続きだとかは調べていました。
知っておけばいつか役に立つかも,という気持ちで。
法的なことをネットで調べるのもそうだけど,それよりも離婚経験のある方のブログやなんかをかなり読み込んでいました。
不貞が理由での離婚の流れ・子持ちで持ち家で、ひとまず実家が頼りになる などなど 自分と同じようなパターンのものを見つけては読み込んでいました。
養育費・慰謝料・姓変更・公証役場・家裁・手続きの順番と流れ,子供の学校の手続き、等々、ある程度理解を深めていきました。
ただ、調べ上げてはいても,実際に離婚をしようかどうか、離婚したいのかどうかは自分でもよくわからなかった。
離婚したいから調べてはいるものの,ぶっちゃけ、勇気がなかった。
実際に離婚が私の人生に起こるだなんてことも、その先にどんなことが待っているのかの想像力も、まったく持ち合わせてなかったから……。
そこにきて、旦那が、未婚だと騙してた女の子さんへの400万の慰謝料を払わなければならなくなったことが起こって,こいつといるといつまでも生活が安定しないんだな と、離婚を決めたわけです。
なぜなら結婚前に作った借金も800万あって、それを9年間やりくりしてやっと完済したところだったから。
あれだけ悩んで考えて悶々とする日々に、パコーーンと"離婚"がハマった感じがしました。
答えが出せたじゃん!と、自分でも驚きました。
これがなければ離婚しなかったのか,そうかもしれない。
というか、いつまでも決断できなかったかもしれない。
だから、ある意味,最終的にドカーンという事件が起きたことで,私は決断できました。
10年以上経って思うのは,私がこの人から離れたほうがいいっていう、強制終了みたいな形を、神様が寄越してくださったのかな、なんて思ったりもする。
元夫は鬼畜だ。
それまでの私は,度重なる不倫で傷めつけられ,たまに逆ギレされ、散々話し合いをして謝られ,彼への情と自分の経済力のなさや子供達のことを考えて仕方なく許し,治りかけの傷にまた塩を塗られる を繰り返してたことによって,感情も麻痺してた。
全てを書き記したわけではないが,浮気が発覚するたびに、あれだけ時間をかけて話し合って、ぐちゃぐちゃに泣いて疲れ果てて,心が壊されて,なんとか立ち直らなきゃと子供の前では笑顔で振る舞う毎日の積み重ね。
その積み重ねで,なんとかまたフラフラと立ち上がったその瞬間にまた、ボカーンと不倫をされて、また話し合って……
の繰り返し。
不毛にも程がある。
悩んだ時間を返せとも思う。
結局ね、不倫するためについてきた嘘(会社に泊まるとか,仕事で遅くなるとか)に加えて,彼の謝罪とか、もうしないからという誓いとか、家族に見せる優しさまでもが、すべて薄っぺらな嘘だったんだなぁと、だから繰り返せるんだな,と。
この人は自分のことしか考えてないんだな,と。
私、ずっと、愛されてなかったんだな
と、やっと、やーっと、理解できた。
本当に悲しいことだと思った。
そして、愛されてなかった という事実は,今までで1番の特大ダメージとして、私の心の中央にめり込みました。
最後の方は期待なんてほとんどなかったのに、
私は自分が愛されているとなぜ思ってしまっていたのか。
自分の情けなさとかバカさ加減とかも、全部が見えてきて,ようやく現実が見えて,何を言われても心が動かなくなった感覚はもはや、感情の死を意味したんだと思います。
ただ。
あの時読み耽っていた数々のブログと,調べあげていた諸々の離婚作業は、大変意味のあることとなり,3人子持ちの忙しい身ながらスピーディーに離婚ができたわけです。
自分、おつかれ。