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映画『青春の殺人者』の思い出

公開当時高校2年生だった。大阪の映画館で見た時の衝撃は忘れられない。その年のキネマ旬報第1位は文句ない評価だった。
浪人が決まった19歳の春に『19歳の地図』とオールナイトで観るというイベントがあった。
舞台上には長谷川和彦監督と柳町監督、トークショーが開催されたが、場内は柳町ファンで一杯、長谷川監督にはアウェイ状態で『青春の殺人者』に批判的な声が会場から上がった。その批判が腑に落ちないものばかりで腹が立った。人の好い長谷川監督は弱気の返答しかできず、歯がゆい思いをしながら聞いていた。
あの夜から今日までに名画座で再見し、サントラを聴き、CSで録画したDVDを何度も見返して、市販のブルーレイを買って年に3回は見続けている程大好きな映画だ。

そんな私には『太陽を盗んだ男』は物足りない。断然『青春の殺人者』の方が傑作だ。

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河村光彦
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