傘づくりは傘職人だけじゃない! 機織(はたおり)町の職人を訪ねて ①生地 編
私たちは創業以来、日本製の傘を作っています。
でも、傘を作っているのは傘職人だけではありません。
傘をお客様の手に届けるまでに、傘職人以外のたくさんの職人さんの手を借りています。
私たちは、伝統的な技術を守り続けている職人に支えられて、傘をつくることができています。そんな日本屈指の機織り町である山梨県にいる傘に欠かせない職人たちを、昨年SUNチームが訪ねました。
その時のレポートと共に、傘づくりを支える職人たちをシリーズでご紹介します。初回は【生地 篇】です
生地ができるまで
そんな私たちの生活に欠かせない生地。
洋服、タオル、カーテン、寝具、クッション、カーペット、そして傘。
私たちは生地に囲まれて生きているといっても過言ではありません。
今回私たちが訪れた山梨県の東部、富士山の麓に広がる郡内地域は、1000年以上も前から織物業が営まれている織物の産地です。
美しい色柄を配した繊細で上質な織物は、かつては「甲斐絹」として知られていました。高級服地やインテリア生地、裏地の産地として発展し、近年も傘やネクタイ、ストール、バッグ、インテリア雑貨など、日々の暮らしを彩る多くの製品が生まれ、人気を集めています。
生地に欠かせないもの、それは、「糸」です。
全ての生地は糸からできています。
原材料を糸にする「紡績」。
この糸と糸を撚り合わせる「撚糸(ねんし)」。
ここでようやく生地が織れるのです。
11月はじめのよく晴れた日、私たちは、創業157年を誇る槙田商店を訪ねました。
富士山のお膝元、山梨県南都留郡に本社と工場を構える槙田商店さんは、
創業当時は甲斐絹問屋として、そして今で郡内地域の織物産業の活性化のために事業をされている素敵な会社です。
現在は、オリジナルブランドの傘の製造・販売もされています。
社内に傘作り工房を備え、国内では他に類のない生地作りから傘作りまで社内で一貫して生産できるメーカーでもあります。
そんなものづくりの現場を見学しました。
圧巻の電子ジャガード織り機
槙田商店さんで使っているのは、富士山の天然水で染めている糸。
聞いただけで、なんだか神秘的で、高尚な感じがしますよね。
富士山に降った雨や雪が地中深く浸みこみ、長い時間をかけて濾過される。
硬度も低く染色を邪魔する物質が少ないため、色鮮やかな染色ができるそうです。
槙田商店さんは創業当時から「人と設備」に投資を惜しまない会社で、さらに「他に負けないものづくり」にかける想いは熱く、27年前に電子ジャガード織り機を6台も導入されたんです。
工場にもお邪魔しましたが、その光景はとても迫力があり機織りの速さにも音にも圧倒されました!
色柄は全て社内のテキスタイルデザイナーが考えているのだそう。
自分の考案した生地が製品になるって、やりがいのある仕事ですよね。
そんな土地の恵みと、デザイナーさん、染色の職人さん、そして傘職人など、専門家の叡智が集結したのが槙田商店さんの傘です。
たくさんの人が関わってくださって、一本の傘ができると改めて感じました。
槙田商店さんの傘、とっても素敵でした✨
製品のネーミングもとても上手で、おもわず開いてみたくなるものばかり。お近くの方はSHOPがオススメですが、オンラインショップもあるのでぜひご覧ください。
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