「やさタロ」は、こうして産まれた。
「やさしいタロット」の始まりは、
「中学生でもわかる、使えるタロットを作りたい」
でした。
時は遡って、去年の夏。
知り合いに、タロットの話が好きな子がいて、
(NOプロ。一般人。っていうか未成年。)
何度も私にタロットの話題で話しかけてくれていたのですが、
私が彼女と同じような年齢だった頃、そうだったように、
「タロットカードの名前を覚える」ので、精一杯みたいでした。
まぁ、彼女はそれだけでも楽しいようでしたが、
私が気になって仕方がなかったことが、
彼女が「死神」とか「吊るされた男」とか「塔」とかのカードについて、
「あー、(運勢)悪いわ。」とか
「これは、死刑囚なんだよ」とか(何だそりゃ)
すんごくざっくりな悪いイメージを持っていること。
「タロットには、悪いカードはないんです!」
ということを、普段から口を酸っぱくして主張している私からすると、
そりゃあもう、かなり気になっていて、
でも、せっかく楽しくタロット触ってるのに、
そこに水をさすのも憚られるし、
子どもに対してプロの知識をひけらかすのも何だか嫌だし、
で、苦笑するしかなかったんですよね。
カード占いも、
「いいよ!」「悪いよ!」のどっちか、という、
なかなかなザックリ具合で、
タロットを楽しんでくれて嬉しい反面、
突っ込みたいところだらけで、
すんごく悶絶してたんですよ。
ぜひ、彼女のやる気を削ぐことなく、楽しんでタロット占いが上達できるツールを作りたい!
「タロットの意味」を、正しく、楽しんで
自然に覚えることができるカードを作りたい!!!
じゃないと、私が我慢ならない!!!!!!
っていうのが、実は最初の動機でした(笑)
なので、彼女に約束しました。
「あなたのために、タロットを作るよ。だからちょっと待ってて」
そこからは、寝ても覚めても、
「中学生でもわかるタロット」
のことで、頭がいっぱいの日々。
最初のアイディアを思いついてからは、止まらなくて、
隙間時間を惜しむように、暇さえあれば、ノート開いて、
ちっちゃい字で夢中でメモをしました。
ノートの草案が出来上がったら、
次は早くカードにしてみたくて、
毎日、コツコツ、下書きを描いた。
でも、そこからは、そんなにスイスイは進まなくて。
22枚のタロットと、一枚一枚向き合って、
どれだけ頑張っても、
一日1枚か2枚しか進まない。
どれだけ描いても進んだ気がしなくて、
結構、気が遠くなった。
でも、無理やり描いても、いい絵は描けない、って思ってたので、
無理はしすぎないように、楽しんで愛おしんで描くことを大事にした。
でも、毎日ストイックに描いていたわけじゃなくて、
結構、疲れて何日も放置してたり、してました。
描き始めた頃は、コロナウイルスなんて、影も形もありませんでした。
でも、コロナで休校が決まったことで、
私は、このタロットの制作以外の全ての仕事が無くなりました。
「描くしかない」
「描くことしかできない」
というか
「描く以外の選択肢がない」
「描かない理由が一切ない」
状態に、なってしまった。
ので、
描いたよね。
毎日毎日、描いたよ。
描いてる最中に、ぬりえの構想が降りてきて、
それを思いついちゃったら、もう、やってみたくて仕方がなくて、
一人で、
「早く!早く試作品を完成させて、試したい!!!!」
って、ギャーギャー言いながらやってました。
「やさしいタロット」の構想は、
まだ、私の頭の中とノートの細かい字のメモしかなくて、
「意味しらタロット」のチームに、
「めっちゃ面白いカードができるはずだから、完成したら、見て!」
と叫んでも、
「お、おう。」
っていうリアクションだった。
「色は、いつ塗るの?」
って言われて、
「塗らないの!!!」
と、興奮して答えても、
「は?え?そうなの?」
っていうリアクション。
そうでしょうよ。そうでしょうよ。
これは、やってみないと、わからない。
何が何でも、現物を見せて、体験してもらわないと、伝わらない。
というわけで、
時間の足りなさと、体力のなさに悶絶しながら、
試作品を作りました。
試作品の完成を優先したので、
実は、この時点では、「うーん、気に入らないのであとで描き直すわ」っていう、(仮)になっていた絵柄も複数ありました。
↓「5 教皇」の仮バージョン。これはこれでめんこい。
本バージョンはこちら。↓小顔になりました(笑)
とりあえず、カードの形にして、
シャッフルして引けるようにして、
ぬりえをできるように!
ということのみに重点を置いて描きあげて、
コンビニのコピー機でワクワクしながらPDFにして、
ラミネーターでやっつけの試作品一号を作りました。
そして、北海道を縦断して、テレワークしているチームの3人が大集合。
実は「チーム意味しら」は、最初からずっと遠隔チーム。
なので、実は、実際に3人が揃ってリアルで顔を合わせたのは、なんとこれが2回目。
で、初めての「タロットぬりえワーク」をやってみた。
やってみたら、もう、鼻血が出るほど思い通りで、
私は、脳からドーパミン、ドバドバ出てました。
チームの二人にも、びっくりされて、
「やさしいタロット」が、
この日、やっと、
この世に形になった。と、思いました。
そこからは、製品化に向けて、
試作の繰り返し。
約束した「彼女」とは、
この3月にお別れだったので、
製品化は間に合いませんでしたが、
手作りした試作品を無事にプレゼントすることができました。
そして、色々と試行錯誤や改良、
幾度もの描き直しを経て出来上がったのが、
製品版「やさしいタロット」です。
タロットの世界を、やさしく、わかりやすく伝えたい。
タロットの世界に親しんで、もっと知りたい、って思ってほしい。
そして、いつか、もっと知りたい、って思った時に、
その学びがスムーズになるような、
そんな「タロットを学ぶ準備」が、自然にできるような、
そんなカードを作りたい。
そう思って、色々と工夫を盛り込みました。
ダテに、元小学校教師じゃないですよ!
かけ算を学ぶ前に、足し算を学ぶように。
割り算を学ぶ前に、かけ算を学ぶように。
次への学びの足がかりになるような、
そんなカードができた自信があります(^^)
ぜひ、あなたのファーストタロットに、
選んでもらえたら嬉しいです。
note継続更新チャレンジ 現在継続日数 100日