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ウィンブルドンを現地で楽しむには?テニスのグランドスラムを巡るコンサルタントがお薦めする大会別チケットの取り方と楽しみ方

いよいよ、ウィンブルドンが始まりましたね!

僕は、子どもの頃からテニスが大好き!中でも錦織圭選手の大ファンです。ファンが過ぎて、錦織選手が行きつけだというお店には全て訪問しましたし、フロリダのディズニーワールド旅行中に、錦織選手の練習場所を見学に行くほどです(それでもまだ、会えたことはないのですが)。

「テニスのグランドスラム(四大大会)を巡ったり、錦織選手の聖地巡ったり……そんなことやってるコンサルタントは、小林さんくらいですよ?」

と周囲からつっこまれ、最近ようやく「これが普通ではないのだ」と自覚しました。

長らく怪我で離脱していた錦織選手が、先月復帰戦でいきなりの優勝。僕のテニス熱がまたフツフツと煮えたぎってきました。さらに昨日はウィンブルドンで綿貫陽介選手が2日がかりのフルセットを激戦で制し、初出場初試合で大逆転勝利!ここからの活躍がさらに楽しみです!

そこで本日のnoteでは、いつもとは少し趣向を変えて、ウィンブルドンをはじめテニス四大大会それぞれの楽しみ方、チケットのお得な取り方などを、僕、小林大輔目線でご紹介したいと思います。

【ウィンブルドン】 間近で見られるプレーは圧巻!

2023年7月3日~ウィンブルドン選手権がはじまりした。

ウィンブルドンはイギリス・ロンドンで行われる世界最古のテニストーナメントで、四大大会の中で唯一、グラス(芝)コートで行われます。

テニス経験者にとって、聖地とも言えるあのセンターコート!もちろん、テニス少年だった僕にとっても、憧れの場所でしたので、初めてウィンブルドンに行ったときは、まさに「感動」!

■ウィンブルドンを楽しむなら1stウィークのグラウンドチケットを取得

私もセンターコートへの憧れを胸に聖地ウィンブルドンに降り立ったわけですが、現地で強く感じたのは、

「センターコート以外の試合、最高!」

ということでした。

ウィンブルドンには、1万5千人を収容できるセンターコート以外にもNo.1コート、No.2コート、その後No.3、No.4と続いていき、合計19面のコートがあります。

実はNo.3以下のコートは「グラウンドチケット(Grounds Admission)」という共通チケットでどの試合でも自由に観ることができるのです。

僕も初めはミーハーで「センターコートで行われる決勝戦が見たい!」と思っていたのですが、ウィンブルドンをはじめ、グランドスラムを本当に堪能するのであればグラウンドチケットでかつ、1stウィークの予選から観るのをお勧めします。

予選はコートが小さい分、なにせ選手との距離が近いのです。自由席になっているので、うまくいけば最前列に座り、目と鼻の先で、選手たちのど迫力のプレーを見ることもできます。

目の前で錦織選手の試合を観戦できて最高でした!ちなみに、ウィンブルドンには選手は「白」しか着用してはいけないという厳しいルールがあります。

また、関係者席などが用意されていないため、試合中の選手の関係者が自分のすぐ近くに座ることも。僕も、伊藤竜馬選手の試合を応援しに行った際には、真横に日本の選手団が全員座っていたこともありました。(試合も見たいけど、横も見たい!)と大興奮したことがあります。

■大好きなあの選手が目の前に!

会場の中に入ると、選手たちが普通にその辺りを歩いていて驚きました。一部の超有名選手はSPにがっちりと守られて近づくことはできませんが、それ以外の選手たちはサインにも気さくに応じてくれます。

道すがらにサインをもらう。
大好きなシュワルツマン選手(アルゼンチン)にサインをもらっているところ。

息子は大きなテニスボールに、たくさんの選手からサインをもらっていました。

ウィンブルドンのTHE定番のイメージ以外にも、様々な楽しみ方ができて、控えめに言っても最高な時間でした。

■ウィンブルドン名物!Queuing(キューイング)に並び、徹夜で当日券をGET!

この時、ウィンブルドンには3日行ったのですが、その日ごとに別々のチケットを取ってみました。

1日目は、ウィンブルドン名物の当日券(Queuing)の行列を体験したく、徹夜で並びました。

A~Qの列があり、Kの列に並んでいた僕がようやく手にしたチケットは7,000番代!全部で何番まであるんだろう……。とにかく、ものすごい人がいました。中には、最終日に販売される当日券を目当てに1週間以上宿泊しているという強者もいました。

この日はグラウンドチケットのみで入場したため、センターコートには入ることができませんでしたが、コートの裏側に設置された巨大スクリーンから中の様子を観ることができました。

通称、「ヘンマンの丘」と言われる有名な場所です。決勝戦ともなると、ここも壮絶な場所取り合戦が行われるそうです。

■VIPチケットでセンターコートを観る!

3日目にはVIP席とセンターコートのチケットを現地のネット通販で購入しました。

3階にあるVIP席から色々なコートを観ることもできますし、下に降りてグラウンドチケットと同様にコートの中に入って観戦することもできます。

現地で購入したとはいえ、VIP席+センターコートで、ものすごく高額でした。この日はあのナダルの試合。具体的な金額までは忘れてしまいましたが、確か40万円くらいしたかと…。

センターコートのチケットは1枚だけ購入し、息子に託しました。僕と妻は外のヘンマンの丘から観戦しました。

■もっと安く手に入れたいなら…

現地に行くと公式のチケット以外に、チケットを販売している人がたくさんいます。

・ダフ屋
・応援していた選手が敗退してしまったためチケットが余っている人

など、安いものでは正規の半額ほどの値段で売りだしていました。お目当ての試合が見れるかは分かりませんが、おそらく彼らから購入するのが一番安い方法ではあります。

また、途中で帰った人のチケットを販売する、リセールのコーナーも設けてあります。

※僕が行ったときは紙のチケットでしたが、最近はモバイルチケットが主流になっているので、少し事情が変わっている可能性があります。

【全米オープン】はじめての四大大会。 錦織圭vsアンディ・マレーの激闘に感動!

僕が、はじめて行ったテニスの四大大会が、全米オープンです。僕と同じテニス好きで、グランドスラムを欠かさず見ていた母を連れて行ってあげたいというのが最初のきっかけでした。

■はじめてのグランドスラムに感激!

さて、僕が観戦したのは2016年の全米オープン準々決勝。錦織圭vsアンディ・マレーの世紀の一戦です。優勝候補の大本命であったマレー選手をフルセット4時間を超えるの激闘の末、我らが錦織選手が制しました。

本来、テニスは試合中の歓声なども禁止されているのですが、全米オープンではポイントごとにワッと歓声が上がり、会場が一体となって盛り上がります。ものすごい熱気とエネルギーを感じます。

全米オープンのセンターコート「アーサー・アッシュ スタジアム」の収容人数は約23,700人。2万人の大歓声はド迫力です。

「これがグランドスラムなのか…!」と、僕はすっかり興奮していました。

ちなみにこのときは日本で購入したチケットは2階席の最前列で、1人約20万円。1階席にもなると1人100万円近くして、さすがに手が出ませんでした。

■現地で買った方が安い!

もともと買っていたチケットはこの準々決勝のものだけだったのですが、「これは、この1回だけではもったいない!」と2日後に開催される準決勝も観戦することを即決めました。

ネットで現地でチケットを買える場所を検索し、タイムズスクエアにあるチケットショップで準決勝のチケットを購入しました。(ちなみに全米オープンの会場からタイムズスクエアまでは、電車で45分ほどの距離です)

チケットショップに行くと準決勝の一列目の後半くらいの席が一人8万円。決して安くはないものの、「日本で買うより、全然こっちのほうが安い!」。

この経験をきっかけに、グランドスラムのチケットは現地調達のほうが圧倒的に安いし、直前でも取れるんだと言うことを学び、その後に活かしています。

■はじめての人でも溶け込める雰囲気が全米オープンの魅力

結局、準決勝で錦織選手は敗れてしまったのですが、僕のはじめてのグランドスラム2試合はとても最高の思い出になりました。

テニスは紳士のスポーツと言われ、ウィンブルドンなどは厳粛な雰囲気の中進められますが、アメリカという土地柄なのか全米オープンはとてもラフな印象でした。

初めてでも緊張せずに場に溶け込め、皆と一緒になって試合を楽しむことができました。テニスの試合なのですが、一種のお祭り、フェスのような雰囲気でテニスに興味がない人でも楽しめるのではないでしょうか。

お金はずいぶんかかりましたが、最高の思い出ができ、僕もすっかり魅了されて、「それからグランドスラムを一大会ずつ巡ることを決めました。

【全豪オープン】社員と一緒に、ひたすらテニス観戦

全豪オープンには社員と一緒に行きました。会社を設立して3年目、はじめての社員旅行です。全米オープンが最高だったという話をしたら「僕も行きたいです!」と言う声があがり、皆で行くことになりました。

■全豪オープンはグランドスラムの中で最もハードルが低い

全豪オープンは四大大会の中で、最もハードルが低く、「いつかグランドスラムに行ってみたい」と思うのであればまずはここからはじめてみるのがいいかもしれません。

当時、東京からメルボルンまでは格安航空のジェットスターが運航していました(※2023年現在の運航状況は不明です)。この時は確か、成田―メルボルンの直行便チケットが片道24,800円ほど。

「一人5万円くらいなら、僕が出そう」と決め、社員3名と家族を連れて、皆で旅行に出かけました。

ただし、創業間もないベンチャー企業ですので、僕が出せるのはそこまで航空券まで。宿泊費やテニスの観戦チケット代は割り勘です。Airbnbでみんなで泊まれる安い宿を借りて、ひたすらテニス三昧の日々でした。

■意外と買える当日券!

チケット代金は、ウィンブルドンや全米オープンと比べてかなり良心的でした。日本のチケットサイトでみても、最も高い決勝戦の1階席でも、499,000円。テニスの世界ではこれはかなり安いほうのです。

全豪オープンは、チケット売り場が現地にあったので、誰も英語を喋ることができない中、ジェスチャーだけでなんとか入手していました。

一番安いチケットは2,000円ほどだったと記憶しています。メインの試合に近づくにつれて高額になっていきますが、3回戦は20,000円ほどで観戦ができました。

フェデラー戦やナダル戦などの超人気カードは手に入れることはできませんでしたが、それ以外のチケットは現地でその時に購入しても間に合いました。

■あの!超有名選手の練習風景が間近で見られる!

この年の全豪オープンは、ケガから復帰したフェデラー選手が見事優勝するという、すごく感動的な展開になりました。

僕は決勝戦まではいなかったのですが、現地では選手たちの練習風景も見ることができ、フェデラー選手やナダル選手の姿もばっちりこの目に収めました。

メインゲームは夜(皆さんが仕事が終わった後の時間)に行われるので、日中は試合を見たり選手の練習風景を見たりしながら、朝から晩まで一日中楽しむことができました。

■世界で一番住みやすい街を楽しむ

全豪オープンがおすすめな理由はもう一つあります。それがメルボルンの街並みです。オーストラリア南東部の海岸沿いにあるメルボルンは世界で最も住みやすい街に毎年ランクインする、とても美しい街です。食事やオーストラリアワインも非常に美味しく、テニス以外のところでも豊かな時間を過ごすことができます。

住宅業界に身を置くものとしてこの街並みは一度見ておきたかったというのも、メルボルンに社員旅行に来た理由の一つです。

画像引用:Wikipedia「メルボルン」

なぜ、テニスはそんなに儲かるのか?

さて、最後に少しだけコンサルタントらしい話を。

僕はとにかくテニスが好きだからやっているだけですが、富裕層向けのビジネスをするビジネスパーソンは、テニスの四大大会を一度は経験をしておくことをお勧めします。

実は、テニスはとにかく稼ぐスポーツです。

例えば選手の収入が高いことも特徴の一つ。フェデラー選手は、毎年スポンサー料だけで100億円近く収入を得ており、「最も稼ぐスポーツ人ランキング」の常連です。大阪なおみ選手も、全仏オープンとウィンブルドンを欠場した2021年にも、60億円以上の競技外収入を得ています。

さらに、テニスの興行収入は莫大です。ここでも紹介したように、チケットはかなり高額。3階席でも2万円するようなチケットが連日売り切れ。一日で20億も30億も稼ぐようなイベントを2週間開催し、中ではお酒や食べ物、グッズなども飛ぶように売れています。いったいどれだけのお金が動くのか。

それぞれの大会が、どういう魅せ方をしているのか、どんなお客さんが来ているのか、どんなお金の使われ方をしているのか。日本の球場などと比較しながら生で見てみると、なぜ、テニスがこれだけ儲かっているのかがよく分かります。

エンタメでビジネスを盛り上げる。その世界最高の舞台を、一度その目で見てみるとテニス好きではない方にとっても、きっとたくさんの発見がありますよ。

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四大大会のもう1つ、全仏オープンは、飛行機のチケットも取っていたのですがコロナで行けず、まだ到達できていません。全仏オープンを経験し四大大会をすべて制覇したら、その下のマスターズの試合も全制覇することを目標にしています。

小林大輔




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