Coupe du Japon MTB 2023 深坂 観戦記
Coupe du Japon MTB 2023 も全八戦中の6戦目。シーズンタイトル争いもいくつかのクラスは決まっているのですがその辺りは吉無田展望に譲るとしましょうか。
Day 1 XCC
1位 副島達海
2位 詫間啓耀
3位 小森亮平
は、現地で見られませんでした。
朝、栃木を出た時、ナビは16:30到着予定。流れに身を任せて海老名JCTの時点で16:20。静岡で16:15。ふふふと思っていたら新東名の掲示板に伊勢湾道通行止の表示。急激な変化に追いつけないナビは伊勢湾道にそのまま突っ込めの指示。名神回避も検討させるも19:00着予想で万事休す。伊勢湾道に入る直前に通行止解除されたので結果としてそのまま突入が正解ではあったものの、渋滞でほぼ一時間半プラス。結局山口県内に入ったのが17:30、下関市着18:30という事態でございました。
あと、播磨道通行止が気になって、今回は中国道を初めてチョイス。山陽道に比して時間はかかるもののコーナーRが小さいカーブが多く、多少緊張するので耐睡魔性は高いと感じました。設計が古いせいか上り下りが掴みづらくて燃費は伸びないですね。帰りも中国道を選んだのですが、PAは独り占め状態、走行中もほとんど車に出会わないので怖いくらいに寂しかったです。
XCC
日曜の朝、会場入りして会話から得られた情報とライブリザルトの結果から再構築するに、XCCは詫間啓耀のレースだったようです。
Top 5が居ない上に上位をかき回す鈴木来人も不参戦で、それまでTop 5に絡んで行けていた全日本XCO U23二連覇の副島達海がぶっちぎりというのが戦前の大方の予想。
私の展望ではたつーみ勝ち、戸谷亮司、小森亮平推し。松田賢太郎、門田基志、西山靖晃、黒瀬文也、詫間啓耀、萬屋和也。を押さえておく書き方をしました。
が、誰に聞いても勝ったたつーみよりもNESTO啓耀の名前が先に来る展開だったようです。NESTO啓耀がたつーみをを終始追い回し、最後は7秒差で2位。いやー撮りたかったですね。というか見たかった。
ま、押さえた9人の内8人が8位までに名を連ねたので、それは観戦者熟練度としては誇って良いのですかねww。
で、試走前の試歩。
今回は後半セクションが大きく変更されていたことで、試走時間前からコース下見です。まず最初に変わったのはスタート位置。(撮ったはずなのに残ってませんでした)
ゴール位置は変わらないままに、今までのスタートエリアにガードレールが設置されてしまったために、フィードエリアよりも更に南からスタート。もともと長い舗装路からトレイルに落ちるポイントは変わらないので、スタートからの舗装路の区間が30秒ほど長くなってました。お疲れ様です。
さらに大幅に変更があった南エリア。今までの南端部から更に南、一番大きな駐車場の直下までトレイルチックなコースが延ばされていました。里山トレイルコースだけに何処を切り取ってもマウンテンバイクらしい絵になるので、光が上手い具合に差し込むようであれば(基本的に西向き斜面なので試歩の朝は日陰)、今回はここを撮ることになりそうだと思い1周します。真ん中から前半はほぼ変わらなかったですね。
第一レース Men Advance / Men Challenge
Advance 1位 厨子隆仁 2位 川崎温規 3位 谷村康寿
Challenge 1位 加藤啓二 2位 近江仁之介 3位 山本晴斗
この二つのクラスはシリーズ戦としてトップを狙うでも無く、かと言って何らかの日本一を奪い合うクラスでもない。各レースでの勝利と昇格ラインに乗ることが成果。ドラマを生むにはもう少し何かを色づけして欲しいですね。
前の岩岳観戦記にも書きましたが、Advanceの色づけは全日本エリートに参戦出来るようにする、Challengeへの降格の道を明確に作ることでAdvanceに居ることのステータスを作る、というのは一つの解決策だと思います。
更にはEliteへの特別昇格は減らして、シーズンランキングで上がる方向に変える。今は約20人の特別昇格に対してランキング昇格は5人。これを10:10もしくは5:20くらいにすることでAdvanceの上位でシーズンを争うことのステータスをあげる。逆にエリート上位(-1 Lapくらい)で走る実力がありAdvanceが「ただの通過点」になる人は、Advanceを走らずともエリートに昇格させてAdvanceのランキング争いを邪魔しないようにするww、とか、Advanceを走ることのステータスアップにむけていろいろ改善に取り組んで欲しいなと思います。
Advanceエリート昇格6枠の内の二つは厨子隆仁と川崎温規がゲット。3位谷村康寿はランキング昇格出来る位置だけど、次戦で抜けて枠を拡げてあげましょう。ちなみに最終戦の一発昇格はランキング確定後になるので、ランキング5位までの人が1位2位になったらダブリで権利獲得になりますww
Challengeは加藤啓二と近江仁之介がAdvanceとの混走で全体4位、5位。上の2人が抜けたと考えれば、次戦でのポテンシャル2位、3位。するっとエリートに上がってしまいましょうかね。
第二レース Men Youth / Men Masters
Youth 1位 野嵜然新 2位 垣原弘明 3位 松山海司
Masters 総合 1位 岡本紘幸 2位 藤本弥之助 3位 酒居良和
30 1位 岡本紘幸
40 1位 藤本弥之助 2位 河原敦 3位 長田大介
50 1位 酒居良和 2位 大橋尚哉 3位 松尾芳秀
60 1位 有持真人 2位 橋本寛二 3位 桝泰将
Men Youth
展望通り、野嵜然新、垣原弘明、松山海司の戦いとなりましたね。そして、遠距離移動で勝てなかった時の言い訳ができる然新はやはり強かったです。2周目から前に出て勝利。
逆光もしくは側光で撮ると立体感が出ると学んでから、記録と割り切って撮る時以外は順光を避けて撮るようになりました。ただ、逆光は条件次第被写体がで真っ黒になる事もあるので、ミラーレス=露出調整後の絵が見られるカメラはとても重要です。こんな絵が撮りたい人は迷わずミラーレスをチョイスしてください。
2周目に思い通りの絵が撮れたので、コース南端で次の女子レースのイメトレ開始ww。最初に来た然新をフィードエリアと同設定で撮ったらこんな感じ。そこそこ光が来ていたので1/200は確保出来るはずが、1/40 !!!。
選手の隙間が空いたところで撮れた画像を確認して1/40に気がつき、すぐに7Dmk2の私的自主規制値のISO800にあげてシャッタースピード1/200を確保したのがこの絵。どっちの絵が好きですか?
弘明対海司は、弘明が勝ってシーズン3勝3敗のイーブンに。ユースは熱い。
Men Masters
ユース2分後初でトップを追いかける岡本紘幸。今回はユース6位の石川太郎まで刈り取り。成長著しいユースはどんどん逃げますねー。
2012年に初めてJシリーズ観戦した私と2012年までEliteでブイブイ言わせていた藤本弥之助。超地元。Elite最高位は2008年全日本選手権田沢湖の6位。白石真悟もですが、やはり第一戦を戦っていたアスリートは戻してきますね。総合2位、Masters 40 優勝です。
年代別2位は尻上がりにペースを上げた河原敦。兵庫県民最終周ベストラップは女子エリートへの布石ですかね。長田大介はトラブルに沈んで総合9位、Masters 40 3位。
前回岩岳では東寄りの40代パワーに押された酒居良和。日本スケールで見ればwほぼ地元の深坂、トラブルに遭いながらもまとめて総合3位、Masters 50 優勝。大橋尚哉、松尾芳秀と3人近い所で競い合う状態だったので見ている側はちょっとドキドキしましたね。酒居がそのままリタイヤなら浅井秀樹が表彰台か?!という流れもドラマでしたね。
岩岳では久々に出場レースで年代2位となった有持真人。ペースは取り戻して総合7位、Masters 60 優勝。還暦ジャージは映えますね〜。
年代別2位は橋本寛二、3位は桝泰将。パンクしても走りきること。大事です。
Sony α7 IV買って一番良かったのは緑バックで赤が映える絵が撮れるようになったこと。7Dmk2もα77iiもこの様な状況で全体的に茶色っぽいフィルターがかかったようになってしまったのですが、その呪縛から解き放たれました。時代進化を感じるところです。
マスターズは総合順位だけでなく、各年代順位争いも追いかけられると一つのレースで2倍3倍楽しめるので、ゼッケンも見てレースを観られるようになると観戦者マスターになれますよ〜。
年代別のシリーズ戦状況は吉無田展望で。
第三レース Women Elite / Women Junior / Women Youth / Women Masters
Elite 1位 川口うらら 2位 石田唯 3位 青木寿美恵
Junior 1位 北都留千羽
Youth 1位 有松鈴々菜
Masters 1位 三山由紀
全クラス合わせて8人。危機的状況だなぁ。オリンピックに繋がる競技であり、長く楽しめる競技でもあるXCO。10倍とは言わないが常時3倍ぐらいのマスが欲しいなぁ。
スタート撮った後、1周目はマスターズ最終周で撮った見通しの良い下りで待ち受け。後続無くぶっちぎり状態で後半エリアに来たのは石田唯。黒一色から白赤ジャージでイメージ一新。チャンピオンジャージではないそうです(ボソッ)。
2周目は最南端で。1位は依然として唯だったものの、川口うららは一分近く絶望的に離れていた間隔を半分程度に縮めてきていて、1周目何処かでトラブったのかなと思わせます。(表彰台コメントではとらとら尻上がりにペースが上がって最終周にやっとかかったそうです。←兵庫県民伏線回収)
3周目にはトップに立ち最後は逆に一分以上の差を付けてゴール。おめでとう。最後まで踏めていたので強い走りが戻ってきたなと感じました。
力強い走りを見せてくれるようになった青木寿美恵が初登壇。おめでとうございます^^
Women Junior
全体4位の位置で深坂を走った全日本Juniorチャンプ。白赤ジャージは着ないのかな。彼女の中のミッションが達成出来たのか、気になるところですね。
Women Youth
1周目はうららの前で現れた有松鈴々菜。走りの安定感が増してきてとても楽しみな彼女。ブリスベンは視野に入っているのだろうか。
Women Masters
後半戦出場数が増えてシリーズチャンプをほぼ決める300Pをゲットした三山由紀。シリーズチャンプになったら次年度ゼッケン以外の何かかっこいい特典何か無いですかね。
第四レース Men Elite / Men Junior
Elite 1位 副島達海 2位 詫間啓耀 3位 松田賢太郎
Junior 1位 嶋崎亮我 2位 古江昂太 3位 内野友太
左から坂口竣亮、嶋崎亮我(前)、古江昂太(後)、江越柾也、内野友太。今日はJuniorが印象に残るレースでしたね。
2分後スタートで、最初の舗装路以外はほとんどシングルのコースでエリートを掻き分け前に出て最後はEliteトップの副島達海の5秒後まで迫った嶋崎亮我。あなたのレースでしたね。
古江昂太もエリート3位の松田賢太郎の前でゴール。タイム的にはたつーみの1秒前でゴールしたのです。つまり、同時走ならJuniorが1-2だったということ。
Junior 3位の内野友太もタイム的にエリート2位の詫間啓耀の直後でフィニッシュ。2023の深坂はJuniorがエリートを飲み込んだレースとなりましたね。
唯と同じジャージで現れた副島達海。同じチームになった訳ではないよ、ねwww
Top 5が居なくてその次の争いになったこの深坂。ポジション的には問題なく2位を2分半離してトップを独走した、副島達海。メカトラには遇わなかったものの調子は良くなかったよう。オフ無く一年中走る競技。夏場が何処にピークを合わせるか、ま、アジ選で名前を世界に轟かせてくれ。
前日XCCに引き続きEliteを引っ張った詫間啓耀。相性良いという本人の言はレースで証明されました。力強い走りでパンクで荒れた3位以下の争いを尻目に力強くたつーみを追っかけてましたね。
XCC同様に3位には小森亮平がつけたもののパンクで後退、その後前で展開していた岡山優太が一時3位を走りエリート初表彰台かと思ったが耐えられず、後からひたひたと地元萬屋和也が追い上げてくる展開で、混戦の3位争いを制したのはマツケンこと松田賢太郎。ニューフレーム投入でと言い訳したがるのはチャリ乗りの癖ですね。
良い天気で良かったね。
帰りは山口県内のPAでアップ作業。2000までに女子をあげ終えるものの、エリート600枚を一つのアルバムであげようとして四時間格闘、で緊張切れての寝落ち、目覚めてあげきってからスタート。帰宅は21:00となりました。同じペースになったらプラス三時間なので24:00着。ううむ。吉無田はスピード優先でいこう。