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Coupe du Japon MTB 2023 一里野 観戦記 その2

ちょっとレース後間が空きました。それは久々にニューウイナーが現れ、その情報整理に手間取っていたためです。そんなのほっておいて観戦記を先に書けって、いつも後になって思うのですが、、、

Day 2

朝から雨です。レーダー見るに、しとしと降り続くと言うよりは、間欠的にざっと降ったり、しとしとだったりが続く感じでした。

私は決断をしました。

今日の撮影は一本で行く。

① Sony α7 IV + SIGMA 70-200mm F2.8
③ Canon 7Dmk2 + SIGMA 17-50mm F2.8
④ Canon 7Dmk2 + SIGMA 18-300mm F3.5-6.3

現在現地に持ち込んでいるのは本体三つのレンズ三本です。いつもは①と②の2本で撮っています。チョー明るい時とか、圧倒的に撮影チャンスが少ないレースでは近くから遠くまで1本で賄える③が出てきます。

今まで何度も雨と戦って撮ってきましたが、基本全敗です。最後までレンズを曇らせずに撮れたことがありません。理由はいろいろあるのですが、一番の難点はカッパの水を防ぐ機能と喧嘩するファインダーが一番上にあることですね。いくら上等なカッパを着けてもファインダーのところ(背面上側)にはどうしても穴が必要なのですよ。カメラを下に向けてしまうと、その穴が一番上に来てしまう。それを塞ごうとすると屋根であったりカバーであった理が必要で、いざ撮るときに邪魔になります。なのでカメラを構える度にそれをめくるなどの行為が必要になります。その作業を繰り返すといずれは水を招いてしまうのです。

なので、今回は前々から思っていた根本対策を試すことにしました。
・簡易カッパでカメラの上面から側面までを覆うようにカッパを着ける。
・下面は開放して湿気がこもらないようにする。
・カメラは1本のみとし常時ケアできるようにする。
・カッパをちゃんと機能させるため常時水平状態を維持する。

カメラはまだ本体内に水侵入を許していないα7 IVと筒の伸縮がなく曇り耐性のある70-200mmレンズの組合せで臨むことにしました。17-50と18-300のレンズはズーム時に伸縮するので伸縮部分から水を吸いやすく、ズームやフォーカスによって内部の曇りも発生しやすいです。筒の伸縮がない70-200の方が感覚的に2〜3倍くもり耐性があります。

先に結果を言うと、GOODです。遠距離1本にした所為で、近距離から煽る私らしい絵は封じることになりましたが、最後までレンズを曇らせることなく撮影できました。α7 IVはISO 10000までふっても7DのISO 1000程度のざらつき感というのが良。雨+森というチョー暗い環境でもそこそこ発色してくれたので、思いの外釣果も高かったかなと思います。絵のバリエーションは減るものの、雨でもエリートの最後までしっかり撮れる方法が見つかったのは収穫でした。

ただし。この手法の一番の敵は水平状態を維持することでした。まじ辛かったです。2リットルのペットボトルを心臓より高い位置でずっと水平に抱えていると思ってくださいな。腕パッキパキです。なかなか経験しないトレーニング……ではなく撮影になりました(笑)。

雨でも対応できる道が見つかった、からと言って雨が来いとは思いませんけどね。

宿は一里野温泉の中で泊まったので、まったりしながら試歩に行くかを考え、カッパ付けてといろいろ準備していたらうずうずしてきて、カッパが上手く機能するかとオニューのメレルの泥での滑り具合のチェックも兼ねて、マーシャルさんと顔合わせをしていない後半の森に行きました。森の中はほぼ例年と変わらずでしたね。

第1レース 男子チャレンジ 女子ユース 8:40-  8:42-

2クラスとも3周レースだったので、スタートは最初の激坂中腹でお出迎えして行動範囲を拡げられる位置で撮影スタート。から、フィード上で1周目の折り返しを撮って全員撮りノルマを達成。2周目はゲレンデトラバースで釣果をあげながら撮影ポイントと背景考察をさせてもらい、3周目は撮り逃しも覚悟の上で後半の暗い森の中でいい絵が撮れそうなところをチェックというプランで行きます。

男子チャレンジ

1位 宮崎晃司 
2位 伊藤尚紀
3位 元島慶貴

Challenge Start

200mmフルサイズ撮って出しです。
昨年までのSony α77iiならAPS-Cなのでα7 IVフルサイズに対して1.4倍の望遠で撮れます。やはりこういうシーンでは300mm以上が欲しくなりますね、ま、PCで見る程度の画質で良いならトリミングすりゃ良いじゃんと言うのはありますが(笑)。

Lap 1 最初の坂

最初の坂は、昨年までは下の舗装路から登ってきていたのが芝から斜めのルートもありの広い激坂となりました。ただ斜めルートは幅が絞られるので詰まりやすく、それを嫌って大外まわりで来る人もいます。ホールショットは861小山柊平、626近江仁之介、そして870PAXキクちゃんこと木村喜久が続きます。

Lap 1 最初の坂の収束点 まだ少し登ります

が、登り終わったら松田賢太郎のチームジャージをきた872SPACAZファム・スティーブが先頭に。スタートは任せろのマツケン体質のチームなのかもしれません。やはり、幅の広い激坂が最初にあると順位の入れ替わりも激しくなりますね。

Lap 1 フィード後

1周目の戻りで先頭集団は5人に。
ここ、無理矢理作ればダブルフィードにできそう。今回はそれほど暑くなかったけれど、トラブルも多めだったし、泥の処理(みずかけ)とかあるので多少冗長的になってもダブルフィードにした方が選手には喜ばれそうかなぁ。ちなみに選手以外の人が選手やチャリに水を掛けるのはNGです。ボトルを渡して選手に水を掛けさせましょう。
ファムを先頭に、845元島慶貴、867伊藤尚紀、近江、866宮崎晃司の順。まだまだ入れ替わりそうな空気感。

Last Lap 森の中 伊藤の後ろに宮崎

2周目になって伊藤が抜け出し、元島、宮崎が追う展開。順位の入れ替わりがパフォーマンスによるモノか、転倒やチェーンジャムなどのトラブルによるモノかは分かりませんが、1周目が終わったくらいの順位のまま最後まで行く、といういつもの流れではございませんでした。

3周目のラストの森の中では、伊藤と宮崎がバチバチバトル。ここでISO 3200の1/400で撮れるのを確認。思っていたより暗くないという印象。でも、7Dmk2だとISO 800が絵的(ざらつき感)に限界なので同じ明るさるさ確保しようとすると1/100にする必要があります。1/100だと平坦路ならなんとかこなせるのですが、こういう悪路で少しでも上下に動かれるとぶれぶれな絵になってしまいます。1/400が正面上下ブレありの安心の下限(当社比)。2014年発売の7Dmk2と2021年発売のα7 IV。その差七年。メカものの進化というのはほんとすさまじいです。

ちなみに宮崎は菖蒲谷のオープンでぶっちぎった人。ガレと泥と空中散歩の世界にペダルを踏み込んだようです。この後、2人は順位を入れ替えて0.8秒差で宮崎がトップでゴールしたようです。なんとか今年の内にアドバンスからエリートに昇格してしまいましょう。

女子ユース

1位 日吉彩華
2位 有松鈴々菜
3位 綱島凛々音

Lap 1 最初の坂

3人。ここまで3戦3勝の有松鈴々菜(中)。菖蒲谷、八幡浜2戦共にトラブルで後退、まともに戦えなかった日吉彩華(右)。そして、1戦1戦毎に前との間隔を詰めている綱島凛々音(左)。
最近は女子ユースまでをまとめて女子の時間帯を作るレースもちらほら出てきましたが、一里野は通常営業の第1レースにしてきました。ま、それはそれぞれです。ただ、毎回おっさんに対して「おい、こら、邪魔だ、どけ」(口には出していないと思いますが……)とJCに思わせるのもなぁ、と思ったりします。

Lap  1 フィード後

1周目の戻り、先頭は846彩華。後方に写る2位はPAX木村……ではなくQMAX鈴々菜。1周目の戻りでこの差。菖蒲谷ではエリートうららと絡み前に出るもその後失速。八幡浜では序盤リム打ちで後退し勝負できず。とにかく最後までノートラブルで行って欲しいというのがおじいちゃん世代からの思いでしたねww。
温かく見守るは桝。傘を見ても分かるとおりずっと降っているのでは無く断続的な雨でした。2周目ではまた強めに降り出しています。

Lap 2 彩華

2分前スタートの男子チャレンジを食しつつ、集中力を切らさずに走りきった彩華は、目だったトラブルはなく鈴々菜に4分以上の差を付ける圧勝。石川県で勝って、全日本で白赤ジャージの石川七海に挑みます。

Lap 2 鈴々菜

見えない所でトラブルがあったのか、泥が苦手なのか、それとも彩華が相対的にぶっ飛んだ走りをした所為なのか、今回はペースが上がらなかった様に見えた鈴々菜。それでもきっちり走りきって2位。
(各レース毎に大きく状況が変わったので、今回は安定のマスターズとのラップ比較が出来ません)

Lap 2 凛々音

パフォーマンスがどんどん上がる凛々音。対鈴々菜30秒差まで詰め寄りました。若いうちは伸びしろいっぱいでやればやるだけ結果が付いてくる。たのしいだろうなぁとレンズ覗いてます^^

After Goal 凛々音 鈴々菜 彩華

JCのレース後。キャピキャピな空気を発しながらコース脇で観戦しています。八幡浜ではゴジラの背にも出現していましたね。レース後だというのに、元気いっぱい。若さいっぱい。私にも40年前にそんな時代が……いえ、私にJC時代はないですねwww。背景はオダエリレース後かな。

6/20で全日本エントリー終了。さて、エリートは何人エントリーしたのだろう。楽しみ楽しみ。

雨を攻略する方法が見つかったというお話で時間を食いました。
4000字も超えましたのでつづく。

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