Coupe du Japon MTB 2023 一里野 観戦記 その5
ながながと引きずってしまいました。第4レースです。
第4レース 男子エリート 男子ジュニア 13:30-
女子のレースが長引いたこともあって、第4レースは事前に1周短縮が言い渡されました。エリートが8周から7周、ジュニアが5周から4周。レースの長さは距離よりも時間が優先されます。雨が上がり傾向でだんだん泥が重たくなってきていたことでの対処ですね。
1周減ったことでプランは多少見直します。基本的には第二レースと同じ流れでコンパクトに前半を撮って、フィードに戻りトラバースして森に入ってゴールを撮る。の森を諦めることにします。ジュニアはフィードかトラバースくらいまで。できればマチャを階段かガレ下りで出迎えたい。。。後半は順行になるので撮影機会が減りますが、前半の森の中のガレ登りを撮りたいという思いが有り、その場面を多くの人が生きのこっている内(-4 Lapと想定して3周まで)に撮ると決めるとこのプランに落ち着いてしまいます。
男子ジュニア
1位 内野友太
2位 福島愛都
3位 江越柾也
さきにジュニアから。もともとコミュニケは2分差走でしたが、スタートしてみたら同時走でした。
この坂を撮ってから振り返ってスタートラインを見て3人がいないことを知って、ああ、同時スタートだったんだなぁと気づきます。で、見返してみるとこの1枚に3人写ってました。ちなみに一番大きい人とは一番内側ラインを選んだ代田和明で、ジュニアではありませんがだいたい20位前後です。この画像一番左のNESTO長見真左哉と水色ジャージマシュンこと松本駿の間、大外からカマしているのが内野友太です。画像ほぼ真ん中、水色ピンク菅野将志の後ろ、青赤ジャージがマチャこと江越柾也。そのマチャの向こうにいる青ジャージがTCKR福島愛都です。3人共に最後方スタート。エリート相手にここまでポジションあげてきているという事になります。
ちなみにマチャの後方でPAXジャージの#35積田連がチェーンを落としたようですね。
本来はもう1枚後の友太真ん中の写真を載せるべきなのでしょうが(笑)、半周してきて友太は最後尾スタートから何と8番手に浮上。前は戸谷亮司後ろは山口創平。ユース卒業してジュニア1年目。すごすぎでしょう。
で、この写真を選んだ理由は、彼の右手の行為。たぶんニュートラフィードのボトルの水をチューッと出してBBまわりに掛けてます。1周目です。もう既にフロントのチェーン飛びなど不調を訴えていたのかも知れませんが、泥レースへの対策あるあるが見て取れますよね。
半周であげたポジションで友太はまわりとバトル。各々のトラブルやペースの上げ下げなどもあって前後のメンツは変わるものの7-8位の位置をキープしてゴール。ジュニア優勝おめでとう。本人はあと3つくらい上を目標にしていたようですが、いつもなら二、三分前を走るエリートの猛者たちと絡めたことは今後の糧となるでしょう。
ジュニア二番手は福島愛都。エリート27-30位前後の人と競い合っていました。泥でウエアの胸の文字は見えませんが(笑)最近増殖しているTCKRのエースなのかな。
荒れたレースを楽しんで走るかと思いきや写真の中では淡々と走りきった感じのマチャ。どうやってもずるずるになる最後の泥下りで待ち受けるプランにすべきだったかなぁ。そこだったらニコニコ走ってそう。全日本でははじけた走りを期待。
男子エリート
1位 副島達海
2位 宮津旭
3位 竹之内悠
第〇〇代ウイナーの精査が終わって居らず、全日本後に公表したいと思います。女子の方でサクッと数えて公表しようとして、ついでに勝利数も見える形でって書き始めたら2人も抜けていた^^;;という事態に鑑み、慎重に対処したいと思う次第です。
ということで、改めて久々のニューウイナー誕生です。846→大産大・副島達海。おめでとう。
なんでこんなに持ち上げるかというと、2019年深坂北林力以来三年半振りの新顔になるからです。
2018 旭、幸平、安里、安里、公平、幸平、幸平、安里、
2019 お遼、公平、キリル、公平、公平、幸平、義貴、旭、リッキー、旭
2020 トキ、幸平、幸平
2021 幸平、旭、トキ、トキ、基志
2022 お遼、トキ、お遼、安里、旭、リッキー、トキ、安里
2023 リッキー、旭、トキ、たつーみ
直近五年だとこんな感じですね。2021年五輪前に幸平が全日本以外でもCJを走るようになって勝利を重ねたり、リッキーが深坂で勝った以降は、Top 5 + 幸平 + 基志の7人で勝利を分け合っていたのが分かると思います。
トキは、18,19と勝てなかったけど、20以降出たレースでの勝率高い。
旭は、2017年の初勝利以降コンスタントに勝ちを重ねている。
安里は18に3勝あげてから22まで空白、22修善寺で勝った後勝ててない。
お遼は19熊本で初勝利、22前半に2勝あげてから勝ててない。
リッキーは海外参戦で国内参戦数減。出たレースの勝率は高い。
のTop 5中から、一里野には旭とお遼が参戦。そして、U23全日本チャンプのたつーみがその2人に挑む戦いでした。
ホールショットは定番のマツケンことSPACAZ松田賢太郎。たつーみ、山口創平、竹内遼、宮津旭、竹之内悠、鈴木来人らが最初の坂を集団前方で登っていきます。
1周目のフィードでたつーみが引っ張ります。旭がぴったり、お遼が少し間を開けています。雨は強め。
次世代の筆頭は俺だぁと、鈴木来人が4番手。マツケン、悠、戸谷亮司、ジュニア友太、創平、そして全日本に向けて調整?久々の丸山厚、岡山優太がこの絵に入っています。
2周目に入ると、トップ3人の戦いで確定の流れ。旭、たつーみ、お遼の順。
来人が第二集団を引っ張り、進化を続けるおっさん亮司、スタートだけじゃないマツケン、最後尾スタートだよねジュニア友太、泥に強いイメージの/悠と日体大創平。そして9番手にPAX山田誉史輝。まだまだ30歳前で若いですが「往年の」という空気感を漂わせ一桁台の走行。完全に第一線に復帰ですね。
丸山厚を挟んで、11-15番手は、泥で色白が目だたない小林勇輝、高校からでも出来る証明NESTO長見真左哉、AXのエース青木誠、DEF輪日本代表箭内秀平、そして、最初の坂でジャムって最後方まで落ちた積田連が1周でここまで復帰。こういう世界はたらればは禁物だけどジャムってなかったら誉史輝の前くらいに居たのでしょうかね。
3周目テニスコート回ってガレ下りに行くところ。舗装路直進で建物の裏に入るルートよりは絵的に好感の持てる取り回しですね。3人でポジション入れ替えているのでしょうが、ここではたつーみが前、お遼、旭。
撮るより観戦するならこういうところが好き。何も無いかのようにスルスルまっすぐ行く人、地面に合わせてヌルヌルと行く人、とにかく勢いで行く人、あっとバランス崩すも踏みとどまってクリアする人、足付いててへぺろしていく人。最初に登場した時に比べてガレが減ってラインも一本になってこなれてしまったセクションだけど、アプローチの違いがはっきり分かるところが見ていて面白い。
まだ若いはずなのに後半になってポジションをあげてくるタイプのNESTOの走る開発者詫間啓耀。秀平を食って15位に。このあとも若者を食い散らかして9位でフィニッシュ。
旭がいない。4周目。お遼とたつーみの二人になっていました。お遼が仕掛けたのか、旭がトラブったのか。
全員撮りノルマをフィードで終え、撮りたいところで撮れたので、あとはゴールに向けて順行です。前ボケと背景を意識するとワンランクアップ。テクニックの世界ですね。
5周目。お遼が脱落。たつーみが独走状態。おおっとなったところで、後ろのタイヤがうすーく見えます。どうやら序盤からスローパンクした状態だったようで、いけるところまでいく作戦を採ったとのこと。見ている方はおいおい大丈夫なのかと焦ります。こういう時は本人の方が冷静に考えているんでしょうね。
ここのところ勝てていないことの焦りからなのか、それとも単なる巡り合わせなのか、勝てないと分かってから目標を切り替えての粘りの走りが影を潜めるお遼。この後ペースが上がらず5位にまで順位を落としてしまいます。まだ完成形の走りには到達していないはず。悔しさを次に繫げる走りを復活させて「魅せて」欲しい。
たつーみパンクだけどペース落ちず、旭は我慢の走り、お遼は心折れた感じとなった終盤5周目。来人が踏ん張って3人に続き、悠がトラブルフリーで亮司の前、誉史輝、マツケンの後ろに食い散らかしてきたNESTO啓耀。最初の坂で最後尾のPAX連が巻き返しで足を使ったはずなのに耐えて10番手。
そして、記録よりも記憶に残る人。松本駿も後半追い上げ……相対的にペースが落ちないタイプで順位を上げてきます。泥でまわりがトラブルに沈むのも相まって一気に11番手にあげてきました。
タイヤを交換して万全となったたつーみはドロドロレースを制してエリート初優勝。XCOを引っ張っていく側の選手となりました。
6周目の後半でお遼を抜いて3位に上がった来人。おお来たねと思ったら無念のチェーン落ちで表彰台を逃してしまいます。6周目クリア時点で5位だった悠がお遼と来人を交わして3位表彰台。最後の最後にドラマが待ってました。本人もコミッセールに確認しながらのゴールとなりました(笑)。
真ん中高すぎ、見ていて怖い(笑)。3人とバイクで、旭だけがゴール後洗車機を浴びていない状態ですねww。
さあて、全日本だ。
そのあと、番外編続きますm(_ _)m